
さて、長い話が続いたので、ここらで息抜きなどを。
このブログは、基本的に缶の紹介である。
今やドリンクの主流となったペットボトルは、ポリエチレン製のペラペラなラベルが、
どうしても工業製品のデザインとして美しさが足りない感じがするのである。
しかし時々、ペットボトルや瓶で、見過ごすには惜しいほどの
面白いデザインや限定的な商品に遭遇することがある。
地元のスーパーに行った時にたまたま見つけた、これ。

お腸夫人
清涼飲料水 100ml
プルーン、食物繊維(難消化性デキストリン)、香料
ダイドードリンコ株式会社(2003)
どーだろ、これ。
一瞬、目を疑ったね。誤植…じゃないよなぁ、と。
完全に「ダジャレ」である。しかも、かなり低レベルの。
だが、インパクトもかなりのものである。とりあえず大爆笑しておいた。
「お腹にはプルーン。覚えてらして。」
「この1本、お腹によろしいのよ!」
お腸夫人にこう言われたら、買うしかない。
紫色に統一されたラベルとお蝶夫人のイラストが、実に不思議な美しさを醸し出している。
さすが、完成された山本鈴美香(やまもとすみか)の原画の力というべきか。
これは栄養ドリンクのように、6本セットで売っていた。
1本140円と、このサイズにしてはお高い。
それなりに中身に自信があるということなのだろうか。
飲んでみると、まったりと濃~いぶどうジュースみたい。
いや、プルーン100%なんだけどね。美味しかったよ。
プルーンに整腸作用があるのは、わかる。
それを大々的に売り文句にしたいのも、わかる。
だからって、「お腸夫人」とは…。やるなぁ、ダイドー。
企画した人も偉いが、商品化を許した上司もすごいよなぁ。
てゆーか、作者や版権元も、よく許したもんだな。
この程度では「お蝶夫人」の人気は揺るがないという判断か。
きっと、ダイドー側も
「お蝶夫人はネームバリューもあるし、これはナイスなネーミングだ!」
と、自信満々だったんだろう。ダイドーのHPでも
「機能性を強烈なインパクトでターゲットに訴求しました。」
って、力強くコメントしてるし。
それにしても、ダイレクトな商品名だ。
ターゲットはもちろん女性なんだけど、これ買う時って
「私、便秘に悩んでます」
って、大々的に言ってるようなもんだもんなぁ。
ちなみに、ラベルは全部で5種類。
ぜひ、缶で出して欲しかった一品である(値段が3.5倍になるだろうが)。

余談だが、この商品が発売された翌年に、上戸彩主演で「エースをねらえ」の
実写ドラマが放送されたが、タイアップなどは全くない。
むしろ、この商品とのタイアップは、ドラマ側としても避けたいところだろう。
この時のお蝶夫人役の姿は、それなりに巻き毛で頑張ってはいたが、
さすがにマリー・アントワネットばりとはいかなかった。
そりゃ、あの髪型でホントにテニスしたら邪魔だろうな。
「お蝶夫人」、一瞬にして店頭から姿を消したので、継続販売には至らなかったようだが、
版権の問題もあるだろうし、もともと一発ネタ的な商品だったに違いない。
不景気な時代だというのに、ギャンブル精神にあふれたダイドーに乾杯。
まめちしき
若い人でも名前だけは知っている名作「エースをねらえ」(原作:山本鈴美香)。アニメ化されて一世を風靡し、今でもことあるごとにパロディネタにされるほどである。それは、少女漫画でありながら、少年誌以上のスポ根的ストーリー展開と、個性豊かなキャラによる。主人公「岡ひろみ」より、はるかに強烈な個性を放っていたのが、ライバルの「お蝶夫人」こと「竜崎麗華」。大財閥の娘にして、生徒会副会長で、スーパーテニスプレーヤーというとこまでは、少女漫画によくある設定。加えて高校生にあるまじきマリー・アントワネットばりの金髪と巻き毛の持ち主で、高校生なのに「夫人」呼ばわりされる謎など意にも介さない、突き抜けた個性の持ち主。「漫画のキャラなら何でもあり」を体現した大人気キャラクターで、今回の「お腸夫人」への起用も納得である。
↓↓よろしければ「拍手」かバナーをクリック願います。




このブログは、基本的に缶の紹介である。
今やドリンクの主流となったペットボトルは、ポリエチレン製のペラペラなラベルが、
どうしても工業製品のデザインとして美しさが足りない感じがするのである。
しかし時々、ペットボトルや瓶で、見過ごすには惜しいほどの
面白いデザインや限定的な商品に遭遇することがある。
地元のスーパーに行った時にたまたま見つけた、これ。

お腸夫人
清涼飲料水 100ml
プルーン、食物繊維(難消化性デキストリン)、香料
ダイドードリンコ株式会社(2003)
どーだろ、これ。
一瞬、目を疑ったね。誤植…じゃないよなぁ、と。
完全に「ダジャレ」である。しかも、かなり低レベルの。
だが、インパクトもかなりのものである。とりあえず大爆笑しておいた。
「お腹にはプルーン。覚えてらして。」
「この1本、お腹によろしいのよ!」
お腸夫人にこう言われたら、買うしかない。
紫色に統一されたラベルとお蝶夫人のイラストが、実に不思議な美しさを醸し出している。
さすが、完成された山本鈴美香(やまもとすみか)の原画の力というべきか。
これは栄養ドリンクのように、6本セットで売っていた。
1本140円と、このサイズにしてはお高い。
それなりに中身に自信があるということなのだろうか。
飲んでみると、まったりと濃~いぶどうジュースみたい。
いや、プルーン100%なんだけどね。美味しかったよ。
プルーンに整腸作用があるのは、わかる。
それを大々的に売り文句にしたいのも、わかる。
だからって、「お腸夫人」とは…。やるなぁ、ダイドー。
企画した人も偉いが、商品化を許した上司もすごいよなぁ。
てゆーか、作者や版権元も、よく許したもんだな。
この程度では「お蝶夫人」の人気は揺るがないという判断か。
きっと、ダイドー側も
「お蝶夫人はネームバリューもあるし、これはナイスなネーミングだ!」
と、自信満々だったんだろう。ダイドーのHPでも
「機能性を強烈なインパクトでターゲットに訴求しました。」
って、力強くコメントしてるし。
それにしても、ダイレクトな商品名だ。
ターゲットはもちろん女性なんだけど、これ買う時って
「私、便秘に悩んでます」
って、大々的に言ってるようなもんだもんなぁ。
ちなみに、ラベルは全部で5種類。
ぜひ、缶で出して欲しかった一品である(値段が3.5倍になるだろうが)。

余談だが、この商品が発売された翌年に、上戸彩主演で「エースをねらえ」の
実写ドラマが放送されたが、タイアップなどは全くない。
むしろ、この商品とのタイアップは、ドラマ側としても避けたいところだろう。
この時のお蝶夫人役の姿は、それなりに巻き毛で頑張ってはいたが、
さすがにマリー・アントワネットばりとはいかなかった。
そりゃ、あの髪型でホントにテニスしたら邪魔だろうな。
「お蝶夫人」、一瞬にして店頭から姿を消したので、継続販売には至らなかったようだが、
版権の問題もあるだろうし、もともと一発ネタ的な商品だったに違いない。
不景気な時代だというのに、ギャンブル精神にあふれたダイドーに乾杯。
まめちしき
若い人でも名前だけは知っている名作「エースをねらえ」(原作:山本鈴美香)。アニメ化されて一世を風靡し、今でもことあるごとにパロディネタにされるほどである。それは、少女漫画でありながら、少年誌以上のスポ根的ストーリー展開と、個性豊かなキャラによる。主人公「岡ひろみ」より、はるかに強烈な個性を放っていたのが、ライバルの「お蝶夫人」こと「竜崎麗華」。大財閥の娘にして、生徒会副会長で、スーパーテニスプレーヤーというとこまでは、少女漫画によくある設定。加えて高校生にあるまじきマリー・アントワネットばりの金髪と巻き毛の持ち主で、高校生なのに「夫人」呼ばわりされる謎など意にも介さない、突き抜けた個性の持ち主。「漫画のキャラなら何でもあり」を体現した大人気キャラクターで、今回の「お腸夫人」への起用も納得である。
↓↓よろしければ「拍手」かバナーをクリック願います。




スポンサーサイト


