
このブログは、ジュース缶のデザインについて語るものである。
これまでも「ポカリスウェット」など、時代を切り開いた斬新なデザインなどに
触れてきた。他にもびっくりするようなデザインの缶は時々世に出てきたが、
さすがにこれが発売された時の衝撃は群を抜いている。
だってこれは、すでにジュースにすら見えなかったのだから。

Gokuri まるごと旨搾り オレンジ
37%オレンジ果汁入り飲料 415g
オレンジ、果実繊維、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、
香料、保存料(安息香酸Na)、ビタミンC
サントリーフーズ株式会社 (2002)
かの有名な「Gokuri」である。
たぶん、青い缶の「グレープフルーツ」味はご存じだろう。
今や、すっかり定番商品の位置を確立し、
「Gokuri愛好家」と自称する人たちまで生まれた人気商品である。
が、この「Gokuriオレンジ」の販売には、ちょっとしたいわくがある。
もともとは2002年4月に発売された「グレープフルーツ」が最初である。
それまでよくあったグレープフルーツジュースは、
濃縮還元で果汁率は高くても、さらりとした口当たりで
いまいち物足りないと感じていたジュース愛好家も多かったのではなかろうか。
また、グレープフルーツ=酸っぱいというイメージに合わせるためか、
妙に酸っぱさだけを強調したものも少なくなかった。
もっとグレープフルーツの持つうまみを味わいたい。
そんな消費者の要望にマッチしたのか、このGokuriはまたたく間にヒットした。
かくいう私もグレープフルーツジュースは好きな方で、
酸っぱすぎず、甘すぎず、果実繊維も入っているGokuriはお気に入りだった。
缶のボトルで、サイズはペットボトルよりも小さいが、
飲み口が大きくなっていて飲みやすくなっているデザインも、
スタイリッシュなような無骨なような斬新さで目を引いた。
と、その年の秋に新発売されたのが、この「オレンジ」だ。
そして見て分かる通り黒い。
しかも半端な黒さではない。全身真っ黒だ。
中央にしずくを垂らしたオレンジ果実が描かれているが、
これがまた遠目から見ると、黒い背景に浮かぶ目ん玉のようにも見える。
はっきり言って、ジュースに見えない。
美味しそうどころか、毒でも入ってるんじゃないかと思わせる。
想像してみて欲しい。
赤や黄色や青など、色鮮やかな缶が並んでいる商品棚に
ちょっと大きめの真っ黒な物体が並んでいたら。
そりゃ、もう目を引くどころか、身に危険を覚えるぐらい衝撃的な光景だ。
そもそも黒いボトルなんて、墨汁かしょう油ぐらいしか連想しない。
それが、オレンジジュースだとお!?
なかなか挑戦的なことしてくれるやんけ。
さすが、これまでも素晴らしいデザインで定番商品を確立してきたサントリーだ。
よーし、買ったろ。
私は買ってみた。そして飲んでみた。
ウマイ。
もともと粒入りオレンジジュースが大好物な私には、
この果実繊維入りオレンジジュースはバッチリハマッたのだった。
それはもう、久しぶりにハートをガッチリわしづかみされました。
こうして、見た目のインパクトとは裏腹にイケるGokuriオレンジは
すっかりお気に入りの1本になった。
だが、しばらくして「Gokuriオレンジ」は店頭から姿を消した。
私は探し回ったが、見つからなかった。
やはり、あの黒いデザインが不評だったのだろうか。
私は恋人に去られたような心境だった。
ごめん、これはいいすぎ。
気になって調べてみると、どうやら期間限定の販売だったらしい。
サントリーによると、「グレープフルーツ」が販売開始以来、
予想を超える売り上げにより、原料となるグレープフルーツが足りなくなったというのだ。
なるほど、果肉を使っている以上、収穫された果実を超える量は作れないということか。
輸入大国日本といえども、予想外に対応する調達は難しかったようだ。
こうしてグレープフルーツ味は翌年春まで販売休止となり、
その間の代替商品としてこのオレンジ味が販売されたのだった。
言われてみれば、一時期「グレープフルーツ」の方を見かけなかった。
てっきり、店側が新商品だけを仕入れたものだと思っていたが、
販売休止になっていたとは気づかなかった。
グレープフルーツの代わりとして急遽登場となったオレンジ味。
それにしては、このデザインはかなり冒険である。
いや、期間限定だからこそ、冒険できたといえるのか。
何にしても、この「Gokuriオレンジ」の復活を願ってやまない。
もう一度、帰ってきておくれ~。
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これまでも「ポカリスウェット」など、時代を切り開いた斬新なデザインなどに
触れてきた。他にもびっくりするようなデザインの缶は時々世に出てきたが、
さすがにこれが発売された時の衝撃は群を抜いている。
だってこれは、すでにジュースにすら見えなかったのだから。

Gokuri まるごと旨搾り オレンジ
37%オレンジ果汁入り飲料 415g
オレンジ、果実繊維、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、
香料、保存料(安息香酸Na)、ビタミンC
サントリーフーズ株式会社 (2002)
かの有名な「Gokuri」である。
たぶん、青い缶の「グレープフルーツ」味はご存じだろう。
今や、すっかり定番商品の位置を確立し、
「Gokuri愛好家」と自称する人たちまで生まれた人気商品である。
が、この「Gokuriオレンジ」の販売には、ちょっとしたいわくがある。
もともとは2002年4月に発売された「グレープフルーツ」が最初である。
それまでよくあったグレープフルーツジュースは、
濃縮還元で果汁率は高くても、さらりとした口当たりで
いまいち物足りないと感じていたジュース愛好家も多かったのではなかろうか。
また、グレープフルーツ=酸っぱいというイメージに合わせるためか、
妙に酸っぱさだけを強調したものも少なくなかった。
もっとグレープフルーツの持つうまみを味わいたい。
そんな消費者の要望にマッチしたのか、このGokuriはまたたく間にヒットした。
かくいう私もグレープフルーツジュースは好きな方で、
酸っぱすぎず、甘すぎず、果実繊維も入っているGokuriはお気に入りだった。
缶のボトルで、サイズはペットボトルよりも小さいが、
飲み口が大きくなっていて飲みやすくなっているデザインも、
スタイリッシュなような無骨なような斬新さで目を引いた。
と、その年の秋に新発売されたのが、この「オレンジ」だ。
そして見て分かる通り黒い。
しかも半端な黒さではない。全身真っ黒だ。
中央にしずくを垂らしたオレンジ果実が描かれているが、
これがまた遠目から見ると、黒い背景に浮かぶ目ん玉のようにも見える。
はっきり言って、ジュースに見えない。
美味しそうどころか、毒でも入ってるんじゃないかと思わせる。
想像してみて欲しい。
赤や黄色や青など、色鮮やかな缶が並んでいる商品棚に
ちょっと大きめの真っ黒な物体が並んでいたら。
そりゃ、もう目を引くどころか、身に危険を覚えるぐらい衝撃的な光景だ。
そもそも黒いボトルなんて、墨汁かしょう油ぐらいしか連想しない。
それが、オレンジジュースだとお!?
なかなか挑戦的なことしてくれるやんけ。
さすが、これまでも素晴らしいデザインで定番商品を確立してきたサントリーだ。
よーし、買ったろ。
私は買ってみた。そして飲んでみた。
ウマイ。
もともと粒入りオレンジジュースが大好物な私には、
この果実繊維入りオレンジジュースはバッチリハマッたのだった。
それはもう、久しぶりにハートをガッチリわしづかみされました。
こうして、見た目のインパクトとは裏腹にイケるGokuriオレンジは
すっかりお気に入りの1本になった。
だが、しばらくして「Gokuriオレンジ」は店頭から姿を消した。
私は探し回ったが、見つからなかった。
やはり、あの黒いデザインが不評だったのだろうか。
私は恋人に去られたような心境だった。
ごめん、これはいいすぎ。
気になって調べてみると、どうやら期間限定の販売だったらしい。
サントリーによると、「グレープフルーツ」が販売開始以来、
予想を超える売り上げにより、原料となるグレープフルーツが足りなくなったというのだ。
なるほど、果肉を使っている以上、収穫された果実を超える量は作れないということか。
輸入大国日本といえども、予想外に対応する調達は難しかったようだ。
こうしてグレープフルーツ味は翌年春まで販売休止となり、
その間の代替商品としてこのオレンジ味が販売されたのだった。
言われてみれば、一時期「グレープフルーツ」の方を見かけなかった。
てっきり、店側が新商品だけを仕入れたものだと思っていたが、
販売休止になっていたとは気づかなかった。
グレープフルーツの代わりとして急遽登場となったオレンジ味。
それにしては、このデザインはかなり冒険である。
いや、期間限定だからこそ、冒険できたといえるのか。
何にしても、この「Gokuriオレンジ」の復活を願ってやまない。
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