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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

幸運サイダー

これが発売されたのは去年だった。
何の前触れもなく突然登場した。

いや、まぁ、フツー前触れがあるもんじゃないが、
既存商品の新バージョンとかではなく、
全く新しいパッケージで、
全く新しくないものが発売されたから驚いたのだ。

LUCKY CIDER

LUCKY CIDER
炭酸飲料 350ml
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖),香料,酸味料,保存料(安息香酸Na)
サントリーフーズ(株) (2008.7.15)


「ラッキー」って…、
昭和のセンスかよ!

きっと昨今静かに流れるレトロブームにあやかった
古いけど新しい、みたいなコンセプトの商品だろうと思った。
事実、中身は何のひねりもないフツーのサイダーである。
キリンレモンや三矢サイダーなどを並べて
「利き炭酸」をしても、ほとんど分からないだろう。

サントリー自身も微妙な解説をしている。

今回発売する「ラッキーサイダー」は、10~20代をターゲットに、
“ココロはずむ楽しいサイダー”をコンセプトにした新しい炭酸飲料です。
中味は、従来のサイダーの味わいをベースに、
フルーティな香りと爽やかな後口が特長です。
透明感のある、キラキラと輝く新開発のボトルを採用し、
楽しい気分を感じさせるカラフルな色合いのロゴマークに、
親しみのあるイルカのイラストを施すことで、明るく爽やかなデザインに仕上げました。


フルーティーな香りは特に感じなかったが、
缶のデザインは確かに新しかった。
だから私も購入した。
新開発とあるが、単に何も印刷していない状態の
素のアルミ缶なんじゃないかと思うのだが、
写真が撮りにくいぐらい反射が激しいので、
もしかしたらバフ仕上げなんかやってるのだろうか。

それにしても、
楽しい気分を感じさせるカラフルな色合いのロゴマークに、
親しみのあるイルカのイラストって…。
今の10~20代って、こんな子どもだましに魅力を感じるのだろうか。
何だか、若い世代を誤解している年寄りの感覚で
デザインしたようにも思えるのだが。
いやー、でも村上隆がデザインした、
ルイ・ヴィトンのカラーモノグラムが即日完売する
ご時世だからなぁ…。

初めて見た時は、この恥ずかしいほどストレートな商品名と、
それを増長させるカラフルなロゴと意味不明のイルカが、
「すっげーちゃちい。」と思ったものだが、
見慣れてくると、これはこれでアリかなと思えてくるから不思議だ。

と思っていたら、新バージョンのデザインが出た。
しかもなんと水玉デザイン。

kirakira

確かに、「キラキラスパークル」という
バカっぽいキャッチフレーズのわりに
シルバーのボディは、渋ささえ感じさせていたが、
この水玉によって、ホントにバカっぽくなった。

デザインでは定評のあるサントリー、
何か新しい分野を開拓したかったのだろうか。
でも、この「ラッキーサイダー」、
2003年に発売され、あっという間に姿を消した
「炭酸少年」の焼き直しだと思うんだが、
どうだろうか、サントリーさん?


tansanboy

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高校生しか飲んじゃダメ

という、意味不明のCMになっている「マッチ」。

おすぎが飲んで逮捕されるという顛末のCMで、
どうしてこんなコンセプトになったのだろうか。

「ハイスクール炭酸」て…。
ターゲットを絞り込んでるが、成功するのか!?

確かに、10年以上前の新発売当初から
若者向けを全面に出していた。
最初のCMは「ビ・タ・ミ・ン・すぅ~マッチ」という
微妙なキャッチフレーズで登場した、
大塚ベバレジの炭酸飲料。

MATCH

MATCH マッチ
炭酸飲料 350ml
糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、ハチミツ、酸味料、香料、ビタミンC、
塩化Na、塩化K、乳酸Ca、グルタミン酸Na、カフェイン、塩化Mg、
ナイアシンアミド、V.B6、V.B2、溶性V.P、イソロイシン、トレオニン
大塚ベバレジ (2007)


大塚ベバレジは、「ポカリスウェット」で有名な大塚製薬の子会社。
大塚製薬も清涼飲料水を製造・販売しているが、
大塚ベバレジも同様である。 ま、大塚製薬の方は
「カロリーメイト」など食品も扱っている点が違うのだろう。

で、この大塚ベバレジ。
何が有名かというと、コーヒーの「ネスカフェ」かな。
あとはミネラルウォーターの「クリスタルガイザー」。
個人的には「ジャワティー」が記憶にあるのだが、
これ、あんまり見かけないけど、生き残ってるんだよね?

JAVAtea

って、記事を書いてたら、最近復活したようだ。
てことは、一時絶版になっていたわけだ。
この時期に復活とは、どーゆー風の吹き回しだ??
ただ、今のはボトル缶タイプしか見たことがない。

ま、とにかくわりとマイナーな商品が多いんだが、
この「マッチ」も、それはそれは微妙だった。
簡単に言うと、炭酸ポカリスウェット?
いや、どうなんだろう。
単なる甘めの炭酸飲料って気もするが。


マッチCMダンス編 最後にキャッチフレーズを言う
ホントはもっと古い動画がいいのだが探しても見つからず


先にも書いたが、新発売時のキャッチフレーズ、
「ビ・タ・ミ・ン・すぅ~マッチ」というCMが、
それはそれはとてつもなく力が抜けていて、
加えてメチャクチャにダサいデザインがインパクト大で、

「なんじゃ、この変なCMは?」

「なんで『すぅ~』なんだ?」

「なにがマッチする(ぴったり合う)んだ?」

と話題になったものだが、同時に

「すぐ消えるな。」

と思ったのも事実。
だって、カタカナなんだよ、商品名が。
しかも、当時流行りの「ウマヘタ」を狙ったのか
手描きしたようなカクカクのロゴと、
黄色地に青というあり得ないカラーリング。
そりゃもう、びっくりするぐらいヘコテコだった。

match

だから、21世紀になった現在まで生き永らえているのが
とても意外な商品だ。
それを証拠に、今回のブログを書くに当たって
リサーチしてみようと調べてみたが、ほとんど情報が手に入らない。
それほどマイナーなのだ。

しかし、ホームページを見ると、このマッチの商品紹介が
メチャメチャ力が入っている。
びっくりするぐらい凝ってるから、一度ご覧あれ。

大塚ベバレジ「マッチ」
http://www.matchnews.com/index.html


デザインについては何度かリニューアルされ、
上の写真は現在のもの。
かなりまともなデザインに仕上がっているが、
こうして見ると、インパクトは初期の頃の方が遙かに勝っている。
黄色と水色、イオンだのビタミンだのと説明的な表記。
あー、こんな今風なデザインになってしまっても
いまいちマイナーなのは、やっぱり中身に個性がないからか。

がんばれ、大塚ベバレジ。
個人的にはジャワティーぐらいのデザインが好きだぞ。
あと、緑茶のデザインも頑張ってくれ。




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気合いだー!!

で、神戸居留地とは関係ないが、
栄養ドリンクつながりで微妙なものを発見したもので
前回の流れから紹介することに。

REAL KIKAIDA

リアルキアイダー
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、ローヤルゼリー、高麗人参エキス、
香料、クエン酸、ビタミンC、アスパラギン酸Na、ナイアシン、グルタミン酸Na、
ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンP、フェニルアラニン、イソロイシン、スレオニン
日本コカ・コーラ (2008)


これまた絶妙なネーミングで
「どーした、コカ・コーラ!?」である。

ネーミングもさることながら、デザインもいまいち。
不死鳥がデザインされているようだが、何だかなぁ。
だいたい、文字がうるさい。
いくら栄養ドリンクだとはいえ、説明がくどすぎる。
ニューカレドニア編でも書いたが、
たとえ栄養ドリンクでも、美しいデザインを心がけてくれ。

しかしこの商品、あのリアル・ゴールドのシリーズらしい。
気になったので調べてみたら、このネーミングにはしっかり理由が。

REAL KIAIDA 2

なるほどねー。
だから「キアイダー」なのね。

北京オリンピックの時に
オフィシャルパートナーであるコカ・コーラが
アニマル浜口氏とのコラボレーションで作った商品のようだ。
だから、オリンピックが終わった今となっては
不死鳥のデザインになったのね。
ちなみに中身は、リアルゴールドにカフェインを足しただけ。
北京オリンピックの「公式エネルギー飲料」だったんだとさ。

まー、もともとが期間限定の企画ものだったので、
デザインもあんまり力入ってないのかねー。
不死鳥版よりもアニマル浜口氏版の方が潔くって、
すっきりしてていいよ。

がんばれ! 日本コカ・コーラ!!

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おまけ

ニューカレドニアに行く前に、
関西空港で変なものを見つけたと書いた。
そう、神戸居留地というブランドの缶である。
で、他にもこんなものがあったので書いてしまおう。

gatsungold

ガツンゴールド 
炭酸飲料 190ml
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、ローヤルゼリー、
香料、酸味料、ビタミンC、カフェイン、ナイアシン、
ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンD
神戸居留地 (2005)


いやー、どーだろ、このセンス。
カタカナで「ガツンゴールド」。
Gの2乗だって。

この神戸居留地の商品をデザインしている人って、どんな人なんだろ。
決して若者じゃないと思うんだよなぁ~。
なんかセンスがオッサンぽいというか…。
それか、印刷関係の人がついでにデザインしてるとか?
ボトムに黒のラインを入れるあたり、
下の方に黒っぽい色を使うと全体が安定するという
配色の基本は抑えてるんだけど、
このデザインで唐突に黒ライン入れてもなぁ…。

がんばれ! 神戸居留地!!

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青、逃げ出した人

というわけで、ニューカレドニアへ旅立つのだが、
外国へ行くには飛行場に行かねばならない。
というわけで、今回は関西空港へ。

んで、その関西空港の手前にある「りんくうタウン」には
アウトレットモールやら観覧車やら、楽しげなスポットがある。

そこのショッピングモールに寄った時に見つけたこれAQTIVE
AQTIVE
清涼飲料水 340g
果糖、ぶどう糖、液糖、酸味料、香料、塩化Na、塩化K
乳酸Ca、甘味料(アセスルファムK)、アルギニン、グルタミン酸Na
ロイシン、イソロイシン、バリン、塩化Mg、ビタミンC
富永貿易株式会社 (2008)


あんまりだよなぁ…、これは。

「AQTIVE」って、何語だよ。
もしかして「AQUA」と「ACTIVE」をくっつけた造語か!?
そうなのか!?
だとしても、この青い走ってる人のデザインはひどすぎるだろ。 
中学生の運動会のポスターレベルだな。

宣伝広告をうたないことで経費を抑え、
安価な値段を実現しているという神戸居留地ブランド。
そのせいか、この会社の製品は基本的にあんまりである。
いや、デザインがね。

味は多分、他社と大差ないと思う。
だって自社工場を持ってないから、
製造を他社に委託してるっていうし。

神戸居留地のホームページで堂々と言ってんだもん。

・容器は海外から輸入してます。
・工場を持ってないので、製造は委託してます。
・全国の店へ、最寄りの委託工場・倉庫から配送してます。

これって、海外で作ってもらった容器に、
他社に作ってもらった中身を詰めて、
委託して出荷してますってことだろ?

じゃあ、
この会社は自分で何をやってんだ?
輸入会社だからそんなもんなのかな。

しかし、それがデザインの良し悪しの理由には
ならないと思うんだが、どーなんだろう。
もしかして、安さ(チープ)をアピールするために
わざとダサダサのデザインにしているとか?
フルーツ系の飲料は、そこそこマシなデザインをしているんだから、
やればできるはずなのに、謎なブランドである。



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