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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

3 御三家誕生

前回の文末で締めたように、
ここからはまるで戦国の歴史のように、マイコンの群雄割拠の時代となる。

1970年代終盤に登場した初期のマイコンは以下の3機種。

first 3

日立 ベーシックマスターMB-6880(1978年)
シャープ MZ-80K(1978年)
NEC PC-8001(1979年)

これらをよく見ると、キーボードがびっくりである。
なんと、カーソルキー(矢印キー)がない。 
どーやって、カーソルを動かしてたのかね。
入力間違いしたら、そこまで削除で戻るしかないとか?
他はshiftキーとかctrlキーとかも当然ない。
漢字変換機能もなかったので、複雑な操作はしないから。

MB-key

ちなみにスピードはベーシックマスターで、
1から1000までの足し算が5秒かかったそうな。
今じゃありえんねー。

こんな性能だったけど、当初はこの3機種が
8ビットマイコンの「御三家」と言われた。
(「8ビット」の意味については、また後で。)
だが、ベーシックマスターは途中より遅れ気味となり、
1980年前後はPC-8001とMZ-80K/Cが人気を二分した形となった。

ベーシックマスターは、当時としてはとても高性能だった。
他機種が半角英数とカタカナしか表示できないのに対し、
標準で「ひらがな」が表示できた。 これはかなり珍しい。
さらに、「ドレミファソラシド」とカタカナで音階を入力して
音を出すこともできた。 シャープも3オクターブの音が出せたが、 
NECが曲を出せるようになったのは、ずっと後のことだ。

なのにベーシックマスターが市場から取り残されたのは、性能的に
劣っていたのではなく、搭載CPUの違いによるものではないかと考えられる。
ベーシックマスターは6800系のCPUなのに対して、他の2機種はZ80系のCPU。
つまりプログラムを作る側にとっては、共通性のあるNECとシャープの方が
便利である。 そうした点が有利に働いたのではないだろうか。
あとは宣伝広告のうまさや、雑誌の取り扱い方などにも要因は考えられる。

しかし、いずれにしても当時のマイコンは性能のわりに値段が高かった。
画面は基本的に白か緑の単色表示で、音は「ピー」としか鳴らないか、単音のみ。
いわゆる白黒で着信音しか鳴らない、初期の携帯電話と同じような感じである。
その程度の機能しかないのに、値段は10万~30万円ほどもした。
ま、当時の技術からいったら当然の値段だったのだろうが。

keitai

つづく。




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コメント


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パソコン

コンピュータもすごい知識ですね~
こちら、今週、スポーツドリンクの特集です
「テラ」もひとつ紹介予定です
リサーチ無しでほとんど写真だけですが・・・
のぞいて見てください
ピンバッジの方もポイントポチしてますよ
楽しみにしています

toru | URL | 2009-02-17(Tue)18:18 [編集]


見ましたよ

スポーツドリンク、
カッコイイ缶ばかりで羨ましい限りです。

パソコンは自分の知識と記憶に、
調べたものを補完してます。
調べ出すと面白くて、キリがありません。
お陰でかなり続きそうな雰囲気なので
めげずにおつきあい下さい。

白馬 | URL | 2009-02-19(Thu)23:38 [編集]