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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

キョウト攻略戦 4


「あなたは機関車トーマスが好きか?」 

最近は、機関車トーマスがテレビでやっていて、子どもに大人気である。
私の頃はトーマスのテレビ放送はなく、もっぱら絵本を読みあさっていた。
今回は、その機関車トーマスをイメージしながら読んでもらえれば
いろんなもののイメージがしやすいのではないかと思う。

蒸気機関車と聞いて、心踊らない健全な男子はいないだろう。

私などは学研の「電車・汽車図鑑」が大のお気に入りで、
ボロボロのバラバラになるまで読み倒したものである。
そういう話をすると「鉄(道オタク)なの?」と言われるが、
鉄道にロマンを感じるのは、男子なら一般的なことではないのだろうか。

「将来の夢は電車の運転手。」

幼稚園ぐらいの男の子が、一度は憧れる職業ではなかろうか。
それほどまでに、鉄道というのは男の子の心をくすぐるものなのである。
その理由は分からない。 そして女性にはなかなか理解されない。
最近は鉄子を売りにした芸能人もいるらしいが、
鉄道マニアと言えば、昔から男のカテゴリである。

しかし言っておくが、私は鉄道マニアではない。
一般の車両や、電車の音や、駅名や、時刻表に興味はない。
たぶんギミック好きなのだ。 機械仕掛けで動く物に弱いのだ。
だからおもちゃも好きだったし、ロボットも好きだ。
その流れで機関車が好きなのは、自然の流れではなかろうか。

機関車というのは、石炭を燃やして水熱して蒸気を発生させ、
その圧力をシリンダーへ送って…と書いててもキリがないし、
恐らく文字だけでは魅力が伝わらないので、興味があったら
下記HPで図解してくれるので見てちょうだい。
「梅小路蒸気機関車館」

さて、話を戻そう。
昨晩、ガイドブックをチラチラ見ていたら、
京都駅の近くに「動く蒸気機関車に乗れる場所」があることを発見。
嵐山であまりの人の多さに辟易したので、今日はそこに行くことを決意。
午前中に寺社仏閣と紅葉を楽しみ、午後は機関車見物と決め込んでいた。

しかし秋の京都はホントに混みすぎで、移動に思った以上の時間がかかり、
閉館時間まであと1時間ほどしかなくなってしまった。
「梅小路蒸気機関車館」
ここがどんな場所なのかほとんど情報のないままやってきた。
とにかく機関車を見て、乗って、触れるというのでやってきた。
おまけに、今の時代では滅多に見ることのできない「転車台」があるらしい。
この転車台が回るところまで見れたら、もう至福の極みである。

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400円という思ったよりも安い入場料を払って入ると、
まずは古い駅舎のような建物の中に入る。
それもそのはず、これは昔の「二条駅」を移築したものらしい。
日本最古の木造駅舎と言われた旧二条駅の中は、簡単な展示室になっている。

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         これは当時を再現した模型だが、車庫や転車台が似たような形で残されている。

そして、外に出ると目の前には車庫と転車台が広がっている。
決して広くないテーマバークだが、見たいものは揃っている。

「ボーッ!」

あっ! SLだ! ホントに走ってる!! しかもデカイ! 
D51型(デゴイチ)だ! これはスゴイ! かっこえ~!


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SLは全国各地でイベント的に走らせてるところもあるが、
今どき、走ってるD51なんてなかなか見られない。
京都市内にこんな素晴らしいところがあるなんて。
よーし、早速乗るぞー!

早速乗車券(200円)を購入し、列に並ぶ。
普段は1日3回しか走らないSLも、混んでる今日は随時運行してくれるらしい。
当然、機関車自体に乗れるわけではないので、連結された客車に乗る。
この客車が、当時のような古い車両なら文句なしなんだが、
残念ながら昨日乗ったトロッコのような、吹きっさらしのチープなものだった。

さあ、いざ行かん、ロマンの旅へ!

「ポーッ!」

汽笛とともに機関車は出発後退。 後ろ向きに走り出した。
この機関車館は狭いので、機関車が1周できるような線路は敷かれてない。
100mほどの距離を往復するだけなので、まずはバックなのである。
「シュゴシュゴ」と白い煙を吐きながら機関車は走る。
機関車の煙と言うと黒いイメージだが、実は煙のほとんどは水蒸気なので白い。
一応煤(すす)は混じってるので浴びたら黒くなるだろうが、見た目は白いのだ。

数分バックしたら、今度は前に向かって出発進行。
いやー、天気がよい。 近くをJR東海道本線や山陰本線が走って行く。
向こうから見たら、どんな風に見えてるのだろう。

10分の汽車の旅を終え、今度は外からSLの走りを眺める。
動輪がデカイ。 直径が145cmというから小・中学生の身長ぐらいか。
手を伸ばしたら触れるほどの距離で、写真を撮りまくる。

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さて、しっかり堪能した後はショータイムである。
1日に1度しかない転車台が回る時間だ。
私はこの転車台というものが大好きだった。 もちろん実際に見たことはない。
図鑑に写真が載っていたのだが、大きな機関車が乗った台を
小さな汽車が押して回すという仕組みに、ものすごい感動したのを覚えている。
その写真は外国のものだったし、今は電力で回すのが一般的なようだが、
全長約20m、重さ123トンの巨体が回る姿を見られるというだけで、大興奮である。

転車台の回りに人が集まり出した。
子連れの家族が多いが、98%は間違いなく父親の趣味だろう。
もし私が小さい頃に連れてこられてたら、嬉しさのあまり卒倒していたかも知れないな。
客車を切り放し、D51が転車台に乗った。 ゆっくりと回り始める。

「おお~。」

歓喜の声が上がり、みんな一斉に写真を撮りまくる。

「ボォォォ~ッ!!」

サービスのとびきり大きい汽笛が響く。
転車台が止まり、機関車は別の軌道に入る。 水と石炭の補給のためだ。
今日一日で800kgの石炭を消費したらしい。
補給を終えた機関車は、また転車台に乗って回り、車庫に入る。

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「は~。」

一大スペクタクル大巨編を見たような充実感だ。
なんでこんなに心惹かれるのか。それはきっと、車庫から出てきた車両が
ぐるりと回って本線に入るという仕組みが、「サンダーバード」を始めとする
子ども向けヒーローものの発進シーンを彷彿とさせるからに違いない。 

その後は車庫に保存されている16車両の機関車を満喫した。
ほとんどの車両が触れたり運転室に入ることができ、保存状態も美しい。

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うち7車両は動態(今でも走る状態)で保存され、
乗車体験の車両として順次入れ替わって走っているらしい。
今回のD51型でも充分満足だが、C62型にもぜひ乗ってみたいものである。
最大を誇るC62型は何といっても「銀河鉄道999」のモデルとなった機関車だから。

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さんざん満喫したところで、閉館時間となった。
入館料400円でこれだけ楽しめるのだから安いものである。
うーむ、まさか京都に来て本物のSLに乗れるとは。

あとは、京都っぽいものを満喫すべく「天下一品」へ。
全国チェーン店なので、わざわざ京都でなくてもいいんだけど、
一応、京都市が発祥だしね。 

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みんなで注文して「こってり」と「あっさり」と「2号」を食べ比べ。
店のおじさんに「2号」と言われ、「2号!?」と、一同よからぬ想像をしたが、
要するに「こってりとあっさりの中間」味で、これが一番うまかったかなぁ。 
「2号」はネットにも載ってないから、その店独自のメニューかも知れないが、
「こってり」は、いくら元祖でもこってり過ぎだ。

最後は京都駅でクリスマスツリーを見てきた。
京都駅の屋上大階段は何度見ても素晴らしい構造だね。

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                         ツリーがガラスに映って3つに見える。

はー、楽しかったなぁ、京都の旅。 トロッコと蒸気機関車、サイコーだった。

あれ? 紅葉を見に来たんだっけ?




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