
マイコンの開発競争激化の話の前に、
今回は基本用語と基礎的知識について書いてみようと思う。
1980年代のマイコンは「8ビット」だと書いた。
8ビットとは、1度に8個の仕事を同時にこなすことができることを言う。
ま、つまり社員が8人いる会社だと思えばいい。
パソコンの性能は、まず「CPU(中央演算処理装置)」のビット数で決まる。
CPUとはパソコンの心臓部で、基本性能はこのCPUで決まる。
CPUは基本的にパソコンの基盤にくっついていて、
素人はあんまり取り替えたりはしない。
今はインテル社のPentiumやCelelonなどが有名だが、
マイコン時代はザイログ社のZ80↓やモトローラ社の6800というCPUがメインだった。

さて、御三家マイコンは8ビットだが、最新のパソコンは64ビットである。
プレステなどのゲーム機や携帯電話、デジカメや液晶テレビでさえ32ビットある。
当時のマイコンは、今の携帯電話以下の処理能力だったわけだ。
社員8人の会社と社員64人の会社なら、
「なんだ、8倍になっただけか」と思ったら大間違い。
パソコンの性能は、「メモリ」の数でも大きく変わる。
メモリはRAM(ランダムアクセスメモリ)とも言って、
パソコンがハードディスクなどの記憶装置に頼らず、
仕事を覚えていられるために必要なものである。
メモリはバイト数で表され、8ビット(8人)で1バイトと言う。
資料やファイルを見なくても頭の中で覚えてるから、
スラスラと仕事ができる。 仕事の能率に関係するよね。
ひと晩寝たら(電源切ったら)忘れちゃうけど。

メモリは薄い板状のもので、今のパソコンはスロット式になっていて
素人でもハメたり外したりの交換が簡単にできる。
昔のマイコンでも一部増設はできたが、あんまり触らなかった。
新御三家のマイコンのメモリは64KB(キロバイト)が主流だった。
64KBっていうと、今では携帯電話で撮った写真1枚分ぐらい。
現在のパソコンのメモリは2~4GB(ギガバイト)あたりが主流だが、
これをバイトに変換すると
1GB=1,000MB(メガバイト)=1,000,000KB=10億B(バイト)
なので、今の4GBパソコンは64KBマイコン62500台分に相当することになる。
昔は社員8人で資料を64ページ覚えるのが限界だったが、
今は社員8人で400万ページ覚えられるってこと。
これが社員64人なら3200万ページ覚えられることになる。
それが何も見ないで仕事できるんだから、そりゃ速いわけだ。
ちなみに、処理の速さを表すクロック周波数というものもあり、
これは仕事をいかに早くこなすかというスピードに影響する。
これも当時のパソコンは4MHz(メガヘルツ)が主流で、
今は3~4GHz(ギガヘルツ)とかだから、単純に600~800倍速くなったと言える。
1時間で1枚しか書類が書けなかった社員が、800ページ書けるようになったってこと。
これらを全部計算していくと、
CPUが8倍、メモリが62500倍、速さが800倍になったのだから、
8×62500×800=400000000
今のパソコンは御三家時代より4億倍の性能というわけである。
もっとも、仕事の内容も複雑になっているので単純には比較できないが、
同じ仕事をしたとしたら、
今は1日で終わる仕事が、
昔は100万年かかることになる。
今ではあたり前となった3D(3次元立体)の画像。
例えば「Word」で文字を立体的にする機能があるが、あれは文字の大きさや
奥行きの長さ、光の向きや影の濃さを一瞬で計算して表示してくれる。
これと同じことを20年前のマイコンでやろうとすると、1時間はかかるのである。

あるいは、こんな画像↑を作ろうとしたら最低3ヶ月はかかるかな。
私の友人は、花瓶とリンゴの3D画像を表示しようとして、
マイコンを丸3日つけっぱなしにしていたことがあるが、
それでも全体の3分の1ほどしか表示されていなかった。
今だったら1秒とかからないだろう。
これって、すげー話じゃない?
つづく。
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今回は基本用語と基礎的知識について書いてみようと思う。
1980年代のマイコンは「8ビット」だと書いた。
8ビットとは、1度に8個の仕事を同時にこなすことができることを言う。
ま、つまり社員が8人いる会社だと思えばいい。
パソコンの性能は、まず「CPU(中央演算処理装置)」のビット数で決まる。
CPUとはパソコンの心臓部で、基本性能はこのCPUで決まる。
CPUは基本的にパソコンの基盤にくっついていて、
素人はあんまり取り替えたりはしない。
今はインテル社のPentiumやCelelonなどが有名だが、
マイコン時代はザイログ社のZ80↓やモトローラ社の6800というCPUがメインだった。

さて、御三家マイコンは8ビットだが、最新のパソコンは64ビットである。
プレステなどのゲーム機や携帯電話、デジカメや液晶テレビでさえ32ビットある。
当時のマイコンは、今の携帯電話以下の処理能力だったわけだ。
社員8人の会社と社員64人の会社なら、
「なんだ、8倍になっただけか」と思ったら大間違い。
パソコンの性能は、「メモリ」の数でも大きく変わる。
メモリはRAM(ランダムアクセスメモリ)とも言って、
パソコンがハードディスクなどの記憶装置に頼らず、
仕事を覚えていられるために必要なものである。
メモリはバイト数で表され、8ビット(8人)で1バイトと言う。
資料やファイルを見なくても頭の中で覚えてるから、
スラスラと仕事ができる。 仕事の能率に関係するよね。
ひと晩寝たら(電源切ったら)忘れちゃうけど。

メモリは薄い板状のもので、今のパソコンはスロット式になっていて
素人でもハメたり外したりの交換が簡単にできる。
昔のマイコンでも一部増設はできたが、あんまり触らなかった。
新御三家のマイコンのメモリは64KB(キロバイト)が主流だった。
64KBっていうと、今では携帯電話で撮った写真1枚分ぐらい。
現在のパソコンのメモリは2~4GB(ギガバイト)あたりが主流だが、
これをバイトに変換すると
1GB=1,000MB(メガバイト)=1,000,000KB=10億B(バイト)
なので、今の4GBパソコンは64KBマイコン62500台分に相当することになる。
昔は社員8人で資料を64ページ覚えるのが限界だったが、
今は社員8人で400万ページ覚えられるってこと。
これが社員64人なら3200万ページ覚えられることになる。
それが何も見ないで仕事できるんだから、そりゃ速いわけだ。
ちなみに、処理の速さを表すクロック周波数というものもあり、
これは仕事をいかに早くこなすかというスピードに影響する。
これも当時のパソコンは4MHz(メガヘルツ)が主流で、
今は3~4GHz(ギガヘルツ)とかだから、単純に600~800倍速くなったと言える。
1時間で1枚しか書類が書けなかった社員が、800ページ書けるようになったってこと。
これらを全部計算していくと、
CPUが8倍、メモリが62500倍、速さが800倍になったのだから、
8×62500×800=400000000
今のパソコンは御三家時代より4億倍の性能というわけである。
もっとも、仕事の内容も複雑になっているので単純には比較できないが、
同じ仕事をしたとしたら、
今は1日で終わる仕事が、
昔は100万年かかることになる。
今ではあたり前となった3D(3次元立体)の画像。
例えば「Word」で文字を立体的にする機能があるが、あれは文字の大きさや
奥行きの長さ、光の向きや影の濃さを一瞬で計算して表示してくれる。
これと同じことを20年前のマイコンでやろうとすると、1時間はかかるのである。

あるいは、こんな画像↑を作ろうとしたら最低3ヶ月はかかるかな。
私の友人は、花瓶とリンゴの3D画像を表示しようとして、
マイコンを丸3日つけっぱなしにしていたことがあるが、
それでも全体の3分の1ほどしか表示されていなかった。
今だったら1秒とかからないだろう。
これって、すげー話じゃない?
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