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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

19 フロッピーディスクの台頭

1983~1984年、8ビット機は第二次成長期を迎えていた。
兄貴の「FM-7」のような、カセットレコーダーなどの外部記録装置を持たない。
本体とキーボードのみのワンボード型のマイコンは、すでに時代遅れとなっていた。
フロッピーディスクドライブ(FDD)を搭載した高級機種の台頭である。

NEC 「PC-8801mkⅡ」
富士通 「FM-77」
シャープ 「X1 turbo」

second 3

この頃から「マイコン」ではなく「パソコン」という呼び方が定着していくのだが、
この時代の機種編成は、FDDのない比較的安価なベーシックモデル、
FDDを1基だけ搭載した標準モデル、そしてFDDを2基搭載した最上級モデルと、
3タイプ編成で発売されるのが主流であった(富士通のみFDDなしモデルがない)。
当然、FDDが増えるごとに値段も跳ね上がっていく。

floppy3

↑ FDもサイズが3タイプあり、群雄割拠だった。
左から8インチ、5.25インチ、3.5インチと、大きさがバラバラ。

8inchi
      ↑ 8インチフロッピー。今見ると笑えるぐらいデカい。

当時、3.5インチはディスク自体が高く、普及率は低かった。
富士通だけが3.5インチを採用しシェアを伸ばそうとしたが、
他のほとんどのメーカーは5.25インチを採用し、それが主流であった。
5.25インチディスクはペラッペラで、誤って折り曲げたりするとパーになるという、
今思えば、よくあんな頼りないディスクに大切なデータを入れてたもんだったが、
3.5インチが1枚1000円した時代に、5.25インチは1枚100円以下だったので、
メインユーザーであった若年層にとっては、背に腹はかえられなかったのである。

というわけで、時代はFDD搭載型へと移っていた。
まだカセットタイプも並列して存在していたが、
今までゲームをするのに何十分とかかっていたロード時間が、
フロッピーなら10秒程度で終わるとなると、その魅力は絶大である。
値段をとるか、時間をとるか。 
まさに「時は金なり」である。

つづく。
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| | 2013-07-29(Mon)20:24 [編集]