
今日は、プログラムをどうやって保存していたかの話。
こんな時代でも、すでにFD(フロッピーディスク)が存在していた。
存在はしていたが、パソコン本体と同じぐらいの値段がするので、
誰も持っていなくて見たこともなかった。
ましてやHDD(ハードディスク)など、影も形もなかった。

↑こんな3.5インチの2ドライブなんて、20万円以上した
しかし、プログラムは保存したいし、市販のゲームだって売っていた。
どうやって保存したり売っていたりしたのかというと、
カセットテープである。
と、若い人に言ったら
「またまた嘘ついて~。」
と信じてもらえなかった。 いや、ホントなんだって。
ファックスをすると電話口で
「ピー、ギャギャギャギャ、ピー」
という音がするが、
あんな感じでプログラムを音に変換して記録していたのである。
だから、当時のプログラムが入ったカセットを普通にラジカセで聞くと、
それはもう、トランスミュージックのような雑音が奏でられるのであった。
ちなみに、プログラムをパソコンに読み込ませることを「LOAD(ロード)」、
保存することを「SAVE(セーブ)」と言った。
会社とかで、
「あ、セーブできてない!」
って言った人がいたら、たぶん昭和40~50年代生まれの人だろう。
今は普通に「保存する」って言うもんなぁ。
カセットテープは、普通の音楽用でいいのだが、録音時間が長いと
テープが「伸び」たりして、保存や読み込みが失敗しやすい。
だから、「プログラム専用カセット」と銘打って売っていたものもあった。
なんのことはない、「10分テープ」って短くしただけなんだけど。

当時のマイコンは、シャープのようにカセットレコーダーを内蔵したものもあり、
シャープ製を買った人は、その日からプログラムの保存や読み込みができたが、
たいていは別売りなのが一般的。 理由は2つ。
まず、プログラムの保存が必要なほど
パソコンを使いこなす人が少なかったから。
入門機として買った場合、短いプログラムを打ち込んでは、
その日のうちに消してしまうのが普通だった。
わざわざセーブして残しておこうなんていうほど、
複雑なプログラムを組むような素人は、まだ少なかったのだ。
もうひとつは、音楽用のカセットテープレコーダー(ラジカセ)で代用できるから。
パソコン用は「データレコーダー」と呼んでいたが、1~3万円ほどするので、
プログラムの読み書き専用に買うには決して安い買い物ではない。

本格的にパソコンでプログラムを組むのでなければ、データレコーダーは
宝の持ち腐れになってしまうから、メーカーも別売りにしていたのだ。
だが、このラジカセで代用するのは、かなりデンジャラスだった。
音楽を再生するには、ある程度のノイズや速度ムラがあっても問題ないが、
パソコンのデータとなると、そんなものがあっては正確に読み込んでくれない。
せっかく何十分もかけてプログラムを読ませても、最後の最後で
「ピーッ」 ←この音が心臓に悪い。
「Read Error(読み込み失敗)」
とか出ると、それはそれは悲しい気持ちになった。
こうした失敗を繰り返して少年は大人になり、
大抵は専用のデータレコーダーを購入するようになるのである。
つづく。
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こんな時代でも、すでにFD(フロッピーディスク)が存在していた。
存在はしていたが、パソコン本体と同じぐらいの値段がするので、
誰も持っていなくて見たこともなかった。
ましてやHDD(ハードディスク)など、影も形もなかった。

↑こんな3.5インチの2ドライブなんて、20万円以上した
しかし、プログラムは保存したいし、市販のゲームだって売っていた。
どうやって保存したり売っていたりしたのかというと、
カセットテープである。
と、若い人に言ったら
「またまた嘘ついて~。」
と信じてもらえなかった。 いや、ホントなんだって。
ファックスをすると電話口で
「ピー、ギャギャギャギャ、ピー」
という音がするが、
あんな感じでプログラムを音に変換して記録していたのである。
だから、当時のプログラムが入ったカセットを普通にラジカセで聞くと、
それはもう、トランスミュージックのような雑音が奏でられるのであった。
ちなみに、プログラムをパソコンに読み込ませることを「LOAD(ロード)」、
保存することを「SAVE(セーブ)」と言った。
会社とかで、
「あ、セーブできてない!」
って言った人がいたら、たぶん昭和40~50年代生まれの人だろう。
今は普通に「保存する」って言うもんなぁ。
カセットテープは、普通の音楽用でいいのだが、録音時間が長いと
テープが「伸び」たりして、保存や読み込みが失敗しやすい。
だから、「プログラム専用カセット」と銘打って売っていたものもあった。
なんのことはない、「10分テープ」って短くしただけなんだけど。

当時のマイコンは、シャープのようにカセットレコーダーを内蔵したものもあり、
シャープ製を買った人は、その日からプログラムの保存や読み込みができたが、
たいていは別売りなのが一般的。 理由は2つ。
まず、プログラムの保存が必要なほど
パソコンを使いこなす人が少なかったから。
入門機として買った場合、短いプログラムを打ち込んでは、
その日のうちに消してしまうのが普通だった。
わざわざセーブして残しておこうなんていうほど、
複雑なプログラムを組むような素人は、まだ少なかったのだ。
もうひとつは、音楽用のカセットテープレコーダー(ラジカセ)で代用できるから。
パソコン用は「データレコーダー」と呼んでいたが、1~3万円ほどするので、
プログラムの読み書き専用に買うには決して安い買い物ではない。

本格的にパソコンでプログラムを組むのでなければ、データレコーダーは
宝の持ち腐れになってしまうから、メーカーも別売りにしていたのだ。
だが、このラジカセで代用するのは、かなりデンジャラスだった。
音楽を再生するには、ある程度のノイズや速度ムラがあっても問題ないが、
パソコンのデータとなると、そんなものがあっては正確に読み込んでくれない。
せっかく何十分もかけてプログラムを読ませても、最後の最後で
「ピーッ」 ←この音が心臓に悪い。
「Read Error(読み込み失敗)」
とか出ると、それはそれは悲しい気持ちになった。
こうした失敗を繰り返して少年は大人になり、
大抵は専用のデータレコーダーを購入するようになるのである。
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