デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。
で、神戸居留地とは関係ないが、
栄養ドリンクつながりで微妙なものを発見したもので
前回の流れから紹介することに。

リアルキアイダー
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、ローヤルゼリー、高麗人参エキス、
香料、クエン酸、ビタミンC、アスパラギン酸Na、ナイアシン、グルタミン酸Na、
ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンP、フェニルアラニン、イソロイシン、スレオニン
日本コカ・コーラ (2008)
これまた絶妙なネーミングで
「どーした、コカ・コーラ!?」である。
ネーミングもさることながら、デザインもいまいち。
不死鳥がデザインされているようだが、何だかなぁ。
だいたい、文字がうるさい。
いくら栄養ドリンクだとはいえ、説明がくどすぎる。
ニューカレドニア編でも書いたが、
たとえ栄養ドリンクでも、美しいデザインを心がけてくれ。
しかしこの商品、あのリアル・ゴールドのシリーズらしい。
気になったので調べてみたら、このネーミングにはしっかり理由が。

なるほどねー。
だから「キアイダー」なのね。
北京オリンピックの時に
オフィシャルパートナーであるコカ・コーラが
アニマル浜口氏とのコラボレーションで作った商品のようだ。
だから、オリンピックが終わった今となっては
不死鳥のデザインになったのね。
ちなみに中身は、リアルゴールドにカフェインを足しただけ。
北京オリンピックの「公式エネルギー飲料」だったんだとさ。
まー、もともとが期間限定の企画ものだったので、
デザインもあんまり力入ってないのかねー。
不死鳥版よりもアニマル浜口氏版の方が潔くって、
すっきりしてていいよ。
がんばれ! 日本コカ・コーラ!!
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ニューカレドニアに行く前に、
関西空港で変なものを見つけたと書いた。
そう、神戸居留地というブランドの缶である。
で、他にもこんなものがあったので書いてしまおう。

ガツンゴールド
炭酸飲料 190ml
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、ローヤルゼリー、
香料、酸味料、ビタミンC、カフェイン、ナイアシン、
ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンD
神戸居留地 (2005)
いやー、どーだろ、このセンス。
カタカナで「ガツンゴールド」。
Gの2乗だって。
この神戸居留地の商品をデザインしている人って、どんな人なんだろ。
決して若者じゃないと思うんだよなぁ~。
なんかセンスがオッサンぽいというか…。
それか、印刷関係の人がついでにデザインしてるとか?
ボトムに黒のラインを入れるあたり、
下の方に黒っぽい色を使うと全体が安定するという
配色の基本は抑えてるんだけど、
このデザインで唐突に黒ライン入れてもなぁ…。
がんばれ! 神戸居留地!!
今回でニューカレドニア編も最後。
トリを飾るのは、さすがの私もちょっとびっくりした一品である。

Ginter
ソフトドリンク チェリーフレーバー
なんぞ、これ?
最終日にホテル近くの小さなコンビニみたいな店で見つけた。
「な…中身が見えてる缶ジュース!?」
最初はガラス製のワンカッブ酒か何かと思ったが
奇妙な形をしている。
「ガラス…じゃない。」
この形は…見覚えがあるぞ?
ペットボトルの下半分!?
それに缶のフタを付けた!?
ぅわんだほ~!!!
こんな珍しいもの、当然ゲットしないわけがないんだが、
さらに驚きなのが、堂々とカタカナが書いてあること。
非常~にナチュラルにデザインされていて、何でだ?
もしかしてこれ、日本で作ってるの?
いや、見たことはないし、原料表記やメーカー名は明らかに日本ぽくない。
しかし、ここまで自然にカタカナを使うとは、やるなニューカレドニア。

ちなみにこれはライチ味もあって、どちらも美味しかった。
日本でもぜひ作ってほしいが、これを見て真っ先に思ったことは、
「分別どうすんだろ…」
ん~、今の日本では難しいかもね。
ああ、外国に来てまでゴミ分別を考えるなんて、
なんて善良な小市民なんでしょ。
こうして、最後の最後にこんな素晴らしい物に出会えて
ニューカレドニアの旅は締めくくられるのでした。
前回に続き、これまたニューカレドニアで発見した
素敵なデザインの缶。

BLANC
何だかめでたいデザインで、一見なんの缶か分からないが、
どうやらピールのようだ。
書体といい、バーンとクラッカーが弾けたような絵柄といい、
おまけに表面には「フルーティー」って書いてあるから、
もしかして缶入りのシャンパンか?とも疑ったが、
裏面にビールらしき表記があったので、間違いないだろう。
シトロンが入ってるようなので、フルーティーとはそのことか?
それにしても、この賑やかさ。
洋菓子のパッケージにでもありそうだ。
ピールの缶でこの色彩は、日本ではあり得ないよなぁ。
何となく磁器を思わせる白さである。
あ、BLANCって白って意味もあるから、それか~。
とにかく1664年をやたら強調してらっしゃるが、
これは何の年号だろうか。
ワインじゃないんだから製造年じゃなかろうし…。
このピールが1664年に初めて作られたのか?
えーと、ざっと345年前…?
345年前!?
そんな伝統的なビールにしては、かなりポップなデザイン。
どーゆーこと?
えー、この謎はおよそ48時間後に解けます。
今日はまさにニューカレドニアの飲み物。
だって「ニューカレドニアのビール」って書いてあんだもん。

MANTA
いや、それでね、書くことないんだよね、これ。
だって、南国候(そうろう)なんだもん。
マンタだよ、マンタ。
なぜマンタ?って、そりゃ、海にいるからさ、みたいな?
マンタいるんだって、ニューカレドニア。
さすがに見なかったけどねー。
もっと離島まで行って深いところでスキューバしたら
見られるかもしれないらしい。
でも、こうしてデザインに用いるぐらいなんだから、
ニューカレドニアといったらマンタ、ってことなんだろうかね。
何にしても、デザイン的にはとっても良いんだよねー。
マンタのデザインが古代帝国に出てきそうな感じで
単純に「すげーカッコイイ」と思う。
ヒレの部分とか、波になってんだよ?
日本のビール缶のデザインも昨今派手になってきたけど、
文字の使い方といい、このセンスには負ける。
赤と金のカラーリングも秀逸で、
なにやら王侯貴族的な気品すら感じそうだ。
恐るべし、ニューカレドニア。
しかし、このビール、どこが作ってるんだろう。
ニューカレドニアのビールと書いてあっても、
ニューカレドニアで生産しているかはわからない。
フランス語表記で読めない上に、
原材料とかの表記が、どこにも見あたらないのだ。
はっ!
このいい加減さが、地ビールの証拠!?
今回の缶は、見た目怪しさ500%。
その名も「カルト」。
真っ黒い缶に赤い文字。
なぜ、このデザインとネーミングなのか。
何を目指してるのだろうか。
それとも何か必然性があるのだろうか。
いやー、いろいろありそうなんで、あまり深くは突っ込むまい。
ある日突然、消されてしまうのもイヤだし。

CULT
炭酸飲料 250ml
炭酸水、砂糖、ガラナカフェイン、高麗人参、香料、カラメル
とりあえず原料表示を見る限り、怪しいものは入っていない。
しかし、それとは別に何か書いてある。
なになに…、
「小さい子には飲ませないでください」?
………ますます危険な香りがする。
よくよく見ると、カフェインが320ml/lと書いてある。
これって、1リットル中に320ミリリットル入ってるよって意味でいいのか?
1リットルは1000ミリリットルだから、つまり全体のほぼ3分の1が
カフェインで占められてるってことか?
…それって、多すぎないか?
裏面に「ENERGY ACTIVATOR」と書いてあり、
直訳すると「エネルギー活性剤」である。
高麗人参も入ってることだし、
つまりは「飲んだら元気になるよ」ってことだろう。
オロナミンCみたいなものか?
それにしてもカフェインの量が尋常ではない気がする。
「眠眠打破」みたいなものだろうか。
そりゃー、子どもが飲んだら爆発しちゃうかもな。
先日、眠眠打破を飲んだあとに体がおかしくなって
救急車で運ばれた中学生がいたっけ。
ケロッとして帰ってきたけど、刺激が強すぎたに違いない。

だいたい、この絵はなんだ。 明らかに怪しいではないか。
デザイン全体から漂うカルトっぽさが不気味で仕方がない。
飲んだら色んな意味で元気になるかもね。
さすが、「カルト」というネーミングを冠するだけのことはある。
日本じゃ、絶対発売されないね。
「単独」という名の缶ジュース。
いや、その「ソロ」ではないだろう。
調べてみた。
①「ゲートウェイ社の販売するノートパソコンのブランド名。」
これは違うな。
②「インドネシア、ジャワ島の都市。 スラカルタの古名、別称。 」
これか?
③「植物アカシデの別名。」
デザイン的にこっちか?

SOLO
中央の果樹のデザインといい、色遣いといい、
なんか古代の紋章を彷彿とさせるパッケージング。
肝心のSOLOの由来は分からない。
しかし、シトロンが入っているということから考えると、
やはり③か?
シトロン…、シトロン…。
「りぼんしとろん」なんて商品が日本にもあるが、
シトロンはレモンに似たミカン科の植物だ。
アカシデとは全く関係ないから、となると②か?
しかし、シトロンはインド原産で、ジャワ島は関係ない。
うーむ。 やっぱりわからん。
とりあえず飲んでみた。
デザインからして、かなり独特な風味を覚悟していたが、
なんのことはない、金柑(キンカン)の香りとゆーか、
シークァーサーに似た風味というか、
ま、要するに甘さを抑えた柑橘系の炭酸だった。
そーだね、シトロンてこーゆー味だったね。
そして飲みやすかったよ。
フツウじゃーん!
て、まぁ、外国の飲み物だからって、どれもこれも
キワモノってわけじゃないんだよね。
でも、ついつい期待しちゃうじゃん。
デザイン的には、現代において、この古代的かつ
黄色と黒という工事現場的なデザインは
個人的にはいいと思う。
また、妙に手描きっぽいしね。
ニューカレドニアに行って驚いたこと。
物価が高いこと。
札と硬貨がデカイこと。
意外と蒸し暑かったこと。
ホテルの部屋が予想以上にキレイで広かったこと。
そしてチョコレートが高いこと。
海外旅行のお土産としてチョコレートが定番だが、
有名ブランドのチョコレートでもない限り
チョコレートはどの国でも手頃な価格で売っていた。
しかし、ニューカレドニアではチョコレートが妙に高かったのである。
もともと物価が全体的に日本より高いのだが、
チョコレートぐらいは安いんじゃないかと思っていたら、
安いどころか驚くほど高かったのである。
ニューカレドニアではパンやケーキなど小麦製品も異常に高かったが、
島国ゆえに輸入に頼っているのだろう。
あるいは、国内生産を守るために輸入関税が高いとか、
フランス領だからフランスに搾取されてるとか、
まぁ、いろいろ考えられるが、とにかくお高いのである。
で、これはそんなチョコレートをふんだんに使ったジュース。

CACOLAC
見た目と名前からも想像がつく通り、
そのまんまカカオたっぷりのジュースでした。
味は、そりゃもう、トロ~~~リと濃厚で甘い。
ところが、この甘さはイヤな甘さではなかった。
よくハワイ土産なんかでチョコレートをもらったりするが、
海外のチョコレートって、おかしいぐらい砂糖を使っていて
しかも、なんか神経に障る甘さで、あまり好きではない。
このCACOLACもそんな甘さじゃないかと想像していたのだが、
意外とスッキリした甘さで、美味しく頂きました。
え? デザインについて?
見た目のまんまだから、今回はいいや(笑)。