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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

18 パソコンを買おう

ここで個人的な話に戻る。

我が家には「FM-NEW7」があった。
これは以前に紹介した「FM-7」の廉価モデル。
性能的にはほとんど大差はない。

FM-new7

で、これは正確には我が家のものではなく、
兄貴の個人的所有物であった。
しかし、マイコンに興味のある年頃の私。
兄貴の機嫌の良い時に遊ばせてもらったり、
兄貴がいない時にこっそり使ったりした。

ただ、当時のマイコンゲームというのは厄介だった。
ファミコンのように、カセットを入れたらすぐできるわけでもなく、
今のパソコンのように、すぐにゲームプログラムが立ち上がるわけでもない。

以前に書いた「カセットテープ」なのである。

casette-nol

当時のゲームは、カセットテープとして売られ、
ゲームをするには、このカセットテープを再生し、
プログラムをマイコンに読みこませる必要があったのだ。
これを「LOAD(ロード)する」という。

で、ロードにどれぐらい時間がかかるかと言うと、市販の単純なゲームで
最低でも5分、大長編物語ともなると30分近くかかるものもあった。
いざゲームをしようとカセットをセットし、ロードをし始める。
台所に行ってお湯を沸かしてカップラーメンを作る。
ちょっとテレビでも見ながら食べて、さてそろそろかと部屋に戻る。
それでもまだ終わってなかったりする。 これは本当の話。
で、読み込み終わる前に兄貴が帰ってきたりすると、
すべて水の泡である。

The Castle

そんなこんなでゲームすら遊べないのだから、腰を落ち着けて
じっくりプログラムを組むなんてことはできなかった。
兄貴は雑誌などを買ってきて、プログラムを打ち込んで遊んだりして、
自分も早く自分だけのマイコンが欲しいと思ったものである。

そして中学生の時、ついに親の説得に成功した。
「通知票で主要5教科でオール5をとったら買ってやる」
という約束を取り付け、見事に達成したのである。
ちなみに当時は5段階相対評価だからね。
数学が苦手だった私が、5など取れるわけがないと
親も高をくくっていたのだろう。
そりゃそうだ。 一番びっくりしたのは私自身だったのだから。
ちなみに9教科オール5を要求しなかったのは、親の情けだろう。
体育と音楽だけは、天地がひっくり返っても5は取れないからなー。

かくして、私は足しげく電気屋へ通い、うきうきしながら
どのマイコンにしようかと品定めの日々を送ったのである。

つづく。
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