飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

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ニュータイプ コカ・コーラ 4


さて、コカ・コーラが恐ろしい飲み物であるということが判明した前回。

しかし、そんなものが現在も販売されているわけがない。
コーラとはコーラ・ナッツのエキスを使ったからその名を冠しているわけだが、
現在はコーラ・ナッツ・エキスを用いずに作られるコーラがほとんど。

…って、そーだよねー。

コカ・コーラの原材料を見ても「コーラ・エキス」なんてどこにもないもんねー。
現在は、単に「カフェイン」を入れてるだけなんだね。
つまり「コーラ」の入っていないコーラ。

…いいのか?

まあ、メロンパンにもメロンは入ってないか。

コーラ特有の黒い色も、
コーラ・ナッツの成分であるコラニンの酸化物の色だったらしいが、
現在はカラメルによって着色しているだけである。

で、コカの方はどうなったかというと、当然今は入っていないし、
どうやら日本にコーラが入ってくる以前から、なくなったようである。

コカ・コーラがアメリカで発売されたのは1886年。
その頃は、コカの覚醒作用も、コーラ・ナッツのカフェイン効果も、
世間一般には「」として利用されていた。
そりゃ、目は覚めるし、頭痛は治るし、妙に元気になるわけだから
いわゆる「万能薬」として扱われていたとしても不思議ではない。
それらに「常習性」と「依存性」があると判明するまでは。

アメリカでは1700年代後半から炭酸水(ソーダ水)が普及していた。
シュワッと刺激的なソーダ水は、特に夏場の気分転換に役立ったのだろう。
当時のこうした飲み物は、薬局で売られていた。
薬局といっても現在の薬屋のようなイメージではなく、
ソーダ水もコップに入れて販売するという形で、
現在の喫茶店やファーストフード店のような性格も持っていたようだ。
今でもアメリカでドラッグ・ストアというと、コンビニみたいな店だったりするしね。

また、薬に関しても今ほど厳しい規制や統制もないから、
コカインやコーラ・ナッツなどは、ワインなどのアルコールと混ぜられ、
元気になる飲み薬」として、薬屋で結構売られたらしい。

ところが、1800年代後半から「禁酒運動」がアメリカを席巻する。
アメリカ全土に禁酒法が制定されたのは1920年だが、
メイン州で最初に禁酒法が制定されたのが1851年だったので、
意外に長い歴史がある。
当然、アルコールを使った「元気になる飲み薬」も立場が危なくなってくる。
そこで白羽の矢が立ったのが、ソーダ水だった。
こうして、コカインカフェイン炭酸水という図式ができあがる。
だから、コカ・コーラが発売される以前から、それらしい飲み物は存在したわけだ。

ROOT BEER & Dr.Pepper

代表的なのが「ROOT BEER」。
BEERといってもアルコールは入っておらず、炭酸水に砂糖と数種類の植物の根の
抽出物を加えたもので、 誕生したのは1876年。
他にも有名な「Dr. Pepper」は1885年と、コカ・コーラ発売の1年前。
作ったのは薬剤師で、Dr. Pepperは彼が若い頃に働いていた薬局のオーナーの名前。

こうした流れの中で生まれたのが「コカ・コーラ」。
だから、商品自体にオリジナリティはなかったが、
絶妙なブレンドによって、それまでのいかにも薬っぽい味ではなく、
甘くて美味しい飲み物に仕上げたことが、大ヒットにつながった。
何より素晴らしいのが「Coca-Cola」のアイデンティティーとも言える
あの美しいロゴ・デザインが、発売時にすでに完成されていたことである。

さらに親しみやすい「Coke」という名でも登録商標をとったことで、
コカ・コーラは薬からオシャレな嗜好飲料へと人々の認識が変わり、
女性の消費者も現れるようになった。
薬局で売る必然性もなくなったことで、コカ・コーラの瓶詰め販売が始まる。
これが、現在でも使用されている6オンス(190ml)瓶である。
当時すでに大量に存在していた模造品への対策として瓶のデザインを意匠登録し、
コカ・コーラを全米どこへでも流通させることを可能にした。

だが、1900年代に入ってコカインの有害性が問題とされるようになった。
すでに世界各国へ輸出もされ、確固たる地位を確立していたコカ・コーラ。
その名前の由来でもあるコカインは、コカ・コーラのアイデンティティーであったが、
時代の流れに逆らうことはできない。
そこで、脱コカイン処理したコカの葉を使うという、
なんだか本末転倒な気もする苦肉の策で乗り切ることになった。
そして現在では、コカの葉すら使っておらず、
コカ・コーラ社自身も「コカインを使ったことは一度もない」と宣伝し、
コカイン使用の歴史を公式には認めていないという経緯がある。
しかし、コカ・コーラ社が否定しても、これだけ詳細な情報が伝えられているということは、
どっかに当時の資料なり広告なりが残っていたんだろうなぁ。

さて、コカイン問題はクリアしたが、今度はカフェインが問題視された。
当時のアメリカ化学局の初代局長が「粗悪食品の撲滅のために情熱を燃やす」変人で、
しかも根拠不足な上にずさんという、まるでどっかの国の社会保険庁のような人物で、
バカ売れしていたコカ・コーラも標的とされた。
政府との裁判沙汰にまで発展した結果、
カフェインの量を半分に減らすことで和解した。

こうして、コカインも使わず、カフェインも減らされた、
現在のコカ・コーラの姿になったのである。
Coca Cola Classic

Coca-Cola classic
CARBONATED WATER 355ml
HIGH FRUCTOSE、CORN SYRUP、CARAMEL COLOR、
PHOSPHORIC ACID、NATURAL FLAVORS、CAFFEINE
THE COCA-COLA COMPANY (2007)
アメリカで発売されているクラシックデザイン缶で、輸入品のようだ。
日本のレギュラー缶より塗膜が薄いのか、アルミの光沢が強く、
赤色がワインレッドのようだ。縦縞模様に見えるのは写り込み。
上部も階段状にすぼむ形状ではなく、内容量も5ml多い。


ちなみに、コカ・コーラが日本に上陸したのは1957年。
コカ・コーラの缶が日本で登場したのは1965年でした。

さすがに生まれてねー。



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