飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

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戦場は白馬 4


スキーを終えて長野市内へ戻り、車を停めて善光寺通りを歩いていると、
突然すこい人だかりができている場所があった。
体育館ほどの広さのある野外スペースに、ぎっしりと人が集まっている。
何ごとかと遠くから様子をうかがうと、前の方に
オリンピックのマークのついたステージが作られている。

「表彰式の会場だ!」

私は、表彰式というのは各会場で行うものだと思っていた。
だって、モーグルもジャンプもクロスカントリーもスケートも、
全て会場がバラバラで、例えば長野市と白馬など何十キロと離れている。
夏のオリンピックだって、それぞれの会場で表彰するじゃないか。
しかし、どうやら里谷もジョニーも船木も原田も、ここへ来るのは間違いなさそうだ。
私はなんとか近づこうとするが、すし詰め状態でネコの子一匹入る隙間もない。
ヘタに入ったら窒息死してしまいそうだ。

あきらめて、道路の縁石の上に乗り、
群衆の隙間から見えるステージに向けてカメラを構えて待った。
表彰式が始まった。わっと歓声が上がる。
まずは船木と原田が登場、つまりジャンプの表彰だ。

(↓ この動画はジャンプ団体の時のものだが、表彰会場の雰囲気は同じ感じ。)
(↓ 上から見た時に、私は右下のすみっこあたりにいた。)




シンセサイザーによる生演奏で「君が代」が流れる。
会場は割れんばかりの大拍手だ。

そして次はモーグルの表彰。
男子金メダルのジョニー・モズレーは、トム・クルーズばりの甘いマスクで、
男の私が見ても惚れてしまいそうなほどカッコイイ。
これで金メダルなんだから、アメリカでは大ヒーローだろう。

そしてついに女子モーグル。
モーグルで日本人が金メダルなど誰が想像しただろうか。
銅ぐらいはと思っていたが、まさか金とは。
会場の盛り上がりはピークに達した。ニューヒロインの誕生である。
私はカメラを超望遠にして、黒山の彼方に見える選手を撮った。
超望遠にして、辛うじてゴマ粒ほどに選手が写った写真が撮れた。
まぁ、写真はともかく、この歴史的瞬間に立ち会えただけでも満足である。

あー、思いきって来てよかった。

表彰式が終わると、人だかりは半分ほどに減った。
それでも半分は残っているということは、何かイベントがあるのだろうか。
私はやっと会場の真ん中ほどまで入ることができた。
いったい何が始まるの??

もう少しつづく。




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戦場は白馬 3

「なになに…。臨時駐車場…?」

というわけで、何の下調べもなく長野へ来たわけだが、
飯縄高原の駐車場は使えなくなっていたので、
少し離れた臨時駐車場とやらでひと晩過ごし、シャトルバスに乗って飯縄高原へ。
案の定すごい人出だ。もちろん、客席は満席である。
チケットがなくても、とにかく近くで見たいという私と同類の人たちで
会場周辺も満員御礼である。ちょうど女子の決勝が始まったところのようだ。

それにしても今日はすばらしい快晴で、遠くからでもコースがはっきりと見える。
滑っている選手たちもちゃーんと見える。ゴマ粒ぐらいに。

「ワアァァァーッ!!!」 

急に歓声が大きく沸き上がる。

む、どうやら日本選手の登場だ。
ウェアの色が白い。ということは上村愛子だろう。

「スタートッ!」

マメ粒のように白い点が、ジグザクに滑っているのが見える。

「おおおぉぉぉっ!!!!!」

エアのたびに大歓声が起きる。
どうやら無事にゴールしたようだ。

しばらくして再び歓声が上がる。
今度は下半分が赤いウェアだ。てことは里谷多英だ。

「スタート!」 

紅白のゴマ粒がジグザグに滑ってくる。



「ワアァァァァッ!!!!!」 

第2エアのコザックは、遠くからでもはっきり見えた。
中継のアナウンサーがかなり興奮しているという様子から、
周辺でもざわめきが起きた。

「え? なに? 金? 取れるの?」 

そして、しばらくして里谷が金メダルを取ったらしいという話が飛びかった。
小型テレビやラジオを持っている人たちから、ざわざわと広まった。

「うそ! 金なの!? スゲー!」 

会場は拍手と歓声で割れんばかりに盛り上がった。
しかもこの日は、白馬で行われたジャンプ・ノーマルヒルでも
船木か金メダル、原田が銅メダルを取ったという情報も飛びかっていた。
当時は、携帯電話のiモードとか、ワンセグとかもなかったから
リアルタイムで情報を確認することができなかったのだ。

男子のモーグルは予選で魅せたジョニー・モズレーが
圧倒的なパフォーマンスで金メダルに輝いたようだ。

興奮冷めやらぬまま飯縄高原を後にして、私は隣の飯縄リゾートスキー場へ行った。
モーグルコースを滑っていると、まわりの人みんなが熱心に練習している。
どうやらみんな、すっかり里谷の金メダルに感化されてしまったようだ。
かくいう私も、しっかりその気になっていたのだが。

つづく。

ええ!? まだ続くの!?って感じだが、
すんません、あまりにも思い出深いので、ついつい書いてて
のってきてしまいまた。どうせなので、思い残すことなく書いてしまいます。



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戦場は白馬 2

長野県は第2の故郷である。

その長野県で、冬季オリンピックが開催されるというのだ。
これは見に行くしかない。

と思ったのは、実はオリンピックが始まってからだった。
正直言うと、始まるまではわりと冷ややかに見ていた。
1998年と言うと、バブルがはじけて、まだまだ景気は悪く、
就職戦線においては「氷河期」が続いていた頃だ。

長野がオリンピックを誘致し、開催が決定した時は、
日本中がバブル真っ盛りでうわついていた頃。
それがバブルもはじけてしまったことで、予算も規模も縮小されて
たいしたイベントにはならないんじゃないか、というのが世間の評価だった。
しかし決まってしまったからには、国と県の威信をかけてやるしかない。
そこら中で工事が始まり、オリンピックのための道路が次々と整備され、
ついに夢かと思われた新幹線までやってきたのだった。

スキーを趣味とする私は、オリンピック直前の長野に何度か足を運んだ。
あと数日で開催という時期になっても、所々で工事はまだ終わっておらず、
競技会場周辺や幹線道路には大勢の警備員が昼夜問わず立ち並び、
長野の町は厳戒態勢よろしく異様な雰囲気を放っていた。
ところが、この警備員の多くは学生や地元市民のボランティアなのだ。
長野オリンピックは、人件費を抑えるために相当のボランティアを動員している。
おまけにこの年は例年にない暖冬。スキー場に雪でなく雨が降る日もあった。

「こんなに雪が少ないのは初めてかもねー。
 おまけにオリンピック前でお客さんが少ないのよー。」

飯縄高原の食堂のおばさんがポツリと漏らした。
オリンピックでゴタゴタして混み合ってるんじゃないかと思うのか、
年末年始でもスキー客が少なかったというのだ。

巨額の税金も投入された。道路拡張で立ち退きさせられた区画もあった。
ここまでして、果たしてどれほど盛り上がるのか?
オリンピックが始まる直前まで、長野の人たちも半信半疑だったのだ。

一抹の不安の中、長野オリンピックはついに始まった。
私は開会式をテレビで見ていた。
冬季オリンピックとしては過去最多の参加国を誇るが、
日本っぽさ、長野らしさを出そうとする演出は、やや地味な印象を受けた。

ところが、翌日になって、それまで冷ややかだった私は一変した。
始まって2日目。それはモーグルの予選だった。
当時、私自身スキーの上達に向けてモーグルを練習していた。
しかも競技会場は、この間も行ってきた飯縄高原。
だから、このモーグルだけは見ておきたいと思ったのだ。

女子モーグルでは、何といっても上村愛子が注目されていた。
地元長野は白馬高校の現役高校生。それだけでも話題性十分だが、
加えて美人でCMにも起用されていた。さらにオリンピック2度目の里谷多英
予選は優勝候補のフランスの選手がまさかの転倒というドラマチックな展開となり、
気がつけば手に汗握りながら、テレビにかぶりついていた。

さらにすごかったのは、男子の予選。男子はとにかくスピードが違う。
ターンもエアも、女子とは比較にならないほどダイナミックだ。
日本選手も健闘したが、圧巻だったのはアメリカのジョニー・モズレー
見事なエアリアルに、思わず「おおっ!」と叫んでしまった。
すっかり魅せられ、私はテレビの前で大興奮していた。



興奮はおさまらなかった。
私は即座に旅行会社に電話。

「モーグル決勝のチケットはありますか!?」

今ごろ残っているはずがない。案の定完売だった。
しかし、この興奮をどこに持っていけばいいのか。

ああ、見に行きたい。しかし、行っても見られる保証などない。
規制がどうなっているのか、そもそも会場まで近づけるのかすら分からない。
インターネットがまだ普及していなかった当時では、情報の収集にも限界がある。
どうしよう、どうしよう、
えーい、思い立ったが吉日だー!

翌日、私は愛車にスキーと車内泊の用意を積み込んで、長野に向けて走り出した。

つづく




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戦場は白馬 1

nagano5


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小さな防衛戦

今日はちょっと違う始まり方を。

いつも、ブログの文末についている↓これ。



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えーと、「広告かと思って無視してた」という意見があったので説明します。

クリックしてください。


もちろん、よろしければですが。

とりあえず、4つのバナー(ボタン)のうち、いずれかをクリックすると、
ブログ村というページに飛びますが、そこから先どうするかは自由です。
飛んだ時点で、このブログはランキングポイント獲得です。
まぁ、ポイント獲得して何があるわけでもないんですが、
せっかく作ってるのなら、ちょっとずつ広まっていったらいいかなと。

現在「珍しいコレクション」カテゴリではトップ10に入ってます。
全体の参加数が少ないからね。
同様に「グラフィック・デザイン」でもベスト20に入ってます。
しかし、「コレクション」とか「グルメ」とかでは、100位以下です。
全体では、もう話にもなりません。
まぁ、始まったばっかなので当然です。ちょっとずつです。

「なんでグルメにも登録してるの?」と聞かれたこともありますが、
えーと、飲み物ってグルメに入れちゃいけませんかね?
あと、いずれ各地方の限定缶とかも出てくるので、
ご当地グルメ的なネタでもあるかな、と。

そーゆーわけで、このページをお読みになったら、
どうか「バナーをポチッ」にご協力お願いします。
今回は、上のバナーをクリックしてください。

ちなみに「拍手」は、ここのFC2ブログのサービスなんですが、
よく分かりません。でも、一応押してみてください。
そのうち何か起きるかも知れません。

では。

cola
  当時の子どもはよく言われました。ホントに溶けるのかなぁ。

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瓶と王冠の事情 2

王冠の話になったところで終わった前回。

王冠とはもちろん、王様が頭にかぶっているアレである。
英語で「Crown」。

いや、そうでなくて。

ここで言う「王冠」とは、瓶ビールなどの口金のことだ。
一般には「フタ」とか「栓」といい、英語でいうと単に「Cap」。
要するに、この金属製のフタをひっくり返した形が王冠に似てるから、
日本では瓶の金属製キャップのことを「王冠」と呼ぶのだ。
俗称かも知れないが、ちゃんと辞書にも載っている。

最近見かける復刻版の瓶ジュースは、フタがアルミのボトルキャップになっていて
いわゆるペットボトルのフタと同じように、手で回せば開けられる構造である。
いちいち栓抜きを使わないと開けられない王冠が使われないのは、仕方ないことだ。

だが、この王冠は王冠で味があった。
昔は王冠の裏にビニールの内蓋がついていて、それを千枚通しなどでめくると
王冠の裏に「あたり」などと表記されているキャンペーンがあった。
10円」とか「50円」と書いてある場合は、
お店からその分の現金がもらえるのだ
最高額は「500円」だったらしいが、当たったことはない。
あたり」の場合は、もう1本もらえたり景品がもらえたりといろいろである。
コカ・コーラの場合は、当たりが出るとコカ・コーラのボトルの形をした
プラスチック製のキーホルダーがもらえたことがあった。
これがよく出来ていて、もらえた時はとても嬉しかったものだ。
思えば、今のペットボトルなどについているオマケの走りだったのかもしれない。
他にも当たりはずれに関係なくキャラクターなどがプリントされていることもあり、
これらをコレクションした人もいたことだろう。

で、私はというと、その王冠自体を集めていた
考えてみれば、これが初めてのコレクションだったと思う。
種類の違ういろんなジュースの王冠を集めて、
お菓子の箱いっぱいぐらいにため込んでいた。
親父が飲んだビールの王冠も取っていたが、ビールの王冠は
裏がコルクになっていて、ビールのにおいが染み込んでいるので
好きではなかったので、あまり持っていなかった。

王冠をきれいに取っておくのは意外と難しい。
王冠は金属製だが、栓抜きで普通に開けると「くにゃっ」と曲がってしまう。
コレクションとしては、なるべくまっすぐに近いものが欲しいので、
くるくる回しながら、4回ぐらいに分けてちょっとずつ開けたりした。
あとは錆びてしまうので水気を切ることが大事なのだが、
そこはそれ、子どもの頃のこと。
ジュースがバッチリ付いたまま保管してたりしたので、
久しぶりに箱を開けたら見事に錆びていたことも多かった。

友達にも自慢していたコレクションだったが、懲りずに何度も錆びさせたこともあって、
大きくなった頃に、いつの間にやら捨ててしまった。
当時はありふれたものだったが、今も持っていたら珍しかっただろう。
まあ、これはこれで、やはりディープなコレクターがいるようだが。

さて、今回紹介したコーラ瓶は、つい最近入手したものだが、
話の主旨はボトルである。

Cola Bottle 2

コカ・コーラ 6オンス瓶
炭酸飲料 190ml
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラ ナショナルビバレッジ


コカ・コーラといえば、この独特な瓶の形である。
現在のペットボトル版でも、それっぽく造形されているが、
この形はどうして生まれたのか。そこにはコカ・コーラの巧みな戦術がある。

全米でコカ・コーラがヒットするや、当然出てくるのが類似品である。
そこでコカ・コーラは考えた。
ジュースの外観にもアイデンティティーを持たせればよい、と。
かくして、「ボブルスカート」と呼ばれる特徴的なボトル・デザインが考案され、
その形を意匠登録したことによって、類似品は消滅していった。
あの形は「グラマーな女性のボディラインをデザイン化したもの」だという説があるが、
それは俗説らしく、真相は「暗闇で触ってもコカ・コーラだと分かるため」だという。
コカ・コーラは商品を売り込むために、執念とも言える徹底した戦略を駆使したのである。

他にも、当時成長期だった映画産業とも手を組み、映画の中にコカ・コーラの看板を
登場させたり、1億個を超えるノベルティー・グッズを出したりと、宣伝広告に力を入れた。
サブリミナル効果」というものをご存じだろうか。
映画などを見ていて、人間の目では確認できないぐらい、ほんの一瞬だけ
違う映像を混ぜ込ませて繰り返し流すと、無意識に記憶に刷り込まれるというものだ。
コカ・コーラは映画を使ってこれを行い、映画を見終えた人たちが、無意識にコカ・コーラを
飲みたくなるようにしたという話だ。(これは後に禁止された)
こうした徹底的な宣伝戦略により、コカ・コーラはその地位を不動のものとした。

だが、確かに宣伝による効果は大きかったかも知れないが、
100年以上経った現在でも炭酸飲料の代表としての地位を保っているのは、
コカ・コーラのロゴやボトルのデザインが素晴らしいものであり、
発売当時から変わらずに定着したことが深く関わっていると思うのだ。
完成されたデザインは、
それ自身がアイデンティティーとなる。

デザインは工業製品にとって大切なものであり、
コカ・コーラはまさにその象徴だと考えるのは、私だけだろうか。

長々と書いてきたコカ・コーラについてのお話も、まずはこれにてひと段落。
今夜はコカ・コーラで乾杯といこうか。

炭酸飲めないけど。


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瓶と王冠の事情 1

さて、4回にもわたってコカ・コーラについて考えてきたが、
コカ・コーラの本来の姿といえば、やはり瓶ではなかろうか。

今やすっかり見かけなくなった瓶飲料。
昭和テイストを売り物にした店やイベントで時々売っていたり、
あるいは復刻版という形で発売されることもあるが、
基本的に入手するのが困難になってしまった。

このブログは、缶のデザインについてあれこれいうのが主旨だが、
たまには瓶も登場するのである。

というわけで、今回は瓶にまつわる思い出話なんかを書いてみたくなった。

Can Bottle 1


コカ・コーラ 6オンス瓶
炭酸飲料 190ml
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラ ナショナルビバレッジ



私が小さい頃。
映画「ALWAYS」のような、コカ・コーラが日本に入ったばかりの頃ではなく、
アポロ11号の月面着陸という世紀の大イベントも見てなくて、
大阪万博もすでに終わっていて、まったく記憶になく、
でも、まだ自宅に風呂がない家があって町中に銭湯がいくつかあり、
市街地でも下水が完備されていなくて汲み取り式の地区があり、
車を持っていない家庭もまだまだたくさんあって、
押し入れにはカラーテレビに座を奪われた白黒テレビがしまってあって、
冬には豆炭を入れたアンカや湯たんぽを布団の中に入れて、
石油ストーブでなく、練炭の上に網を置いて餅を焼き、
ウォークマンどころかラジカセすら影も形もなかった時代の話。

今や携帯電話と同じぐらいに、子どもから大人までの必需品ともいえる
コンビニエンス・ストアという業態は存在しておらず、
お店というのは5時か6時ぐらいで閉まるのが一般的だった。
近所の大型スーパーでさえ、普段は6時に閉店し、毎週木曜だけ
6時半までやるというのが珍しいとさえ感じる時代だった。
カラオケ店もレンタルビデオ店もなく、夜まで営業しているのは
大人の行くお店か、ゲームセンターぐらいだった。
そのゲームセンターでさえ、8時ぐらいには終わっていたと思う。

コンビニがないわけだから、ドリンク事情も今とはまったく違っていた。
ペットボトルはまだ存在してないし、(詳しくは下のまめちしきを参照)
缶ジュースや自動販売機はあったが設置してある数は少なく、
ジュースの主流といえば、まだまだ瓶だった。
当時の瓶ジュースは、1本50~70円ぐらいだったろうか。
子どもの小遣いでも買える値段だったのは間違いない。

瓶というのは重いしかさばるしで、今では扱いに困るぐらいだが、
ゴミの分別や回収も現在とは事情が異なるので、
ジュースの瓶は、近くのお店に持っていくのが一般的だった。
お店というのは、そのジュースを買った店でなくても構わなくて、
瓶ジュースを扱っている店ならどこでもよかった。

しかも、空き瓶をお店に持っていくと、
なんとそのお店から10円がもらえるというシステムだった。
家にたまった空き瓶をお店に持っていくのは子どもの私の役目で、
もらった10円×本数が自動的に私のお小遣いだった。
ちなみに1リットルサイズの大きい瓶の場合は20円か30円だった。
このシステムにより空き瓶の回収率はほぼ100%だったそうで、
回収された瓶は工場で洗浄されて、また再利用された。
実際には買う時に10円がプラスされていて、返すことでその10円が返ってくるだけ
なのだが、10円は定価に含まれているのであまり気にならない。
むしろ「瓶を返したら10円もらえる」という感覚が、
わざわざ返しに行くのが面倒だという気持ちを払拭していた。

今思えば、これはすばらしい循環システムだった。
やれエコだリサイクルだと言って、処分代とか買い物袋代を
消費者から徴収する現代のシステムは…、

あんまり楽しくないよなぁ。 

うん。楽しくないと、続かないからね。

ところで、瓶ジュースには内容物を表記する場所がない。
瓶を洗浄してリサイクルする以上、いちいちシールなどを貼るわけにもいかない。
というわけで、唯一の表記場所が王冠である。

王冠

王冠には商品名の他にメーカー名と住所、原材料名とJASマークのみが
書かれている。肝心の賞味期限は王冠の側面に辛うじて印字。
意外なことに内容量は瓶自体にプリントされている。
最近は、どの缶にも表記されている、カロリーなどの栄養成分表示や
取り扱いの注意事項、ましてやリサイクルマークなどは一切ない。
瓶は重くて扱いにくいというだけでなく、
情報化社会となり、消費者のニーズもうるさくなった現代社会では、
情報量を多くできる缶やペットボトルの方が求められたことも
瓶消滅の理由なのかもしれない。

と、ここまで読んで
「王冠てフタのこと?」
と思った人がいるような気がする。
王冠という単語自体、すでに、知らない世代が多いんじゃないだろうか。
そもそも、ジュースのフタを栓抜きで抜くなんて、
社会人になって、瓶ビールのフタを開けて上司に注ぐとかいう年にならないと
経験しないんじゃなかろーか。

というわけで、長くなってきたので、
次回は王冠についても触れたいと思う。

つづくのか、これ。 




まめちしき

ペットボトルが登場したのは1977年、しょうゆの容器に使われたのが最初。ジュースより大容量のしょうゆが瓶からペットボトルになった時は、持った際に随分軽く感じたはずだ。ペットボトルが清涼飲料水の容器として認可されたのは5年後の1982年。ちょうどコンビニが増え始めた頃だ。ペットボトルには酸素透過性があり、中身の酸化劣化を起こす。多くの飲料で、酸化防止剤としてビタミンCが入っているのはさのためだ。飲料の主力商品となったペットボトルは現在までに様々な改良がされ、炭酸飲料用(炭酸の圧に耐えるよう、特にそこの部分が特殊な構造になっている)、加温用(1999年に登場、温めても酸化や変形がしにくいよう肉厚になっていたりするものでキャップはオレンジ色)、冷凍用(2003年に登場、冷凍時の膨張に耐えるよう強化されており、キャップの色は水色)などがある。ちなみに、加温用も冷凍用もサンガリアが開発している。恐るべしサンガリア。ビールのペットボトル化は2004年にアサヒビールが発売を発表したものの、環境面での批判を受けたことなどから撤回。日本では発売されていない。牛乳のペットボトルも、衛生面や品質保持の問題から長年見送られてきたが、2006年に認可された。しかし牛乳の消費量が低下の一途のため、莫大な設備投資をする企業もなく、現在まで発売されていない。span>


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ニュータイプ コカ・コーラ 4


さて、コカ・コーラが恐ろしい飲み物であるということが判明した前回。

しかし、そんなものが現在も販売されているわけがない。
コーラとはコーラ・ナッツのエキスを使ったからその名を冠しているわけだが、
現在はコーラ・ナッツ・エキスを用いずに作られるコーラがほとんど。

…って、そーだよねー。

コカ・コーラの原材料を見ても「コーラ・エキス」なんてどこにもないもんねー。
現在は、単に「カフェイン」を入れてるだけなんだね。
つまり「コーラ」の入っていないコーラ。

…いいのか?

まあ、メロンパンにもメロンは入ってないか。

コーラ特有の黒い色も、
コーラ・ナッツの成分であるコラニンの酸化物の色だったらしいが、
現在はカラメルによって着色しているだけである。

で、コカの方はどうなったかというと、当然今は入っていないし、
どうやら日本にコーラが入ってくる以前から、なくなったようである。

コカ・コーラがアメリカで発売されたのは1886年。
その頃は、コカの覚醒作用も、コーラ・ナッツのカフェイン効果も、
世間一般には「」として利用されていた。
そりゃ、目は覚めるし、頭痛は治るし、妙に元気になるわけだから
いわゆる「万能薬」として扱われていたとしても不思議ではない。
それらに「常習性」と「依存性」があると判明するまでは。

アメリカでは1700年代後半から炭酸水(ソーダ水)が普及していた。
シュワッと刺激的なソーダ水は、特に夏場の気分転換に役立ったのだろう。
当時のこうした飲み物は、薬局で売られていた。
薬局といっても現在の薬屋のようなイメージではなく、
ソーダ水もコップに入れて販売するという形で、
現在の喫茶店やファーストフード店のような性格も持っていたようだ。
今でもアメリカでドラッグ・ストアというと、コンビニみたいな店だったりするしね。

また、薬に関しても今ほど厳しい規制や統制もないから、
コカインやコーラ・ナッツなどは、ワインなどのアルコールと混ぜられ、
元気になる飲み薬」として、薬屋で結構売られたらしい。

ところが、1800年代後半から「禁酒運動」がアメリカを席巻する。
アメリカ全土に禁酒法が制定されたのは1920年だが、
メイン州で最初に禁酒法が制定されたのが1851年だったので、
意外に長い歴史がある。
当然、アルコールを使った「元気になる飲み薬」も立場が危なくなってくる。
そこで白羽の矢が立ったのが、ソーダ水だった。
こうして、コカインカフェイン炭酸水という図式ができあがる。
だから、コカ・コーラが発売される以前から、それらしい飲み物は存在したわけだ。

ROOT BEER & Dr.Pepper

代表的なのが「ROOT BEER」。
BEERといってもアルコールは入っておらず、炭酸水に砂糖と数種類の植物の根の
抽出物を加えたもので、 誕生したのは1876年。
他にも有名な「Dr. Pepper」は1885年と、コカ・コーラ発売の1年前。
作ったのは薬剤師で、Dr. Pepperは彼が若い頃に働いていた薬局のオーナーの名前。

こうした流れの中で生まれたのが「コカ・コーラ」。
だから、商品自体にオリジナリティはなかったが、
絶妙なブレンドによって、それまでのいかにも薬っぽい味ではなく、
甘くて美味しい飲み物に仕上げたことが、大ヒットにつながった。
何より素晴らしいのが「Coca-Cola」のアイデンティティーとも言える
あの美しいロゴ・デザインが、発売時にすでに完成されていたことである。

さらに親しみやすい「Coke」という名でも登録商標をとったことで、
コカ・コーラは薬からオシャレな嗜好飲料へと人々の認識が変わり、
女性の消費者も現れるようになった。
薬局で売る必然性もなくなったことで、コカ・コーラの瓶詰め販売が始まる。
これが、現在でも使用されている6オンス(190ml)瓶である。
当時すでに大量に存在していた模造品への対策として瓶のデザインを意匠登録し、
コカ・コーラを全米どこへでも流通させることを可能にした。

だが、1900年代に入ってコカインの有害性が問題とされるようになった。
すでに世界各国へ輸出もされ、確固たる地位を確立していたコカ・コーラ。
その名前の由来でもあるコカインは、コカ・コーラのアイデンティティーであったが、
時代の流れに逆らうことはできない。
そこで、脱コカイン処理したコカの葉を使うという、
なんだか本末転倒な気もする苦肉の策で乗り切ることになった。
そして現在では、コカの葉すら使っておらず、
コカ・コーラ社自身も「コカインを使ったことは一度もない」と宣伝し、
コカイン使用の歴史を公式には認めていないという経緯がある。
しかし、コカ・コーラ社が否定しても、これだけ詳細な情報が伝えられているということは、
どっかに当時の資料なり広告なりが残っていたんだろうなぁ。

さて、コカイン問題はクリアしたが、今度はカフェインが問題視された。
当時のアメリカ化学局の初代局長が「粗悪食品の撲滅のために情熱を燃やす」変人で、
しかも根拠不足な上にずさんという、まるでどっかの国の社会保険庁のような人物で、
バカ売れしていたコカ・コーラも標的とされた。
政府との裁判沙汰にまで発展した結果、
カフェインの量を半分に減らすことで和解した。

こうして、コカインも使わず、カフェインも減らされた、
現在のコカ・コーラの姿になったのである。
Coca Cola Classic

Coca-Cola classic
CARBONATED WATER 355ml
HIGH FRUCTOSE、CORN SYRUP、CARAMEL COLOR、
PHOSPHORIC ACID、NATURAL FLAVORS、CAFFEINE
THE COCA-COLA COMPANY (2007)
アメリカで発売されているクラシックデザイン缶で、輸入品のようだ。
日本のレギュラー缶より塗膜が薄いのか、アルミの光沢が強く、
赤色がワインレッドのようだ。縦縞模様に見えるのは写り込み。
上部も階段状にすぼむ形状ではなく、内容量も5ml多い。


ちなみに、コカ・コーラが日本に上陸したのは1957年。
コカ・コーラの缶が日本で登場したのは1965年でした。

さすがに生まれてねー。



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ニュータイプ コカ・コーラ 3

今回はコカ・コーラについての回。

コカ・コーラはどこの店に行っても必ず売っているほどの定番商品だが、実は謎が多い。
コーラ・ファンには常識かも知れないが、私は缶コレクターなだけなので、
コーラについてはあまり知らない。というわけで、これを機に勉強。
Coca Cola 3
コカ・コーラ (レギュラー)
炭酸飲料 350ml
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラ ナショナルビバレッジ


さて、そもそも「コーラ」とはなんぞや? 

もちろん、世界で最初のコーラコカ・コーラだが、
他にもペプシコーラ、ウィン・コーラ、ミッション・コーラ、グリコ・コーラ、ニッポン・コーラ、
最近でもローヤルクラウン・コーラ、ジョルト・コーラ、ゴールデン・コーラなどがある。
つまり「コカ・コーラ」が登録商標であり、「コーラ」は一般名詞ということになる。
となると、コーラって…なに?

………あ、そぉ、ふーん。へぇー。

コーラ」って、木の名前なんだって。

アフリカの熱帯雨林に植生するアオギリ科コラノキ属の植物の総称。
約20mほどに育つ常緑樹で、約125種からなるそうな。

コーラは英名で「Kola」と書き、学名は「Cola」。
だから、コカ・コーラは「Cola」を使ってるけど、
インカ・コーラなんかは「Kola」と表記するわけね。なるほどー。

コーラの種子は、「コーラ・ナッツ」と呼ばれ大量のカフェインを含んでいて、
アフリカの部族では族長や客に出される事がよくあるそうな。
コーラ・ナッツを噛むと満腹感を得ることができるらしい。
ダイエットによさそうだが、大量のカフェインを含んでいるとなると、やや問題か。
カフェインと言えば、コーヒーなどにも含まれている「目が覚める成分」なので、
つまりは興奮剤なわけだね。ちなみに戒律の厳しいイスラム文化でも、
唯一許された興奮剤がコーラ・ナッツらしいから、そんなに問題でもない?
とにかく、「コーラ」という飲み物は、コーラ・ナッツのエキスを使ったことが、
その由来なわけである。なるほど。

では、「コカ」とは、なんぞや? 

コカ・コーラのマニアというのは世界中にたくさんいるので有名な話かも知れないが、
コカ」とは「コカイン」のことだというのが、公式的な見解となっている。
そう、あの麻薬取締法で引っかかってしまう「コカイン」だ。
コカ」は、コカノキ科コカ属の常緑低木樹。
コカインは、このコカを化学物質使って精製したもの。
しかし、コカの葉は南米では普通にお茶として飲まれるほど一般的なもので、
決して「麻薬」として認識されているものではない。

だが、コカの成分には「覚醒作用」があり、「疲労感を和らげる」「空腹を忘れさせる」
「高山病の症状(頭痛、内臓の不快感など)が緩和される」などの効果があるとされ、
炭坑夫が環境の悪い炭坑内で作業する際の恐怖感や、重労働による疲労を忘れるために、
コカの葉を大量に噛んでから作業していたともいう。
となると、コカにはそれなりに麻薬に近い成分が含まれているとも言える。

ということは、
コカ・コーラ」は「麻薬」+「カフェイン」によってできている!?

恐ろしや~!! 


つづくのだ。


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ニュータイプ コカ・コーラ 2


前回のコカ・コーラ オリンピック記念缶は、
オリンピック開幕の少し前に入手した。
スーパーに買い物に行った時に、
ドリンクコーナーで売っていたのでフツーに買ったのだ。

ところがである。

そのスーパーから出てきて、店頭に置いてある自動販売機をふと見ると
なんと、違うバージョンのコカ・コーラがあるではないか。

ほほ~、さっき買ったのはボトルとロゴのデザインで、
今度のは五輪のデザインか。
しかも、なにやらいろんな国の言葉らしきものがちりばめられている。
これまた派手っちぃデザインだ。
見つけてしまったからには買うわけにはいくまい。
私は120円を投入した。

「チャリン」
「ピッ」(←ボタン押す音)
「ガコーン」

「のあっ!?」 

取り出し口から缶を取り出してみると、
そこにあったのは、さっきスーパーで買ったのと同じデザインの缶。

なんじゃい、これは!? 見本と違うやんけ! 

いや、落ち着け。まあ、見本と中身が違うのはよくある話だ。

しかしだ。

たった今スーパーで買ったものと同じ物を、またしても購入だ。
買い物袋いっぱいにしこたま買い物したとゆーのに、
さらに350g追加である。さっきのと合わせて700g。結構な重さだ。
しかも季節は真夏。
私は、重い買い物袋を自転車のハンドルに引っかけて、
えっちらおっちらと帰宅した。

ここからが戦いであった。

見本があるとゆーことは、バージョン違いが存在することは確かだ。
しかし、これが探してみるとなかなか見つからない。
いろいろスーパーを巡ってみるが、どこも第1弾缶ばかりである。
自販機ではいくつかあったが、さっきのようにアテにならない可能性もある。

うーむ。どうするか。

ここまで悩むのには理由がある。
氷結」の回で酒が飲めないと書いたが、
実は炭酸も苦手である。 

だめじゃん。
缶コレクターとして致命的じゃん。
そーなのよ。
だから炭酸でアルコールなんてきたら、もうお手上げよ。
氷結」も、頑張って半分ほど飲んだけど、あとは流し台でした。
ごめんなさい。

だから、炭酸飲料はなるべく買いたくないのだ。
まして、同じデザインで2本も3本も買ってしまっては
冷蔵庫に蓄積されていくだけで、邪魔以外のなにものでもない。
あとは漬けもの石にするしかないっつーぐらいだ。

第1弾缶はすでに2本ある。ここで3本目をつかまされるわけにはいかない。
と、悩んでいると、
「○○スーパーで普通に売ってるの見たよ」
という情報を入手。

早速、買いに行き、ついにゲット!
cocalola2
コカ・コーラ 北京オリンピック記念缶2
炭酸飲料 350ml
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラ ナショナルビバレッジ(2008)


またしても賑やかしいデザインですなー。
日本語で「幸せ」と書いてあるところを見ると、
いろんな言語で「幸せ」と書いてあるわけだな。
「オリンピック」=「幸せ」? 「平和」でなくて?
まあ、いーや。
 
この缶も、前回同様、エンボス加工されている。
今回は中央の白い五輪が少し凹んでいる。
そしてやっぱり缶全体がボコボコしている。

北京オリンピックに向けてコカ・コーラは、
世界共通キャンペーン“The Coke side of Life”
フォーマット・デザインがあるらしいのだが、
なぜか日本ではそのフォーマットを使わず、このようなオリジナルにしたらしい。
当然、エンボス加工をしたのも日本版だけ。
さすが、工業大国日本の意地、というところであろうか。

と、思ったら、実はコーラのエンボス加工は、
米コカ・コーラが1980年代にアメリカで試験販売してるんだよねー。
この時は、缶全体に瓶のイラストをプリントして、
瓶の形状のようなエンボス加工を施した。
ところが、コスト高と自動販売機に入らないという致命的欠点があり、
すぐに姿を消したそうだ。
今回の日本版は、そこまで気合いの入ったエンボスではないので
自販機でもOKというわけ。

氷結」や「FIRE」が定番商品化している時代だから、
こーしたエンボス加工品がどんどん出てくるとデザインの幅も広がるだろうが、
一般的な消費者は「デザインより中身」だろうから
そのへんは、作る側としても悩ましいところだろう。

さて、コカ・コーラについては、まだまだ言いたいことがあるので
つづくのだ。



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ニュータイプ、コカコーラ 1

さーて、たまにはタイムリーな話題でもしようかと。

北京オリンピック、終わったねー。 (←今さら!?)

えーっと、オリンピックが終わったのが先月ではなかったかと…。
先月の話ってのは、最近の話だよね?
私は3年前の話でも「こないださー」と話すけど、なにか?

まあ、こんな風に始まるのも、今回のオリンピック、あんまり見てなくてさぁ。
一応、北島が連覇したとか、ボルトが100mで世界新を更新したとかは見てたけどね。
なんつーか、前半で谷選手が銅に終わってしまった時点で意気消沈してしまって…。
別にファンとかではないんだが、あの対戦相手の谷選手対策ともいうべき
まったく動きのない試合を見てて嫌気がさしたというか…。
そりゃ柔道強豪日本の、しかも連覇中の谷選手だから、
ばっちり研究されてるのは当然なんだろうけど、
なんつーか、あの体格の違いに任せた守り一辺倒の試合を見てたら、
勝利を得るためにはスポーツマンシップという精神論など、どこ吹く風かと。
あの対戦相手、決勝では普通に技を掛けにいってたからね。
そのギャップがまた腹が立つ。
正々堂々と勝負したら谷選手に勝てないのが分かってるから、
指導が入るのを目論んで粘ってたんじゃないかと思うと、また腹が立つ。
出だしでそんなだったから、気分的に盛り上がらずの北京オリンピックでした。

でも、まあ、4年に1度の祭典。
例によってコカ・コーラは公式スポンサーとなり、
こーゆーことをするわけですな。
cocacola1
コカ・コーラ 北京オリンピック記念缶1
炭酸飲料 350ml
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
コカ・コーラ ナショナルビバレッジ(2008)


派手なデザインですなー。
世界の国旗の色をイメージしているんだろうけど、
コーラのボトルから後光が射しているかのようだ。
しかし、今回のコカ・コーラはよく頑張った。
これ、触ってみると…デコボコしとる!? 

なんと缶がエンボス加工されているのだ。
白い瓶のシルエットの中の「Coca・Cola」のロゴが少し凹んでいる。
しかもそれだけでは終わらない。
缶全体もボコボコしている!? 
よく触らないと気づきにくいが、コーラの瓶をモチーフにしたような
縦方向の膨らみが並んでいるのだ。
ほほ~、手がこんでますぞ。

それまで、コカ・コーラのキャンペーン缶というと、
普通にデザインプリントされたもので、
ヘタをすると、キャンペーンのロゴをちょろっと裏面に
プリントしただけというパターンすらあった。
それが今回はこの気合いの入りよう。
こんなエンボス加工できるのも、缶の成形技術が進歩したお陰だろう。
実は前回の「氷結」は、今回のフリなのでした。

エンボス入ってるだけで、ちょっと高級に感じるから不思議だよねー。
コーヒー缶でも、FIREのスタンダード缶は、あの炎のイラストがエンボスになってるし。
これからこうした立体加工のデザインはどんどん出てくるのだろう。

さて、コカ・コーラについては、第2弾があるので、今回はこのへんで。
つづく。




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アルコール強行突破作戦 2

さて、今回が本題である。

「氷結」

氷結2


初めてこいつを見た時はびっくりした。
 「缶がギザギザしとる!?」 
いわゆるダイヤモンドカットというデザインである。
初め、缶にそういう柄が描かれているのかと思ったが、
触ってみると確かにデコボコしている。
これは、すごい! 
缶の歴史において、上面部・底面部以外で形を加工した商品は、
これが初めてじゃないだろうか。
デコボコの陰影が、アルミ本来の光沢を美しく輝やかせている。
商品名に合わせて、氷をイメージさせるコンセプトだろう。

さらにすごいのは、プルタブを開けたときである。
「プシュッ」
「ポコッ」
「おおっ!!」 
表面のデコボコが、さらに激しくなった!
どうやら中に充填されていた窒素ガスが抜けて内圧が下がり、
ダイヤモンドカットにデザインされた表面が、本来の形になったのだろう。
うーむ、これはすごいぞ。
アイディアもいいが、これを実現した技術もすごい。
やるな、キリン。

と、絶賛したところで、気になる点がふたつ。

まずコスト。
表面をデコボコにするということは、必然的に表面積は増えるはずだ
ということは、使用するアルミの量が増えてコストが高くつくだろう。
1個や2個ならたいした差でなくとも、10万個、100万個となれば、
かなりの差になるに違いない。
恐らく、企画の段階でも、社内で討論されたでことだろう。
それでもデザインを優先させたということか。
その心意気に乾杯だ
発売当時の2001年ならまだしも、昨今の金属物価高騰は辛いだろうなぁ。

で、もうひとつは、これをデザインしたのは誰か。
これは会社の開発部門がデザインした程度のレベルではない。
それなりのデザイナーが考案したものに違いない。

というわけで調べてみた。

デザイナーはフミ・ササダという男性で、なかなかの経歴の持ち主である。
他には、キリンの「午後の紅茶」もデザインしているが、
氷結はやはり評価が高かったようで、
2002年 第1回PDAゴールデンマーメイド賞にてシルバーマーメイド賞
2006年 (社)日本パッケージデザイン協会パッケージデザイン大賞にて特別賞
などを受賞している。
うーん、知らんかった。

この氷結以降、キリンが開発したであろう加工技術は、
こいつも生かされている。

微糖

FIRE 挽きたて微糖
コーヒー 190mg
牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、香料、乳化剤、
カゼインNa、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
キリンビバレッジ(2006)


FIRE自体は1999年に第1弾が発売されているが、
シリーズ化されて、様々なパッケージデザインが登場している。
氷結のダイヤモンドカットをデザインに取り入れたのは
2005年の「FIREスカイマックス」であるが、1年で消滅。
デザインは、2006年に発売された、この「挽きたて微糖」に継承された。
スカイマックスが青色基調のデザインで、もろ氷結っぽかったのに対し、
この微糖はコパー(銅)色で、また違った印象である。
さすがにアルミじゃないので、開けても「ポコッ」といくこともない。

にしても、この微糖、
むき出しの金属にラベルを貼ったように見せるデザインなんだが、
ダイヤモンドカットのデコボコがあるのに、
ラベルを貼ったデザインて、おかしくないか??

恐らく、このデザインには「フミ・ササダ」氏は関わってないんだろうな。
せっかくの加工技術を使いたいのは分かるが、使い道は考えよーぜ。
個人的には悪くないパッケージングだと思うが、
デザインとチクハグになっている、いい例でありますな。
ちゃんちゃん。

ちなみに、このダイヤモンドカット技術、
最近は他社も真似して出してきているが、ちょっと微妙なのである。
アサヒの「WONDA ザ・ブラック」とか。中途半端なんだよねー。
やはり二番煎じはいかんのね。
めざせ、オリジナリティ! 




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