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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

三種類の適格者

もうすぐ卒業式だね。

今年は3月1日が日曜だけど、卒業式は金曜日に終わらせるのかな。
それとも2日? あるいは日曜だけど1日にやってしまう?
その辺の事情は、自治体や学校によって違うんだろうが、
なんにしても、卒業おめでとうだね。

さて、人は卒業を繰り返して大人になっていくのだが、
大人とはなんだろうか。

別に哲学ではなく、どうなったら大人だといえるのか。
20歳になったら?
車を運転するようになったら?
お酒が飲めるようになったら?
タバコを吸うようになったら?

まあ、いろいろあるが、酒も飲まないしタバコも吸わない私は
まだまだ子どものようだ。

もうひとつ、子どもの頃に思っていたのが、
コーヒーが飲めたら大人だと思っていた。

両親はコーヒーが好きなので、私はよく作らされた。
作るのはうまくなったが、私はまったく飲まない。
こんな真っ黒で苦いだけの液体、
何がうまいのかまったく理解できなかった。

そして、いくらなんでも大人になった今、

やっぱり理解できん!!

例えば、美味しいケーキを食べる時。

コーヒーと一緒に食べたら、コーヒーの強烈な香りと味が勝って
繊細なケーキの甘さと美味さがふっとんでしまうやないかい!

というわけで、私は紅茶派だ。
GOGOtea
午後の紅茶
ストレートティー
紅茶飲料 190g
砂糖、紅茶(ディンブラ51%以上)、香料、ビタミンC
茶葉は「ディンブラ」を主に使用


ミルクティー
紅茶飲料 190g
牛乳、砂糖、紅茶、香料、乳化剤、ビタミンC
茶葉は「キャンディ」を主に使用


レモンティー
紅茶飲料 190g
砂糖、紅茶、レモン果汁、香料、ビタミンC、酸味料
茶葉は「ヌワラエリア」を主に使用
キリンビバレッジ株式会社 (2007)


1980年代。
当時はまだまだコンビニの数も少ない時代。
「お茶や水を買う」という文化も定着していなかった。
それまでも紅茶の缶飲料もあるにはあったが、
やっぱり葉っぱから出した温かい紅茶の味にはほど遠く、
ましてや冷たい紅茶では絶望的だった。
売れ行きも悪かったようで、私も1度だけ買って、
うまくなくてしばらく買わなかった記憶がある。

そんな時代に登場したのが、「午後の紅茶」。
1986年のことだ。

初めはペットボトルしかなかった。
キリンによると、紅茶は冷やすと濁る性質を持っていて、
透明感のある紅茶を作ることが難しかったのだそうだ。
だから、クリアにする製法を完成させたキリンとしては、
透明感のある紅茶をアピールするためにも、
缶ではなくペットボトルにしたかったのだろう。
「午後の紅茶」という日本語バリバリの商品名がダサイ感じもしたが、
単語ではなく一文である名前は斬新でもあった。

コーヒーが嫌いな私は、パンとかケーキを食べる時には
やっぱり紅茶だった。
しかし、家や店ならいざ知らず、学校や屋外で、
お湯を沸かして紅茶を葉っぱからいれることはできない。
部活で女子陣が作ってきたお菓子を食べるだかなにかで
コンビニに飲み物を買い出しに行った時に、
「午後の紅茶」1.5リットルサイズを買ったのが最初だった。
というか、当初はそのサイズしかなかったのだ。
炭酸が苦手な私はコーラとかイヤだったし、
甘いお菓子を食べるのだから甘いジュースはきついしで、
他に選択肢がなく、しぶしぶだったように記憶している。

しかし、これが意外といける。
ほんのり甘く、しかし紅茶独特の渋みはなく、すんなり飲めた。
特に女子陣には大好評だった。
「午後ティー」という愛称とともに、多くのコンビニの
定番商品の地位を獲得していった。

私はストレートもいいが、レモンティーが好きだった。
店で飲む時は必ずレモンティーにした。
逆にミルクティーは苦手だった。
紅茶の琥珀色が濁るのに加えて、温かい牛乳の味が
苦手なのもあって、まず飲んだことはなかった。

と思っていたら、2年後にレモンティーとミルクティーが出た。
なんてかゆいところに手が届くラインナップだろう。
しかも、缶のデザインが素晴らしいではないか。
・白・黄色
チューリップの歌のようなカラーバリエーション。

商品名「午後の紅茶」の由来は、
第7代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが行なった
「アフタヌーン・ティー」を直訳したものらしいが、
そのマリアの姿が描かれ、オフゴールドを使ったロゴが
シンプルかつ気品のあるデザインになっている。

現在のデザインは、「低カロリー」だの「牛乳100%使用」など
「シチリア産レモン果汁使用」など説明的なものが
真ん中に入っているのが残念だが、
最初のデザインはその位置にマリアの肖像がきていて
さらに高級感のあるデザインだった。

現在はリプトンを始めとした色んなメーカーが紅茶を出しているが、
私のお気に入りは、相変わらず午後ティーのストレート。
さすがに社会人になるとコーヒーを飲まなければならない場面が多々あり、
我慢して飲んでいる内に多少飲めるようになったのだが、
ブラックコーヒーはいまだに無理だし、ケーキの時にはやっぱり紅茶である。




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