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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

27 最強の称号

こうして、御三家のうちの2つがどんどん進化していく中、
我らがシャープX1 turboだけは、進化が遅れていた。
もともと、ある程度の高い性能を持っていたため、
構造的にも劇的なバージョンアップを図ることが難しかったのだ。

MSX2発表と同じ1985年、
またしてもX1の存在を脅かす新機種が登場した。

しかも、X1と同じシャープから!

MZ2500

「MZ-2500」

別名「スーパーMZ」

スーパーだよ、スーパー。
どんだけ自信あるネーミングなんだろう。
恥ずかしい~。
3.5インチフロッピードライブ搭載?
そんな高価なもの、2つもつけたら値段が跳ね上がるだけやないの。
しかも、カセットレコーダーもくっついている!
さすがシャープ。 いまだにカセットも搭載するとは。
旧来のカセットユーザーを配慮してのことか、
スイッチ切り替えで旧型のMZシリーズとの互換も可能だとか。
それにしても、この新時代にカセットはどうだろう。
おかげで機体デザインも甚だしく不細工だ。

と、思っていたが、店頭デモを見てびっくりした。
ゲ…、ゲームセンターのゼビウスが動いている!?


MZ-2500版「ゼビウス」プレイ動画

下のX1版の「ゼビウス」も、最高傑作の移植と言われていたが、
比べてしまえば、さすがに性能の差は否めない。


X1版「ゼビウス」プレイ動画

MZ-2500版は、完全にゲームセンター版そのものだった。

滑らかな1ドットスクロール。
滑らかなキャラクター表示。
そして当然のFM音源標準装備。
さらに音声合成機能搭載。 つまり喋る!?

8ビット機でここまでできるものなのか!?
むうう、恐るべし「スーパーMZ」!!

X1シリーズとMZシリーズは、同じシャープ製でありながら
開発部門が違うことで、社内でも競い合っていた
このMZ-2500は、明らかにX1の弱点を克服し、
シャープの元祖パソコンはMZだと言わんばかりに登場した。
事実、「最強の8ビット機」と称され、
雑誌等では、低迷していたMZシリーズの復活にちなんで
「不死鳥(フェニックス)」とまで呼ばれていた。

これは悔しい。
悔しいが、この性能は認めざるを得ない。
NECの「PC-8801mkⅡSR」が登場した時も驚いたが、
今回も衝撃的だった。
性能的にはSRより上だろうし。

いったいパソコンはどこまで進化するのだろうか。

なにぃ!?
今度は富士通から、
4ケタ発色の新型機が出るって!?


つづく

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