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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

青い彗星 1

今回は久しぶりにデザインに重点を置いた内容にしよう。
本来そういう趣旨のブログだし(笑)。

ずいぶん前に缶のデザインにおいて、タブーとされてきた
青色を使うようになったのは、「ポカリスウェット」の功績だという話をした。
しかし、それはもちろんポカリがスポーツドリンクという
新しいジャンルのドリンクだったからでもある。
もし、オレンジ味やグレープフルーツ味のジュースだったなら、
やっぱり青色は使わなかっただろうし、
現在でも青色をしたドリンク缶の比率は極めて低い。

しかし、ポカリが確立したスポーツドリンクや機能性ドリンクなどには
今や当たり前のように青色が使われている。
前に紹介した「テラ」「エア」、定番の「アクエリアス」、他には「ミウ」などもある。

MIU1

同時に白色が効果的に使われるようにもなった。
最近は「アミノサプリ」や「ダカラ」のように、
白をベースにしたデザインも少なくない。

aminosupli

この「アミノサプリ」のように、赤と白の組み合わせは
赤十字のカラーリングのため病院とか薬品をイメージするが、
青と白の組み合わせは薬品的なイメージではない。
本来は青い空と白い雲など、つまりは爽やかなイメージだ。
だから、その爽やかさを利用して炭酸飲料にも用いられている。

tansanboy

このすばらしく典型的に爽やかなデザインはどうだろうか。
商品名も、マンガのタイトルみたいだ。 「絶対少年」とかなかったっけ?

サントリーの広報も

パッケージデザインは、あざやかな青空に白い雲、
 そこに紙ヒコーキを配したさわやかなデザインで、
 楽しかったあの頃とすっきりした味わいを表現しています
。」

と書いている。

そんな少年も一時期は自販機でよく見かけたが、
彗星のように駆け抜けて、今や姿を消してしまった。
「純水」を使用しているところが売りで、昔のサイダーのような感じだったが、
数年で消えてしまったということは、定着しなかったということだ。

デザインとしても、私はいまいちだと思っていた。
青と白の組み合わせは、私も好きなのだが、
爽やかだからいいデザインとは必ずしも言えない。
「炭酸少年」は、写真やイラストとしてはいいとしても、
ドリンク缶のデザインと考えた時、微妙な印象だったのだ。

あまりにも普通で当たり前なデザインは、いくら美しくても印象に残らない。
かといってあまりに奇抜すぎるのも長くは続かない。

「印象的だけど飽きがこない。」

これがデザインにも人間にも、必要な魅力だと思う。
それが難しいんだけどね~。




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