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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

灼熱のゲーム・リーダー 2

「そうだ、プレステ買おう。」

まるでJRのCMみたいだが、前回のような経緯で、
ついに生まれて初めて家庭用ゲーム機を買う決意をした私。

しかし、ここからが一筋縄ではいかなかった。

プレステは2年以上経っても市場人気が衰えを見せず、
生産が追いつかずに、おもちゃ屋に入荷されないという状況が続いていた。
いざ、「買おう」と思ってお店を回っても、どこにも在庫がないのである。
困った困った。

FF7の方は予約したが、肝心のプレステがないのでは本末転倒だ。

という話をしたら、いきつけのゲームソフト屋さんがあるというヤツに、
ある店へ連れて行かれた。その店はマンションの1階に入っている
中古ゲームも扱っている個人経営の小さな店舗だった。

そいつ「おじさん、プレステってある?」

店長「うーん…、あるにはあるけど…。」

あるんだ… (゜□゜;)。
私があっけにとられていると、なにやらそいつが交渉してくれている。
どうやらおじさんは、不測の事態に備えて在庫を確保しておきたいらしく、
売り渋っている様子だ。しかし粘り強い交渉の結果、売ってくれることになった。

そいつ「オレは常連だからね。感謝してよ。」

私はとりあえずそいつにジュースをおごった。
こうして、ついにプレステを手に入れた!!

私はFF7が発売されるまで、他のゲームソフトは買っていなかった。
つまり、生まれて初めて自分で買った家庭用ゲーム機で遊んだのが
FF7なのである。

電源を入れ、FFのテーマともいえる「♪プレリュード」が流れる。
そして、タイトル画面へとつながるデモが始まる。

FF7-Title

3Dポリゴンで描かれたエアリスやミッドガルが、
カメラアングルをグルグル変えながら映し出されてゆく。

「おおおおおおーっ!」

私は、その美しい画面に釘付けになっていた。

「♪チャチャチャチャチャチャチャチャ…」

タンバリンの音で戦闘シーンに入る。

「おっ、戦闘シーンは、キャラクターの等身が変わるんだ。」

FF7-Battle

戦闘シーンも、カメラアングルが目まぐるしく変わる。
今では当然となってしまった3D表現だが、当時のRPGとしては画期的だった。
何より、それまでのFFの、2等身キャラが動き回る画面とは全く趣きが違うのである。

敵を全滅させた。

「♪チャラララー、チャーラーチャッチャラー」

おなじみのファンファーレ、そして…。

「あれ? 違ーう!!!!!!」

FF7では、ファンファーレの後の曲が違っていたのだった。
これにはびっくりがっくりしたけど、まぁ、人間、慣れるもんですな。
その後、寝る間を惜しんで攻略に励んだことは言うまでもない。

FF7の発売は、私だけでなく多くのユーザーにとってキラーソフトとなったようで、
国内では400万本、全世界では1千万本近く売れ、
これは初代プレステの全ソフトの中で2番目の売れ行きだという。
まさに、次世代ゲーム機戦争でプレイステーションの勝利を確定させたゲームだといえる。

この出来事から10年経った2007年。
FF7の人気がいまでも衰えていない証拠となる商品が出た。

FF7-1

FINAL FANTASY Ⅶ
10th ANNIVERSARY Potion

炭酸飲料 350ml
糖類(果糖ぶどう糖液糖・砂糖)、ローヤルゼリー、酸味料、
香料、ビタミンC、ナイアシンアミド、カフェイン、パントテン酸Ca、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12
サントリーフーズ株式会社


2007年は、FF7発売から10周年ということで、数々の商品が発売された。
さすがに全部買ってると財布も保管場所もとんでもないことになるので、
私が買ったのは10月23日に発売された、缶にキャラクターがデザインされたもの。
これも全部で16種類もあったので、買ったのは「クラウド」と「エアリス」のみ。
翌月にはさらにキャラクターフィギュアが付属したものも発売されたが、
1缶で1000円近くするという恐ろしいものだったのでパスした。

前回からのゲーム雑談は、こいつの紹介のための長~いフリだったのだが、
言いたいのは、FF7は10年経っても愛されるほどのゲームだったということだ。

個人的な感想としては、FF7は非常にストーリーが長くて、
カジノに行って遊んだり、牧場でチョコボを交配させて新種を作って育てたりと、
ゲームの本筋以外にも盛りだくさんな内容のゲームだった。
それはいいのだが、途中で主人公が廃人になって車いすに乗ってしまうわ、
結局クラウドとセフィロスの関係はなんだったのかいまいちわからんわと、
謎というか不思議の多い複雑怪奇なストーリーだったと記憶している。
ま、ひとことで言うと、途中からよくわからんかった。
それでも、美麗なグラフィックスや自由度の高いシステムなどで、
衝撃的だったゲームとして記憶に刻み込まれている。
恐らく、当時の多くのユーザーが同じように感じ、
それが今でも続くFF7の人気のもとになっているのではないかと思う。

あと、個人的に思うのは、期待されたFF8が学園ラブストーリーというふにゃけた設定と
見ていてこっちが恥ずかしくなるストーリー展開にガッカリし、その反動として
「FF7は面白かったのになぁ」という感想に繋がってしまったとも考える。

ま、それはおいといて、このボーション缶である。
「ポーション」とは、FF1から全シリーズに出てくる「体力(HP)を回復するアイテム」である。
ゲーム中では「ドリンク状の飲み薬」として表現されたことはなく、
私自身は「体力を復活させる魔法か何かが封じ込められた物」だと思っていた。

その「ポーション」がドリンクとして発売された! 
これは、ちょっとした話題となった。
「ポーション」は2006年にも瓶飲料として発売されている。

POTION BIN-2

それは、ファンタジーなアイテム感を醸し出すべく、青い瓶に入っていて、
ホントにこう、ファンタジーな(?)薬っぽい味がしたのだが、
今回の缶の方は、若干ハーブな風味もあるが、普通の栄養炭酸ドリンクである。

だが、私にとっては味はどうでもよくて、デザインである。
この3DCGのクラウド。いいじゃないか。
キャラクターデザインの野村哲也氏のイラストも好きだったが、

FF7 party

こうしたリアルCGにリファインされたものも、10年という歳月を技術的に物語っている。
また、アルミの銀色をベースにしたシンプルなパッケージングもよい。
FF7のゲームソフトや、FFシリーズのサントラCDも、白をベースにタイトルロゴだけという
シンプルさが素敵だが、それに通ずるセンスが感じられる。
この缶もあくまで、キャラクターCGを全面に押し出して勝負してくるところが、
FF7人気の自信と潔さを感じさせる。

FF-2

願わくば、全くイラストの入っていない、「Potion」というロゴだけの
「ホントに薬のドリンクっぽいデザイン」のバージョンも出して欲しかったが、
そこまで勝負をかけることはなかったようだ。
私だったら、絶対まずそれを買うがな。

これがちょうど1年ほど前の話である。

つづく。




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