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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

青色 破壊命令 2

さて、またポカリである。

いつの間にか登場し、いつま間にか消滅して、いつのまにかレアになった缶。

STEVIA

ポカリスウェット ステビア
DIET POCARI SWEAT STEVIA
清涼飲料水 340ml
果糖、砂糖、酸味料、塩化Na、ビタミンC、塩化K、
乳酸Ca、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、香料
大塚製薬(1990)



バブル景気と同時に、飲食界にもいろんなブームが巻き起こった。
外食ブーム、回転寿司ブーム、ティラミスブーム、激辛ブームなどなど。
で、食べ過ぎると当然やってくるのがダイエットブームだ。
しかし、世は飽食の時代。やせたいけど食べたいのが本音である。
そんな願いを叶えてくれる、夢のようなものがブームとなった
それが「ステビア」である。

ステビアとは、南アメリカ原産のキク科の多年草での名前。
こいつから摂れる甘味成分が、砂糖の200~300倍も甘いのに
カロリーが低いということで、砂糖の代替品として世の中に広まっていった。
ステビアを使った甘味料が、大阪の会社によって
世界で初めて商品化されたのは1971年と古いが、
知名度が上がったのは、この「ポカリスウェットステビア」が発売されたことによる。

植物から摂取する天然甘味料だからイメージ的にも良いということで、
当時は喫茶店やファミレスのテーブルに置いてある砂糖なども、
すべてステビア甘味料に替わっていった。

ところがしばらくして「ステビアは発ガン性物質だ」という噂が広まった。
科学的な根拠はなく、真偽のほども定かではないが、世界を見ると
欧米諸国などはステビア抽出物を食品添加物として認めていなかった。
ほどなくして喫茶店やファミレスのテーブルには、普通の砂糖も復活した。

2007年に正式なステビア甘味料としての規格が定められ、
国際的にステビアの安全性が認められたが
すでに2002年には人工甘味料のアスパルテームが
留意使用添加物から除外されていたため、
ダイエット飲料の主流は、人工甘味料を使用したものへと移っていた。
低カロリーではなく、ノンカロリー、ゼロカロリー時代の到来である。

そんなわけで、低カロリーを謳っていたポカリスウェットステビアも、
いつの間にか姿を消してしまった。
わりと最近にデザインも変更されていたので、正式に絶版になったのかは未確認だが、
大塚製薬のHPの商品ラインナップには、ステビアの姿は見えない。
店頭や自販機でも、まず見かけないので、やはり絶版になったのだろうか。

缶のデザインとしては、ポカリスウェットのイメージをそのまま踏襲し、
色相を変えたエメラルドグリーンで発売された。
「LEYTON F1」なみの珍しいカラーリングだったが、
途中から地が白色になり、ロゴも女性向けを意識してか
少し可愛いらしいデザインにリファインされた。

それが、まさかこんなに早く無くなると思ってなかったので、
実は未入手である。誰か情報ください。
あと、「イオンウォーター」の缶バージョンで
ラインナップされてるのかな。ペットボトルしかないのかな。

あー、ステビア復活させてくれ、大塚製薬
いや、これはさすがに無理か。



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