
とまあ、延々と長野オリンピックの思い出を語ってきたわけだが、
やっと本題に入るとしよう。

キリンビール 一番搾り 生
ビール 350ml
麦芽、ホップ、米、コーン・スターチ
麒麟麦酒株式会社(1998)
キリンビールの長野オリンピックバージョンだ。
要するにスポンサー企業としてのタイアップ商品。
以前にコカ・コーラの回でも紹介したように
こうしたイベントでは必ず登場するアイテムだ。
というわけで、当時は珍しいものでもないのだが、
イベントが終了してしまえば入手不可能になるものでもある。
デザインとしては非常にシンプル。
長野オリンピックのシンボルマークと各競技のマーク。
どれも公式デザインで、関連グッズにもよく使われた。
白地に金と緑と赤だけの配色もシンプルそのもの。
この金色と赤色は、もともと一番搾りに使われている色なので、
緑色だけを追加したプリントとなっている。
このシンプルさや配置には一考すべき点もあるように感じるが、
コストや配色という制限の中では、よくできているとも言える。
もともとある色とはいえ、金色を使ってあるのがいい。
これがシンプルなデザインに華やかさを醸し出させる助けとなっている。
とは言いつつ、実は長野オリンピックのデザインそのものが
良くできているのが一番の理由だと思う。
各競技をデザインしたものを花のように配置したシンボルマークは
こうしたイベントのマークとしては異例なほど秀逸な仕事だと思う。
よく、子どもウケを考えてか、がっかりするようなシンボルマークに
なってしまうケースが見受けられるが、これは違う。
これをデザインした人も偉いが、これに決定したクライアントもセンスがいい。
長野オリンピック委員会、よくやった。
ちなみに、これは裏側半分で、表側は通常の一番搾りである。

最初の4コマ漫画はもちろん実話である。
モーグルで初めて長野オリンピックに生で触れてから、
ほぼ毎週末に長野入りし、時々ダフ屋(?)からチケットを手に入れては
いくつかの競技もきちんと観覧できた。
この時は、長野入りしたものの別にあてもなく、
長野駅をうろついていた時の話である。
何やらテレビカメラがいて人だかりができていたので近寄ってみると、
いかにもという感じのスタッフから声をかけられた。
「どうですか、やってみませんか?」
「はあ、なにをすればいいんですか?」
「長野オリンピックについて何かひと言叫んで欲しいんです。」
「はあ。叫ぶんですか。」
「記念品も出ますから。」
このひと言で決定。いったいどんな記念品だろう。
私はカメラの前に立ち、合図とともに力いっぱい叫んだ。
叫んでくださいというから叫んだのだ。
しかし、恐らくこんなに大声で叫んだ人はいないのだろう。
スタッフも周囲のヤジウマも、若干引き気味に驚いていた。
やりすぎたか、と気づいて顔が熱くなったが、すでに手遅れ。
その昔、演劇部で鍛えた私の喉は、気合いを入れると
結構な声量が出るのだった。
「バッチリです!夕方6時から放送しますので。」
それにしても、こんな取材なんか受けて大丈夫だったろうか。
まあ、放送されるとも限らないし、どうせ使われても一瞬だろう。
それよりも記念品て何だろな~♪
「はいこれ。」
手渡された記念品は、期待したオリンピック関係のグッズなどではなく
単にテレビ局のバッジか何かだった。…がっかり。
(記憶にないぐらいだから、本当にたいした物ではなかったのだろう。)
夕方放送といわれても、長野にいた私はその番組を見ることはできなかった。
そして翌日、何も考えずに出勤すると職場のホワイトボードに
「白馬氏、長野駅前にて発見!」
と、デカデカと書かれていた。これにはまいった。
「お、オリンピックバカの登場だ!」
「あのー、映ったんですか?」
「映ったもなにも、あんたが叫んだところでタイトルが出たよ。」
「どひゃー!」
今となっては、いい思い出ですな。
…て、もう10年前の話だよ。 どひゃー!
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やっと本題に入るとしよう。

キリンビール 一番搾り 生
ビール 350ml
麦芽、ホップ、米、コーン・スターチ
麒麟麦酒株式会社(1998)
キリンビールの長野オリンピックバージョンだ。
要するにスポンサー企業としてのタイアップ商品。
以前にコカ・コーラの回でも紹介したように
こうしたイベントでは必ず登場するアイテムだ。
というわけで、当時は珍しいものでもないのだが、
イベントが終了してしまえば入手不可能になるものでもある。
デザインとしては非常にシンプル。
長野オリンピックのシンボルマークと各競技のマーク。
どれも公式デザインで、関連グッズにもよく使われた。
白地に金と緑と赤だけの配色もシンプルそのもの。
この金色と赤色は、もともと一番搾りに使われている色なので、
緑色だけを追加したプリントとなっている。
このシンプルさや配置には一考すべき点もあるように感じるが、
コストや配色という制限の中では、よくできているとも言える。
もともとある色とはいえ、金色を使ってあるのがいい。
これがシンプルなデザインに華やかさを醸し出させる助けとなっている。
とは言いつつ、実は長野オリンピックのデザインそのものが
良くできているのが一番の理由だと思う。
各競技をデザインしたものを花のように配置したシンボルマークは
こうしたイベントのマークとしては異例なほど秀逸な仕事だと思う。
よく、子どもウケを考えてか、がっかりするようなシンボルマークに
なってしまうケースが見受けられるが、これは違う。
これをデザインした人も偉いが、これに決定したクライアントもセンスがいい。
長野オリンピック委員会、よくやった。
ちなみに、これは裏側半分で、表側は通常の一番搾りである。

最初の4コマ漫画はもちろん実話である。
モーグルで初めて長野オリンピックに生で触れてから、
ほぼ毎週末に長野入りし、時々ダフ屋(?)からチケットを手に入れては
いくつかの競技もきちんと観覧できた。
この時は、長野入りしたものの別にあてもなく、
長野駅をうろついていた時の話である。
何やらテレビカメラがいて人だかりができていたので近寄ってみると、
いかにもという感じのスタッフから声をかけられた。
「どうですか、やってみませんか?」
「はあ、なにをすればいいんですか?」
「長野オリンピックについて何かひと言叫んで欲しいんです。」
「はあ。叫ぶんですか。」
「記念品も出ますから。」
このひと言で決定。いったいどんな記念品だろう。
私はカメラの前に立ち、合図とともに力いっぱい叫んだ。
叫んでくださいというから叫んだのだ。
しかし、恐らくこんなに大声で叫んだ人はいないのだろう。
スタッフも周囲のヤジウマも、若干引き気味に驚いていた。
やりすぎたか、と気づいて顔が熱くなったが、すでに手遅れ。
その昔、演劇部で鍛えた私の喉は、気合いを入れると
結構な声量が出るのだった。
「バッチリです!夕方6時から放送しますので。」
それにしても、こんな取材なんか受けて大丈夫だったろうか。
まあ、放送されるとも限らないし、どうせ使われても一瞬だろう。
それよりも記念品て何だろな~♪
「はいこれ。」
手渡された記念品は、期待したオリンピック関係のグッズなどではなく
単にテレビ局のバッジか何かだった。…がっかり。
(記憶にないぐらいだから、本当にたいした物ではなかったのだろう。)
夕方放送といわれても、長野にいた私はその番組を見ることはできなかった。
そして翌日、何も考えずに出勤すると職場のホワイトボードに
「白馬氏、長野駅前にて発見!」
と、デカデカと書かれていた。これにはまいった。
「お、オリンピックバカの登場だ!」
「あのー、映ったんですか?」
「映ったもなにも、あんたが叫んだところでタイトルが出たよ。」
「どひゃー!」
今となっては、いい思い出ですな。
…て、もう10年前の話だよ。 どひゃー!
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