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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

センター包囲網を破れ! 2

この時期、スーパーへ行くと必ず目立つところに置いてあるのが、
受験生応援商品である。
有名どころでは「うカール」や「キット・カット」だが、
ここ数年は便乗商品が乱立しすぎて大変なことになっている。

happyturn

「ハッピーターン」はいいとして、
「勝ちの種」はどーかね。ダジャレとしてはうまい方だと思うけど。
でも、実際にあったらちょっと欲しいよね、「勝利の種」。
「ビクトリー・シード」。 
あー、ちょっとカッコイイかも。

和菓子も負けてはいない。

okachimochi

「お勝ち餅」と「ぐーんと成績 揚げ一番」。
揚げ一番はかなり強引だなぁ。

dodekai

「ベビースター ドデ開ラーメン」
なんでしょね、これ。 開運ていいたいんだろうけど、
千金味って、もはや意味不明だし。

日清は「出前一丁」と「チキンラーメン」を出してきたけど、
はて、インスタントラーメンは確かに受験生の夜食の友だが、
商品名はそのままだし、どう受験とつながってる・・・
とよく見たら、出前小僧の吹き出しに
「チャーシュー(チャンス)をつかめ!」って、無理があるだろー。
チキンラーメンは、ひよこが
「キチンと勝つでチキンカツ入り!」って、
これはもはや、チキンラーメンなの? カツラーメンなの?
それともチキンカツラーメンなの?と突っ込まざるをえない。

森永はチョコフレークで「気合ミルク」「本格ホワイト」という2種類を発売。
いったいチョコフレークとどんな関係があるのか分からなかったが、
どうやら「気」と「本」という、商品とは全く関係ない企画だ。
しかも、ミルクとホワイトの2つ買わないと「合格」にならないとゆー、
恐ろしい抱き合わせ商法。 一歩間違えれば違法行為じゃないか、これ?

あと他には「うカルピス キャンディー」っちゅーのもあって、
いやー、各メーカーさん、頑張ってらっしゃるが、
ちょっとカオスになってきましたなぁ。
あと、種類が増えたけど、各商品の量は減ってるね。
ま、これだけ乱立すれば仕方ないか。
子どもの人口はどんどん減ってるわけだし、
この商戦もいつまで続くのかな。

で、前回のつづきで、もうひとりの阿部寛。

POKKA-ABE 2

ポッカコーヒー ニューオリジナル
受験生応援缶 難関突破
 

コーヒー 190g
牛乳、砂糖、コーヒー、乳化剤
株式会社ポッカコーポレーション (2006.1)


この商品、数量及び期間限定だったんだけど、
その期間、ノーマル2~3本に1本の割合で2種類のどちらかが
ランダム含まれているという、ちょっと変わった販売方法だったとか。
私はコンビニでゲットしたけど、自動販売機でも売ってたらしいので、
そーすると、阿部寛が出たり出なかったりしたわけだろう。
ちょっとしたくじ引きのような感じだな。
受験生を応援しますとか言っといて、ギャンブル的に販売するとは。
もし、私が事前に阿部缶があることを知っていて、
自販機で見つけたら、絶対2種類揃うまで買ってしまうだろうな。
だから、以前の「宮本武蔵」といい、
ガチャガチャかっつーの!!

しかも、こいつの販売期間「1月下旬から」って、
センター試験終わっとるやないの! 
意味ないじゃーん! 
2次試験および私大向けか?? それとも高校入試向け!?
いやぁ、中学生があんまりポッカコーヒー買わないだろー。

さて、これを見つけてから、毎年この時期に応援缶を探すんだけど、
実は見つけていない。
そもそも、受験応援商品ってコンビニにはあんまり置いてなくて
珍しいと思ったんだよねー。
それはやっぱり、応援商品を買うのが受験生本人ではなく
母親だったりするからなんだが、スーパーでも応援缶は見つけていない。

ぜひまた出して欲しいものだ。
でも、東大や京大出身芸能人の写真をプリントしただけって感じの
センスの無いデザインとかは、くれぐれもやめて欲しい。

なぜかつづく。



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センター包囲網を破れ!

全国の新成人の方々、おめでとうございます。

成人式ねぇ・・・。
ずいぶん昔だなぁ・・・(遠い目)。
ニュースになるようなバカ騒ぎすることもなく、
淡々と終わったなぁ。

祝典の時は寝てたような気がするし、
祝辞も記憶にない。
まだ学生だったから、成人ていわれても
「地元の同級生と公式に会う日」ぐらいにしか思ってなかったな。
ひと足早く社会人になったやつが、
自慢気に車で乗り付けてたけど、
調子に乗って豪快にバックして、
勢い余って友人宅の塀に激突したのだけ鮮明に覚えてる。

今年の成人式も、
風物詩のように若者の暴走がニュースになってるけど、
南の方が多いのは気のせいだろうか。
九州や沖縄での事件が多いけど、
東北や北海道でって聞かないもんね。
ま、雪深い北国で暴れるのって大変だもんね。
寒いし、滑るし、転ぶし。
半裸で暴れたら凍死しちゃうしね。

さて、大人になると忘れてしまいがちだが、
毎年、成人式の翌週は大学入試センター試験の日である。
だから、成人の日に暴れてる連中などどうでもいいぐらいに
この時期の高校3年生や浪人生はピリピリしている。

てことで、今日は頑張れ受験生な気分で書こう。

3年前のこの時期に、
たまたま東京のコンビニで見つけたこれ。

POKKA-ABE 1

ポッカコーヒー ニューオリジナル
受験生応援缶 合格祈願
 

コーヒー 190g
牛乳、砂糖、コーヒー、乳化剤
株式会社ポッカコーポレーション (2006.1)

もともとは、ご存知ポッカコーヒーオリジナル。→POKKA-MC

このダンディ(?)な青年の顔の部分が、おや、見たことある顔に?

こっ、これは、阿部寛!? 

当時、「ドラゴン桜」という阿部寛主演のドラマが放送されていた。
「人生に比べりゃ、東大合格なんて簡単だ!」のアレだね。

「なるほど、ポッカも受験生応援アイテムとしてタイアップ商品を出したのか。」

受験生応援アイテムといえば、
「キットカット」や「うカール」などが有名だが、
缶コーヒーは初めて見た。
確かに受験ドラマとのタイアップなら商品にもしやすいよなぁ。

と思ったら、ポッカの公式発表では「ドラゴン桜」はひと言も出てこない。
前年の秋に阿部寛にイメージキャラクターとしてCM出演してもらった縁で
ということらしいが、いやいや、時期的には明らかに「ドラゴン桜」を
意識してるだろう。 だって、この阿部寛、ヒゲ生やしてるし。

しかし、このイラスト、よくできている。
あまり細密ではない黒い線画だけで、阿部寛をよく表している。
これは缶コレクターだけでなく、阿部寛ファンも買ったことだろう。
カラフルでゴテゴテと押し付けがましい「応援デザイン」ではなく、
このさりげないデザインが、とてもよい。

というわけで、次回はそのネタと、もう1種類を紹介。




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36周年突入

POKKA(ポッカ)と言えば、コーヒーである。
商品ロゴの下に、ダンディな(?)あんちゃんの顔が
白黒の線で描かれているデザインのアレである。

あまり知られていないようだが、
ポッカは世界で初めて缶コーヒーを作ったメーカーである。
今から36年前の1972年。キムタクが生まれた年のことだ。
団塊ジュニアのベビーブーム絶頂期で、生まれた人口が最大の年でもある。

ついでに言うなら、今では当たり前となっている
ホット/コールド型自動販売機」を世界で最初に開発したのもポッカだ。
地方都市名古屋に本社があるメーカーであり、
近年のコーヒー戦争ではパッとないポッカだが、
寒~い冬に、温か~い缶コーヒーが道ばたの自販機で簡単に買えるのは、
実は、このポッカのおかげなのである。 さすが、職人工業都市名古屋。

そんな歴史と実績のあるポッカが、なぜか36周年という
中~途半端な記念として、こんなものを出した。

POKKA kochikame
ポッカコーヒーオリジナル こち亀タイアップ缶
コーヒー 190g
牛乳、砂糖、コーヒー、乳化剤
ポッカコーポレーション (2008.10.20.)


またしてもタイアップ商品の登場だ。
しかも今回は、商品名に「タイアップ」と付けてしまっている。
こち亀について今さら説明の必要はないと思うので省くが、
タイアップするということは、こち亀の連載もきっと同じ36年目なのだろう…。
と思いきや、こち亀の連載開始は1976年なので32周年と、ちょっと違う。
じゃあ、なぜ??

ポッカの広報によると、以下のようである。

-------------------------------------------------------------

このたび、同じく30年以上の長期連載を続ける「こち亀」と共通点が多いことから、
「こち亀」と「ポッカコーヒー」のコラボレーションが実現しました。

【「こち亀」と「顔缶」の共通点】
①30年以上続くロングセラー
②東京地区に強い
③都会的でなく下町風の特徴

-------------------------------------------------------------

いやー、かなり強引な理由だなぁ。
30年以上のロングセラーだったら、「ゴルゴ13」だっていいじゃないか。

あ、そーか! 

ネスカフェに「ゴルゴ13」でやられてしまったので、
「こち亀」にしたのかな!? …て考えるのは、邪推かなぁ。
でも、それっぽいような気もするんだけど。

東京に地区に強いってのはホント?? 名古屋本社なのに??
下町風の特徴ってのは…、自分で認めちゃってるわけね。
よく分かってらっしゃる。

さて、タイアップというからには、いくつか種類があることは想像できよう。
両さんのイラストだけでも5種類以上あった。 果たして全部で何種類??

実はこれ、2ヶ月も前に期間限定で発売されていたものなので、
店頭で見つけた時には、全種類揃っていなかったのである。
うーん、結構気をつけて見ているのに、全然気づかなかったなぁ。

とゆーわけで、1缶だけ買ってきた。

ちなみに、全部で15種類だそうだが、売れ残っていたのは
「部長」や「中川」などが多くて、「麗子」は残ってなかった。 
やっぱりみんな「麗子」を買うのか。

あと、こいつには「ブラック」のバージョンもあって、
そっちはモノクロイラストで、やっぱり15種類。
全部揃えようと思ったら30種類。

んー、無理!


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灼熱のゲーム・リーダー 4

「ファイナル・ファンタジー」は、決して順風満帆な出生ではなかった。
今でこそ出せば売れるシリーズだが、当時のスクウェアの状況からして、
まったくヒットを約束されたゲームなどではなかったからだ。

スクウェアは、もともとパソコン用のゲームを作っていた会社だった。
パソコンは、1980年代の第1次パソコンブームで一気に各家庭に普及した。
富士通のFM-7シリーズ、NECのPC-88シリーズ、シャープのX1シリーズが、
当時の8ビットパソコンの御三家と言われ、ゲームソフトも
その3機種に合わせて発売されることが多かった。
パソコンの普及にともない、パソコンゲーム会社も次々と現れ、
1983年に徳島県の電気工事会社「電友社」のソフト開発部門として設立したのが
「スクウェア」だったのである。

当時のパソコンゲームでは、アドベンチャーゲーム(以下ADVG)が主流で、
スクウェアも初のゲーム開発として、ADVGの制作を進めていた。
しかし、パソコンゲーム黎明期のゲーム制作は手探り作業の連続である。
パソコン人口が少ない時代だから、優秀なプログラマーもほんの一握り。
ある日、当時バイトに入っていた「坂口博信」氏が出社すると、誰もいない。
遅々として進まない開発作業に、社員が一斉に逃げ出したのであった。
仕方なくほぼ独力でプログラミングし、作り上げたADVGゲームが
「デス・トラップ」。 これがスクウェア最初のゲームであった。

DEATH-1

DEATH-2
             プロデューサーの所に「坂口”ゴブリン”」と、当時の名前が!

「デス・トラップ」は、クリアするのが至難なスーパー激ムズADVGだったが、
ハード・ボイルドな内容と映画的演出が盛り込まれた作品として注目された。
写真のような「スタッフ・クレジット」がこのように出るのも、当時としては画期的だった。

そして、「WILL」という続編が作られた。
これが大事件だった!!! 
このイトル画面では、登場人物であるこの少女の目が「まばたき」をする。
今では珍しくないアニメーション処理だが、当時では技術的にも難しく、
「世界初のパソコンでのアニメ表現」として話題となったのである。
これは、いろんなゲーム雑誌でも取り上げられ、ヒット作となった。

WILL-1

WILL-2

このアニメ処理を仕掛けたのも坂口氏だった。
FFシリーズにも映画的・アニメ的表現や演出が多いのは、
こうした坂口氏のセンスと手腕によるものである。

その後もスクウェアは坂口氏主導のもと、続々とヒット作を世に送り出し、
たった数年でスクウェアは時代の寵児へと急成長を遂げた。
一時期は都心に巨大な自社ビルを建ててしまうぐらいの破竹の勢いだった。

ALPHA-1

ALPHA-2

この「α(アルファ)」は、さらに全編にアニメ表現を盛り込んだADVG。
当時人気の高かったアニメ・イラストレーター「いのまたむつみ」氏に
キャラクターデザインを依頼し、またしても話題沸騰。
ゲーム内容も初心者に優しい設計で、「デス・トラップ」から比べて、
ずいぶん敷居の低いゲームになっていた。
今では見かけなくなったソノシート(知ってる?)がおまけについていて、
レコード・プレーヤーでオープニングの名曲を聴くことができた。

そして因縁の名作(迷作)「ブラスティー」の発売。

BLASS-1

BLASST-2

「ブラスティー」というロボットを操縦して、敵ロボットと戦って賞金を稼ぎ、
自分のロボットをパワーアップさせていくという宇宙を舞台にというしたRPG。
全ての攻撃がアニメーションで表現されるという、まさに夢のようなゲームだった。
しかも、そのアニメーションに協力したのは、かの有名な「日本サンライズ」!!
「機動戦士ガンダム」など数多くのロボットアニメを手がけているアニメ制作会社だ。
これはもう、全国のアニメ・ゲーム少年が飛びつかないはずがない。
私も早速予約をしたが、開発が遅れに遅れて発売日がどんどん延びていく。
やっと発売されたのは、最初の予定日から何と1年近く経っていた。
しかし、きっと待たされただけの内容に違いない。早速プレーイ!!

「おおっ! ミサイルが飛んでゆく!
 ロボットが変形する! すげー!!」 


まばたきするだけで、話題になった時代である。
完全に絵が動くアニメ処理は、そりゃもう、びっくりで素晴らしいものだった。

…と感動したのは最初だけ。
当時のパソコンでは戦闘のたびに画像データをいちいち読み込むため、
1回戦う間にお茶が沸かせるんじゃないかとゆーぐらいテンポが悪いのだ。
結局アニメ処理をカットしたモードでプレイするとゆー本末転倒なことになり、
ゲームの内容もひたすら戦うだけの単調なもので、いまいち面白くない。

「これは…もしかして…、やっちまったかスクウェア?」

前評判は最高だったが、案の定、後評判はどこを見ても散々なもの。
『ゲームの面白さと技術力は別物である。』 
パソコン用オリジナルとしては最後となった「ブラスティー」は、
後のスクウェアの迷走を予感させるゲームだった。

「プラスティー」発売から1年前の1985年。
勢いに乗っていたスクウェアは、ファミコン用のゲーム開発へと乗り出した。
遅い参入だったが、ファミコンの普及率がハンパではなかったので、
「ファミコン用のゲームは出せば売れる」と言われる時代だった。

スクウェアのファミコン用ゲーム第1弾は「テグザー」。
パソコン版では今でも歴史に名を残す「ゲーム・アーツ」社の名作で、
スクウェアが移植した。つまり、既存のヒット作を持ってきたのである。

TEXDER-1

TEXDER-2

私がパソコンを買った時に、初めて買ったゲームがテグザーだった。
「きれい」「速い」「面白い」と3拍子揃った名作で、
コントローラーと指がすり切れるってぐらい、しこたまやりこんだ。
そんな「テグザー」がファミコン版になったのだ。気にならないわけがない。
友人が買ったというので見に行った。そして、びっくりした。

テグザーの”ウリ”のひとつは、レーザー・ビームが「シュババババーッ!」と
高速で撃ち出されるカッコよさなのだが、ファミコンではレーザー表現が
できなかったらしく、弾がポロポロポローッと打ち出されるとゆー攻撃。
はっきり言ってショボイ。案の定、まったく売れなかった。

次に出したのは「キングス・ナイト」。

KK-1

KK-2

剣と魔法の世界が舞台で、RPGかと思いきや、なんとシューティング・ゲーム。
RPGとシューティングの融合!と言えば聞こえはいいが、
これがスーパー激ムズだったらしく、またしても売れなかった。

『技術はあるが売れないゲームを作るメーカー』
というイメージが定着してしまったスクウェア。
またしても、アイディアだけは良かったゲームを出した。
「とびだせ大作戦」。なんと、タイトル通り画面が飛び出すのである。
いわゆる「赤青メガネ」がゲームに付属していて、それをかけてプレイすると、
画面が立体的に迫ってくる…はず、というものである。
これも友人が買ったので、期待して遊んでみた。

TD-1

TD-2

動きはスムーズだし、ファミコンでこの3次元処理はスゴイ!…が!
とにかく面白くない!!!!! 
だってこれ、主人公が敵を避け、穴を飛び越えながら疾走するだけという
意味不明なゲームなんだよ。またアイディアと技術力だけが先走ってしまったようだ。
立体メガネも邪魔なので結局使わなくなるし、何よりメガネの上からかけられないので、
ユーザーがメガネ少年だったりすると使いたくても使えないという残念な代物。

こうしてスクウェアは、パソコン時代とは打って変わって泣かず飛ばずが続く。
いつの間にか会社も自社ビルからオフィスビルの1フロアへと縮小。
もうファミコン用ゲームから撤退しようかと考えていた時に、
坂口氏の指揮のもとで作られたのがRPGがあった。

「これが売れなかったら『最後』にしよう」

そうした意味を込めて生まれたタイトルが「ファイナル・ファンタジー」である。
こうして、社運を賭けたFFは大ヒットし、あとは周知のとおり。
まさにスクウェアを窮地から救った、救世主的ゲームとなったのである。

まぁ、しかし、その後も映画の大失敗やら何やらと色々あって、
坂口氏は責任をとってスクウェアを後にし、スクウェア自体も
2003年にエニックスと企業合併してしまうということになるのだが、
それは別の機会にということで…。

さて、私がここまでスクウェアについて熱く語るのには理由がある。
実は私、パソコンゲーム時代からのスクウェアの大ファンだったのだ。
パソコン時代のスクウェアのゲームは全部持ってるし、大好きだった。
大人になったらスクウェアに入社しようと本気で考えていたぐらいに。

ところが、パソコンを見限ってファミコンに移ったことでガッカリした。
ファミコン時代のスクウェアのゲームは全くやったことがない。
そういう点でも、プレステを買ってまで遊んだFF7は、
パソコンゲーム時代以来の「スクウェアへの回帰」でもあったのだ。

4回も使ってこんなにFFにこだわる理由は、そういうことだったのでした。
すんません、おっさんのたわごとだけど、ブログなんだから許してね。
あと、パソコンの歴史についても、いつか語りたいなぁ。



おまけ

パソコン版「テグザー」の画面。きれいでしょー? 死ぬほど遊んだなぁ…。
TEXDER-PC1

TEXDER-PC2


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灼熱のゲーム・リーダー 3

そして2008年12月9日。つまり今日。

またしてもFF缶が発売されたのである。

前回までのネタは、実はこの日のための前フリだったのだ。

DFF-W

DISSIDIA FINAL FANTASY POTION Cosmos
炭酸飲料 350ml
糖類、ローヤルゼリーエキス、酸味料、香料、リン酸塩(Na)、
保存料(安息香酸Na)、カフェイン、黄色4号、ビタミンB6
サントリーフーズ株式会社 (2008.12.09.)



DFF-B

DISSIDIA FINAL FANTASY POTION Chaos
炭酸飲料 350ml
糖類、ローヤルゼリーエキス、香料、酸味料、リン酸塩(Na)、
保存料(安息香酸Na)、カフェイン、着色料(赤40、青1)、ビタミンB2
サントリーフーズ株式会社 (2008.12.09.)


去年、FF7缶を続々と発売したばかりなのに、また今年も出すとは、
サントリーも図々しいにもほどがある。今度はどういうわけだ!?
と思ったら、今度は最初のFFが初登場から20周年ということらしい。
FF1がファミコンで発売されて20年か…。そんな昔…だよなぁ。

というわけで、今回は歴代キャラクターのオンパレードである。
今回も全16種類で、8種類ずつ白と黒に分かれている。
白は「Cosmos(コスモス/秩序・調和)」と「Chaos(カオス/混沌)」を表しており、
つまり白は主人公、黒は敵ボスキャラという分け方のようだ。
さらに白の方は2Dイラスト、黒の方は3DCGという分け方もできる。
ただ、1つの缶に裏表で別のイラストが描かれており、
例えば白の「クラウド」の裏が「セフィロス」だったりするので、
単純に白だから主人公とは言えないデザインとなっている。ややこしい。
味も違っていて、白はグレープフルーツ味、黒はマスカット味となっている。

FFD-1
                どちらも同じ缶の表と裏

FFD-2

全部買い揃える気にはならなかったので、とりあえずセフィロス中心に。
なんでFF8のスコールの裏がFF7のセフィロスなのかと思ったら、
この「DISSIDIA FF」は、12月18日に発売されるPSP用のゲームだったのね。
このゲームってのが、FFキャラを使った格闘ゲームみたいなものなので、
スコールVSセフィロスという対戦も可能ってことか。
どうりでこのタイミングなわけだ。またしてもタイアップ商品なわけだな。

DISSIDIA 1

サントリーの公式HPによると、

『「DISSIDIA FINAL FANTASY」に登場する、コスモス(調和)、カオス(混沌)をイメージした
中味設定になっております。コスモスとカオスが交わるとき、何かが起るかも…?』

と書いてあるので、この白と黒を混ぜると化学反応を起こして爆発するのだ。

…というような仕掛けがあったりすると面白いんだけどなぁ。

実際に、ほんのり黄色いCosmosと、ほんのり紫のChaosを混ぜると
・・・・・・・・・・・・・・・・・無色透明になりました。 ずがーん。
黄と紫って補色でもないけど、混ぜると透明になるなんて…
着色料の不思議!! 加算混合なのか??

デザインとしては、全体的なパッケージングは悪くないと思う。
サントリーが商売っ気に走った感じは否めないが、
FFシリーズとしてのセンスの良さが感じられる。
ただ、個人的に、このイラストは好みではない。
去年のものもそうだったが、3DCGの方はいいとして、
手書き風のイラストがいまいち好みではないのである。
イラストレーターが誰か調べてみたが、残念ながら分からず終い。
どうせやるなら全部「天野喜孝」氏に描いてもらったらいいのに…。
て、そんなことしたら、ギャラリー行きぐらいの価値になって
1缶200円なんかでは売れなくなってしまうか。
て、そーなんだよ、これ1缶200円て高いよー。
前のもそーだったけど、ちょっとぼったくりだよー。

それにしても、最初のファイナル・ファンタジーから20年か…。
私は当然やっていないが、兄貴がファミコンごと友達から借りてきて、
家でやっていたのをちらっと見た記憶がある。

FF1-BATTLE

初代ファミコンだから、画面は今では想像もつかないほどの荒さだが、
勝利のファンファーレは、今も昔も変わらないフレーズである。

「ファイナル・ファンタジー(最後の空想世界)」と銘打っておきながら、
今や12作目(?)である。いったい、いつになったら最後になるのだろうか。
と、昔は思ったものだが、そのネーミングの由来はファンの間では有名である。

ま、次回はそのあたりを語り尽くしてみたいと思う。

まだつづくのか!?



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