
スキーを終えて長野市内へ戻り、車を停めて善光寺通りを歩いていると、
突然すこい人だかりができている場所があった。
体育館ほどの広さのある野外スペースに、ぎっしりと人が集まっている。
何ごとかと遠くから様子をうかがうと、前の方に
オリンピックのマークのついたステージが作られている。
「表彰式の会場だ!」
私は、表彰式というのは各会場で行うものだと思っていた。
だって、モーグルもジャンプもクロスカントリーもスケートも、
全て会場がバラバラで、例えば長野市と白馬など何十キロと離れている。
夏のオリンピックだって、それぞれの会場で表彰するじゃないか。
しかし、どうやら里谷もジョニーも船木も原田も、ここへ来るのは間違いなさそうだ。
私はなんとか近づこうとするが、すし詰め状態でネコの子一匹入る隙間もない。
ヘタに入ったら窒息死してしまいそうだ。
あきらめて、道路の縁石の上に乗り、
群衆の隙間から見えるステージに向けてカメラを構えて待った。
表彰式が始まった。わっと歓声が上がる。
まずは船木と原田が登場、つまりジャンプの表彰だ。
(↓ この動画はジャンプ団体の時のものだが、表彰会場の雰囲気は同じ感じ。)
(↓ 上から見た時に、私は右下のすみっこあたりにいた。)
シンセサイザーによる生演奏で「君が代」が流れる。
会場は割れんばかりの大拍手だ。
そして次はモーグルの表彰。
男子金メダルのジョニー・モズレーは、トム・クルーズばりの甘いマスクで、
男の私が見ても惚れてしまいそうなほどカッコイイ。
これで金メダルなんだから、アメリカでは大ヒーローだろう。
そしてついに女子モーグル。
モーグルで日本人が金メダルなど誰が想像しただろうか。
銅ぐらいはと思っていたが、まさか金とは。
会場の盛り上がりはピークに達した。ニューヒロインの誕生である。
私はカメラを超望遠にして、黒山の彼方に見える選手を撮った。
超望遠にして、辛うじてゴマ粒ほどに選手が写った写真が撮れた。
まぁ、写真はともかく、この歴史的瞬間に立ち会えただけでも満足である。
あー、思いきって来てよかった。
表彰式が終わると、人だかりは半分ほどに減った。
それでも半分は残っているということは、何かイベントがあるのだろうか。
私はやっと会場の真ん中ほどまで入ることができた。
いったい何が始まるの??
もう少しつづく。
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