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飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

センター包囲網を破れ2010 その3

というわけで、今回は正しいダルマさんの使い方。

ご存じの通り、ダルマさんは
禅宗の開祖と言われている「達磨大師」がモデル。
達磨大師の由来や歴史には諸説あるがここでは省くとして、
ダルマさんの由来についてはこうである。

daruma

赤い服を着た達磨大師は、ジッと坐禅を組んだまま
雨の日も風の日も微動だにせず9年もの間修行を続け、
ついに開眼(悟りを開くこと)した。
しかし9年の坐禅で手足が腐ってしまったという伝説から
従来からあった転がしても起き上がる
「起き上がり小法師」という玩具を
達磨に見立てて顔を描くようになり、
それが広まって現在のダルマさんの形になったのである。

ダルマさんにはもともと両眼が書かれておらず、
購入した後に願い事をしながら
自分で左目(向かって右)を書き入れ、
願い事が叶ったら右目を書き入れる。
それが正しい作法である。

となると、前回の「カレー職人」は
既に成就済みの状態。
確かに片目だけのダルマさんは、
パッケージ的にどうかと思われる。

しかし!

きちんとダルマさんの作法に
のっとった商品があった。
それがこれだ。

daruma burger

ヤマザキ 合格祈願だるまバーガー

最初に店で見つけた時、単に丸顔が
ウィンクしてるだけのイラストかと思ったが、
よく見ればダルマさんではないか。
なるほど「カツ=勝つ」は定番中の定番だが
意外となかった商品だ。

そして、全部で3種類あるのだが、
エビカツは売り切れてて、この2種しか手に入らなかった。
どうやらかなり人気商品のようだ。
ちなみにエビカツの包装は白。

この商品は数年前からあるが、
以前のはダルマが両目で笑っていたりした。
今年のは片目が白いままで、本来のダルマさんの
作法にのっとったデザインになっている。
これは素晴らしい。
しかも丸い形を活かした、
シンプルでなかなか可愛いデザインだ。

ぜひとも、合格した受験生には
右目を書き入れて欲しいものだが、
紙製のパッケージは、取り置きしておくには
ちょっとこころもとない。

というわけで、前回の「カレー職人」だ。
あれは厚紙の箱で出来ているのだから、
例えばイラストをもっとダルマさんの全身にして、
ダルマさんの形に切り取れるようになっていて、
飾っておけるようなパッケージにしたらどうだろうか。
そして、合格した暁には眼を書き入れることができる。
小学校や中学校のお受験する子どもには
ウケるんじゃないだろうか。

それとも、そんなお受験するような家庭では
本物の立派なダルマさんを飾るだろうから、
紙パッケージのダルマさんなんてチープなものは
見向きもしないかなぁ。

いや、可愛い感じのイラストにすれば
子どもの心をつかむに違いない。

あるいは、ウィンクしてる女の子のイラストにして
萌え要素を取り入れれば、
大きいお兄さん受験生の心もつかめるかも。

どーでしょ、グリコさん、
このアイディア。



え? まだつづくの?

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センター包囲網を破れ!2010 その2

さて、前回紹介した受験応援アイテムだが、
そんな激戦区に新規参入する命知らずが今年も出たので
その心意気を買って紹介してみたいものがある。

curry-1

グリコ カレー職人(中辛) 

いやー、まったくひねりもなく
商品名もそのまま!!
勇気あるねー、グリコ。

じゃあ、なにが応援ポイントかというと、
裏面に合格祈願のメッセージがあるらしい。

なるほど、きっと歴史年号や化学式の語呂合わせとか
頻出英単語や漢字の読みなど、レア情報が満載なのだな。


どれどれ~?















curry-2
「手洗いのコツ…」














保健体育じゃねーか!!Σ(゜□゜)











いやいやいやいや、
きっと他の箱にはもっと重要な情報が…。











curry-5
「しょうが湯の作り方…」



















家庭科じゃねーか!!Σ(`□′)
















いや、まぁ確かに体が資本だからね。
大切な時期に風邪を引いちゃいけないしね。
うんうん、わかるよ。

ちなみに他には「気分をリフレッシュさせる間違い探し」とか
「元気が出ることわざ」とか、おばあちゃんの知恵袋的なものばかり。

ま、試験に出る英単語ってわけにもいかないだろうし、
核家族化によって、こうした知恵の伝授も少なくなってきてるし、
文部科学省が押しまくっている「生きる力」の習得には
合ってるのかもね。

curry-3

さて、このブログの本文は「パッケージデザイン」です。
今回は缶が発見できなかったので、
この「カレー職人」に白羽の矢が立ったわけだ。

ポイントはツッコミどころ満載の裏面だけでなく、
表のダルマさんの絵柄。
実はこのパッケージ、ダルマさんが笑ってたり目が燃えてたり、
メガネかけてたり口笛吹いてたりして、なかなか可愛い。

curry-4

この顔パターンと裏面のメッセージのパターンがリンクしてるわけで、
そりゃ、印刷の関係上そうなるわけだが、
それでも、ひとつの商品に6種ものバリエーションがあるのは
応援商品としては珍しいし、気合いと心意気が感じられる。

それにしても、なぜカレーなのか。
ラーメンに続く夜食の定番だからか?
どうせなら「華麗に合格!」とかのキャッチコピーにすれば
カレーの意味が出てくると思うのだが、
すでに他商品のカレー味で使われたネタなのかな。

ちなみに、グリコが同時に出した「DONBURI亭」の
「牛丼」「親子丼」「中華丼」には、だるまさんすら描かれていない。
同じグリコ商品なのにどういうことかという力の入れ具合の差だが、
この不景気では、応援アイテムにかけるコストも限られてるのか。

juken-5

ん?
そういえば、このダルマさん、両目が入ってるではないか!?
本来ダルマってのは、購入時は片目だけが黒く塗られていて、
願いが叶った時にもう片方を自分で塗るのが正しい作法のはず。
これではすでに願いが叶った後の使用済みの状態。
これでいいのか、グリコ!?

つづく

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センター包囲網を破れ!2010 その1

今年はいい天気に恵まれました、大学入試センター試験日!!
しばらく寒い日が続いて、昨夜も雪がちらついた地域もあったので
ちょっと心配でしたが、今日は先週末の成人の日以来の豪快晴。
これなら鉄道遅延だの交通渋滞だので
すったもんだする受験生は少ないだろう。

去年もセンター試験の日に記事を書いてたけど
去年は受験生応援アイテムとして「ポッカコーヒー」を紹介できた。
まあ、それも古いヤツだったんだが。

去年はこの時期に「サントリー合格エナジー」が発売され、
今年も何かあるんじゃないかと探してみたが、
残念ながら何も見つけられていない。
受験生応援アイテムは着実に増えているというのに…。

juken-2

「コアラは寝てても木から落ちない」ということから、
コアラのいる動物園に合格祈願の客が増えたというニュースもあった。
てことは、このロッテ「コアラのマーチ」もさぞかし売れてることだろう。
受験生は寝てたら落ちるから気をつけようね。

もはや定番になったカルビー「うカール」やネスレ「キットカッツ」、
東ハト「カナエルコーン」、ロッテ「TOPPA」などに加え、
去年紹介した亀田製菓の「勝ちの種」や「揚一番」も今年も健在。
競争激化のこのカテゴリにおいて生き残っているということは、
それなりに人気が定着しているということだろう。

juken-1

最近の傾向としては、これらのヒットに続けとばかりに
まったく名前に縁起が掛かってない商品が続出していることだ。
上の写真のカルビー「かっぱえびせん」、「ポテトチップス」、
「さやえんどう」は「桜塩味」というだけだ。
もしかしたら歯ごたえが「サクサク=咲く咲く」と掛けてるのか?
さらにカルビーの心意気としては、こーゆーニュースをリリースしている。

北海道の大自然に力強く立つ一本のエゾヤマザクラに、
受験合格の願いを込めて『合格の木』と名づけました。
厳しい冬を乗り越え、春に満開の桜を咲かせる『合格の木』を
シンボルとしたキャンペーンを展開し、頑張る受験生を応援します。
期間中、受験生応援サイト『咲かせよう!合格の木』を開設し、
受験生のメッセージを投稿&公開したり、応援デコレーションメールや
待ち受け画像をプレゼントするなど受験生の共感を呼ぶコンテンツを提供します。


…うーむ。
一見、すばらしい取り組みのようだが、
要するに、勝手に命名した木の写真を
メールアドレスと引き替えにプレゼントします

という企画だろう。

ワラにもすがる思いの受験生には
こんなことでも嬉しいことなのかも知れないが、
そのヤマザクラをカルビーが植樹しましたとかなら
本物の取り組みだと思うんだが、いかがだろうか。

juken-4

つづく

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エリクサーちょうだい 4

さて久しぶりの独り言である。
長いので、興味ない人は飛ばして結構。

最近のFFなどを見て思うことだが、
ハードの性能向上とともに、
グラフィックが格段にキレイになっている。
その反面、昔のゲームに比べて
何だか感情移入ができなくなったように感じる。
なぜ感情移入できなくなったのか。
それについて、ゲームメーカーに勤めてらっしゃる方と
メールで熱く語りあったことがある。
そこで出たひとつの結論が、
「主人公キャラクターが喋るようになってしまったこと」
である。

FF13-6

本来、RPGの面白さの本質は、
「自分が主人公となって活躍する」ことである。
その主人公が声優さんの声で喋ってしまっては、
もはやそれは自分ではなく、俳優さんである。
それにより、主人公がすなわちプレイヤー自身であるという
RPGの大前提が崩れてしまったのだ。

一応、キャラクターの操作はするけど、
プレイヤーは観客にさせられてしまった。
最近のようにムービーが増えれば増えるほど、
最早ゲームではなく「操作ができる映画」になってしまった。
自分が操作=参加するという能動的なはずのゲームが、
観客=傍観という受動的な立場に
プレイヤーを追いやってしまったのだ。

FF13-7

映画やアニメだって俳優や声優が喋るが、
感情移入できるものだってある。
要するにストーリーや演出によるんじゃないかとも考えられるが、
やっぱり、ただ流れていくストーリーを享受するだけのものと、
少なからず自分の行為によってストーリーが展開していくのとでは
能動性という点において感情移入の度合いに雲泥の差があるはずだ。

その昔、パソコンゲームでRPGが主流になる前は、
アドベンチャーゲームというのが流行りだった。
主人公の行動をキーボードで文字入力して物語を進めていくというシステムだが、
所詮、あらかじめプログラミングされた言葉を探し、
決められたストーリーを進んでいくだけのゲームじゃないかという
批判的な声も少なからずあった。
RPGに時代が移ったのも、プレイヤーの進め方で
取れるアイテムが違ったり、仲間が違ったり、強さが違ったりして
いろいろな楽しみ方が出来るというのが理由のひとつだった。

だが、最近のRPGと言われるものは、
プレイ時間によってキャラクターのレベルに差がありこそすれ、
ほとんど変わらないストーリーを進めていくようになっている。
それでも、よく出来たシステムやストーリーならば面白くはあったが、
主人公が喋ってしまっては、もはやそれはゲームではなく、
ムービーを見るために操作するだけのシステムと言ってよいのではなかろうか。

そういえば、DVDの前身とも言えるLD(レーザーディスク)が出た時、
コマンド入力してムービーを進めていくアドベンチャーゲームがあったが、
今のFFはそれに近い感じかもしれない。

もうひとつ、グラフィックの進歩が原因とも考えられる。
例えばFFⅣとかⅤとかは、今プレイしてもとても面白い。
ファミコン時代の2等身キャラクターで、
セリフが文字だけでもバッチリ感情移入できる。
グラフィックがショポイ分、自分の想像力によって補完し、
キャラクターのイメージを自分なりに膨らませていく余地があるからだ。

FF5-1

今のFFは、とてもとても美しく、背景もキャラクターも完成されている。
故にキャラクターは「自分」ではなく「誰か」なのである。
自分でないのだから、いまひとつ感情移入できないのは当然のことだ。
リアリティというのは、何もビジュアル的な面だけではない。
グラフィックがショボくても、自分がその場にいると感じられれば
それがリアリティなのではないだろうか。

というようなことを、数度のメールで熱く語りあったわけである。

9月に発売された「ラブプラス」という、DS用のゲームが話題になっている。
よくある「恋愛シミュレーションもの」かと思いきや、
現実の季節や時間とゲーム中の時節がリンクしているため、
非常にリアルに感じるらしい。

loveplus

おかげで夢中になる男子が続出し、現実の彼女がゲームに嫉妬して
彼氏のDSを折ってしまう事態が多発しているという噂も聞くが、
つまりはそれが感情移入であり、リアリティだろうと。
ゲームの中の女の子の絵は、いくら可愛くても今風のタッチである。
ビジュアル的にはリアルでもなんでもない。
しかし、自分の操作で相手とコミュニケーションをとれることが
そのゲームの醍醐味なわけだろう。

FFには、ぜひともその精神を見失わないで頂きたいと思うのだが、
しかし、それも昔を知っているオッサンだからこその違和感であって、
初めてFFをやるような若い人たちは、まったく疑問も違和感もなく
「FFサイコー!!」とか思うんだろうなぁ、きっと。

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機動戦士ガンガム 2

タイトルからして、今回が本題である。

セブンイレブンのガンダムフェアが始まって、
いろいろとセブンイレブンを回ったが、
置いてある商品が店頭によって微妙に違っている。

フリトレーというメーカーが出している
ポップコーンなどのスナック菓子には
カードが入っていてコレクター魂をくすぐるが、
ランダムに入ったカード全20種コンプリートするには
かなりの大人買いに突入する必要があるので断念。

ちなみにフリトレーって、何か聞き覚えが…と思ったら、
2月に「うる星やつら 激辛コーンスナック」を
出していたメーカーだ。
実はキャラクタースナック商品の老舗か?

http://soratobucan.blog60.fc2.com/blog-date-20090201.html

森永のウエファー菓子に至ってはカードが全54種。
コンプリートした人がいたら見てみたい。

チロルチョコレートは包み紙がキャラクターや名場面になっていて
値段も安いし…と思ったら、連邦軍だけで全80種。
ジオン軍と合わせて全160種。
いやー、これはいくらなんでもやりすぎだろ、チロル。

というわけで厳正な審査の結果、こいつに白羽の矢が。

GUNGUM 1

ロッテ ガンダム グリーンガム

特製包装なのに9枚入り99円という、
通常品よりも安い(通常品は定価100円)良心的なお値段。
そして全5種類というありがたいラインナップ。

しかし、デザインをきちんと眺めるには2個買って
並べないとといけないマジックにまんまとハマり、
GUNGUM 2
結果こうなりました。

うーん、美しい~。
背景のデザインも全て変えてあるし、
なぜかズゴックだけロゴマークの配置が違ったりと
妙に気合いが入っているように感じるのは、
やはり企画・製作者の愛だろうか。
きっとガンダム世代に違いない。
個人的にはガンキャノンとガンタンクも入れて、
量産型ザクとゲルググも入れて、全8種ぐらいでもよかったな。

とにかく、いい仕事に拍手である。

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