飛行缶 -SORA・TOBU・CAN-

デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。

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銀の錬金術師 2


夏から探し求めて数ヶ月が経っていた。

相変わらずどこに行っても見つからない。
もしかしたら、もう絶版商品になっているかも知れない…。

と、なかば諦めかけてた気持ちになり、季節は冬になろうとしていた。
趣味のスキーの準備のため、スキー用品を買いに
とある大型スポーツショップへ行った時のことだった。

レジ前の小さな冷蔵庫の中にそれはあった。
wider 2
ウィダー・プロテイン・イン
清涼飲料水 350g
森永製菓(株)

「なるほど!!! 
 これはスポーツドリンクだったのか!!!」


早く気づけよって言われそうだが、
スポーツ用品店でドリンクなど買わないから
全く思い浮かばなかったのだ。
だって、ポカリやアクエリアスはどこでも売ってるじゃないか。
ということは、これはそんな一般に流通させるようなものではない、
とても本格的なアイソトニック飲料ということか!!

と、勝手に胸をときめかせて購入することにした。
冷蔵庫には赤、青、緑の3種類があった。
それぞれ、プロテイン、エネルギー、ビタミンである。
(ファイバーはかなり後で発売された)

値段は一本150円とお高め。
それがますます高機能なのではないかと期待を膨らませる。
そして飲んでみた。

…不思議な味だ。
粉末のポカリを飲んだ時の感覚に似ている。
緑のビタミンはグレープフルーツ味。
青のエネルギーはレモン味。
赤のプロテインは

初めて飲んだ時は不思議な味だな~と思ったが、
飲みにくいというほどでもない。
フルーツの味がついているので、
サプリメント的な感じも特になかった。

この缶はTERRA以来の私のお気に入りアイテムになった。
ただ、これの保管は大変だ。
このウィダー缶、コストを下げるためか、
一般のアルミ缶に比べて非常に薄く作ってあり、
簡単に凹んでしまうのだ。
中身が入ってても部分的に凹んでたぐらいだから、
空になったらもう大変。
ちょっと落としたりぶつけたりしたら、もうベッコベコ。

今ではキムタクや浜ちゃんを起用したテレビCMで、
すっかりどこでも見かけるようになったが、
すべてパック入りのゼリータイプである。
ゼリータイプのデザインも缶と同じなので素晴らしく、
大ヒットしてゼリードリンクというカテゴリのパイオニアとして
確固たる地位を築いているのはたいしたものだが、
やはりドリンク缶も欲しいのだ。

だが、それはもうどこにも見かけない。
森永製菓のHPの商品一覧にもないので
ドリンク缶タイプは絶版なのだろう。

最近になって、浅田真央を起用して
「ローヤルゼリーin」という新商品を出してきたので
これを機に、ぜひとも缶タイプの復活を望む一品である。

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銀の錬金術師 1


新年の1発目はこれにしようと決めていた。
それだけ、思い入れのある缶だ。

今から10年前。
当時、「デザインの現場」という雑誌を購読していた私は、
ある記事を見て衝撃を受けた。

銀の地にシンプルな黒文字。
デカデカとゴシック体で主張する「in」のロゴ。
ウィダーという聞き慣れないブランドの商品は、
宇宙食のデザインかと思ったほどに斬新で、
強烈に目に飛び込んできた。

「カ…カッコイイ…!!」

wider 1

ウィダー・ビタミン・イン
清涼飲料水 350g
糖類(砂糖、果糖ぶどう糖液糖),グレープフルーツ果汁,クエン酸,
香料,乳酸Ca,食塩,塩化K,クエン酸Na,V.C,塩化Mg,グルタミン酸Na,
ナイアシン,V.E,パントテン酸Ca,V.B6,V.B2,V.B1,V.A,葉酸,V.B12,V.D
森永製菓(㈱) 


今でこそアルミの素地を生かした缶も多いが、
当時はまだ珍しかった。
加えてこの文字だけという大胆なデザイン。
巨匠田中一光ばりのタイポグラフィではないか!(言い過ぎ?)
これは久々のヒットである。 いや、ホームランだ。

ぜひとも手に入れなければ!!

というわけで、私は見たことのないこの缶を探し求めた。

しかし!
これがどこにも売っていない。
自販機はおろか、スーパーにもコンビニにもどこにもない。
いったいどこで手に入るんだ。
もしかしてすでに絶版なのか!?
これは限定品だったのか!?
それとも関東エリア限定とかなのか!?

手に入らないとなると、ますます欲しくなるのが人の性。
いったい実物はどんな感じなんだ。
どんな味なんだ。

まるで、会ったことのないペンフレンド(※)に片思いをするかのように、
恋い焦がれて探しまくった。

だが、出会うことはできなかった…。

つづく


※ペンフレンド=文通友達 いや~、懐かしい響きだ。今でいうメル友かな。
 恐らく10代には通じないと思って注釈つけてみた。
 だって、ポケベルってなに?っていう世代だぜ…?


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三種類の適格者

もうすぐ卒業式だね。

今年は3月1日が日曜だけど、卒業式は金曜日に終わらせるのかな。
それとも2日? あるいは日曜だけど1日にやってしまう?
その辺の事情は、自治体や学校によって違うんだろうが、
なんにしても、卒業おめでとうだね。

さて、人は卒業を繰り返して大人になっていくのだが、
大人とはなんだろうか。

別に哲学ではなく、どうなったら大人だといえるのか。
20歳になったら?
車を運転するようになったら?
お酒が飲めるようになったら?
タバコを吸うようになったら?

まあ、いろいろあるが、酒も飲まないしタバコも吸わない私は
まだまだ子どものようだ。

もうひとつ、子どもの頃に思っていたのが、
コーヒーが飲めたら大人だと思っていた。

両親はコーヒーが好きなので、私はよく作らされた。
作るのはうまくなったが、私はまったく飲まない。
こんな真っ黒で苦いだけの液体、
何がうまいのかまったく理解できなかった。

そして、いくらなんでも大人になった今、

やっぱり理解できん!!

例えば、美味しいケーキを食べる時。

コーヒーと一緒に食べたら、コーヒーの強烈な香りと味が勝って
繊細なケーキの甘さと美味さがふっとんでしまうやないかい!

というわけで、私は紅茶派だ。
GOGOtea
午後の紅茶
ストレートティー
紅茶飲料 190g
砂糖、紅茶(ディンブラ51%以上)、香料、ビタミンC
茶葉は「ディンブラ」を主に使用


ミルクティー
紅茶飲料 190g
牛乳、砂糖、紅茶、香料、乳化剤、ビタミンC
茶葉は「キャンディ」を主に使用


レモンティー
紅茶飲料 190g
砂糖、紅茶、レモン果汁、香料、ビタミンC、酸味料
茶葉は「ヌワラエリア」を主に使用
キリンビバレッジ株式会社 (2007)


1980年代。
当時はまだまだコンビニの数も少ない時代。
「お茶や水を買う」という文化も定着していなかった。
それまでも紅茶の缶飲料もあるにはあったが、
やっぱり葉っぱから出した温かい紅茶の味にはほど遠く、
ましてや冷たい紅茶では絶望的だった。
売れ行きも悪かったようで、私も1度だけ買って、
うまくなくてしばらく買わなかった記憶がある。

そんな時代に登場したのが、「午後の紅茶」。
1986年のことだ。

初めはペットボトルしかなかった。
キリンによると、紅茶は冷やすと濁る性質を持っていて、
透明感のある紅茶を作ることが難しかったのだそうだ。
だから、クリアにする製法を完成させたキリンとしては、
透明感のある紅茶をアピールするためにも、
缶ではなくペットボトルにしたかったのだろう。
「午後の紅茶」という日本語バリバリの商品名がダサイ感じもしたが、
単語ではなく一文である名前は斬新でもあった。

コーヒーが嫌いな私は、パンとかケーキを食べる時には
やっぱり紅茶だった。
しかし、家や店ならいざ知らず、学校や屋外で、
お湯を沸かして紅茶を葉っぱからいれることはできない。
部活で女子陣が作ってきたお菓子を食べるだかなにかで
コンビニに飲み物を買い出しに行った時に、
「午後の紅茶」1.5リットルサイズを買ったのが最初だった。
というか、当初はそのサイズしかなかったのだ。
炭酸が苦手な私はコーラとかイヤだったし、
甘いお菓子を食べるのだから甘いジュースはきついしで、
他に選択肢がなく、しぶしぶだったように記憶している。

しかし、これが意外といける。
ほんのり甘く、しかし紅茶独特の渋みはなく、すんなり飲めた。
特に女子陣には大好評だった。
「午後ティー」という愛称とともに、多くのコンビニの
定番商品の地位を獲得していった。

私はストレートもいいが、レモンティーが好きだった。
店で飲む時は必ずレモンティーにした。
逆にミルクティーは苦手だった。
紅茶の琥珀色が濁るのに加えて、温かい牛乳の味が
苦手なのもあって、まず飲んだことはなかった。

と思っていたら、2年後にレモンティーとミルクティーが出た。
なんてかゆいところに手が届くラインナップだろう。
しかも、缶のデザインが素晴らしいではないか。
・白・黄色
チューリップの歌のようなカラーバリエーション。

商品名「午後の紅茶」の由来は、
第7代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが行なった
「アフタヌーン・ティー」を直訳したものらしいが、
そのマリアの姿が描かれ、オフゴールドを使ったロゴが
シンプルかつ気品のあるデザインになっている。

現在のデザインは、「低カロリー」だの「牛乳100%使用」など
「シチリア産レモン果汁使用」など説明的なものが
真ん中に入っているのが残念だが、
最初のデザインはその位置にマリアの肖像がきていて
さらに高級感のあるデザインだった。

現在はリプトンを始めとした色んなメーカーが紅茶を出しているが、
私のお気に入りは、相変わらず午後ティーのストレート。
さすがに社会人になるとコーヒーを飲まなければならない場面が多々あり、
我慢して飲んでいる内に多少飲めるようになったのだが、
ブラックコーヒーはいまだに無理だし、ケーキの時にはやっぱり紅茶である。




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チロル、誕生

最近の市場の傾向として、「アラフォー」とか「R35」とか、
いわゆる団塊ジュニア層を狙った商品が売れている。
例えば玩具では、団塊ジュニアとそのジュニアという2世代を
ターゲットにしたものが幅を利かせているのも実感できるだろう。
ウルトラマンや仮面ライダーシリーズを親子で見ているというのがいい例だ。
「トミカヒーロー」という番組も始まって、この不景気なご時世にも関わらず、
トミカは次々と新商品を出し、親子で買うからガンガン売れている。

お菓子業界でも団塊ジュニア世代のこうした風潮を反映してか、
スイーツブームやパティシエブームがもてはやされている。
特に異常にも思えるのがチョコレートブームで、女性のみならず
男性もコンビニで本格チョコレートを買ったりしているという。
私などは一粒で何百円もするチョコレートなど、いくら美味いと言われても
買う気はしないが、私が生まれる前から存在する手頃なチョコもまた、
昨今のチョコレートブームの影響か、次々と新商品を出している。

そう、「チロルチョコ」である。
「きなこもち」味がヒットしたり、ブームに乗って「塩バニラ」を出したりと、
怒濤の勢いで種類を増やし、今や何種類あるか分からない。

そんなチロルが一昨年に発売したのがこれ。
TIROL
チロル チョコレートドリンク 
乳飲料 155g
砂糖、牛乳、全粉乳、ココアパウダー、クリーム、脱脂粉乳、コーヒー、
植物油脂、食塩、乳化剤、セルロース、香料、カゼインNa、安定剤(カラギナン)
ダイドードリンコ株式会社 (2007.10.1)


何年も前に発売されたように感じるが、まだ一年とちょっとしか
経ってないんだねー。

見た目も中身もまさしくチロルチョコのドリンク版だ。
通常のコーヒー缶よりも小さい、155gというのも、
チロルチョコの「小ささ」をイメージさせているという。
ただ、その小ささには別の理由があるようにも思う。
実際に飲んでみたが、これが甘い甘い。 
いくら「コーヒーヌガー」味だといっても、まさしくチョコレートドリンクだ。
だから、コーヒーのような190g、ましてや350gなんかだったりしたら
多分飲みきるのは拷問になるからではないか…と思ったり。

また、これを夏場にアイスで飲むのはきついので、
10月発売ということで、主にホットチョコとして売られていた。
数量や期間限定のアナウンスはなかったが、
店頭で見かけたのは、ほんの一瞬だった。 

デザインはまさしくチロルそのもので、ヘタにいじってなくてよい。
初めて見た時は
「ウルトラスーパーでっかいチロルチョコ!?」 
と、インパクト大だった。

しかし、なぜチロルが突然ドリンクを出したのかが不思議でならない。
チロルとダイドーとのコラボレーションだということだが、
チロル誕生45周年の記念だろうか。
どうせならミルク味やキャラメル味など追随して欲しかったが、
そんな気配はなさそうで、少し残念である。

チョコといえば、もうすぐバレンタインだねぇ。

じゃあ、次回はバレンタインの思い出でも語ることにしようか。




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戦場は白馬 6

とまあ、延々と長野オリンピックの思い出を語ってきたわけだが、
やっと本題に入るとしよう。

Olympic Beer 1
キリンビール 一番搾り 生
ビール 350ml
麦芽、ホップ、米、コーン・スターチ
麒麟麦酒株式会社(1998)


キリンビールの長野オリンピックバージョンだ。
要するにスポンサー企業としてのタイアップ商品。
以前にコカ・コーラの回でも紹介したように
こうしたイベントでは必ず登場するアイテムだ。
というわけで、当時は珍しいものでもないのだが、
イベントが終了してしまえば入手不可能になるものでもある。

デザインとしては非常にシンプル。
長野オリンピックのシンボルマークと各競技のマーク。
どれも公式デザインで、関連グッズにもよく使われた。
白地にだけの配色もシンプルそのもの。
この金色赤色は、もともと一番搾りに使われている色なので、
緑色だけを追加したプリントとなっている。
このシンプルさや配置には一考すべき点もあるように感じるが、
コストや配色という制限の中では、よくできているとも言える。
もともとある色とはいえ、金色を使ってあるのがいい。
これがシンプルなデザインに華やかさを醸し出させる助けとなっている。

とは言いつつ、実は長野オリンピックのデザインそのものが
良くできているのが一番の理由だと思う。
各競技をデザインしたものを花のように配置したシンボルマークは
こうしたイベントのマークとしては異例なほど秀逸な仕事だと思う。
よく、子どもウケを考えてか、がっかりするようなシンボルマークに
なってしまうケースが見受けられるが、これは違う。
これをデザインした人も偉いが、これに決定したクライアントもセンスがいい。
長野オリンピック委員会、よくやった。
ちなみに、これは裏側半分で、表側は通常の一番搾りである。

Olympic Beer 2

最初の4コマ漫画はもちろん実話である。
モーグルで初めて長野オリンピックに生で触れてから、
ほぼ毎週末に長野入りし、時々ダフ屋(?)からチケットを手に入れては
いくつかの競技もきちんと観覧できた。

この時は、長野入りしたものの別にあてもなく、
長野駅をうろついていた時の話である。
何やらテレビカメラがいて人だかりができていたので近寄ってみると、
いかにもという感じのスタッフから声をかけられた。

「どうですか、やってみませんか?」

「はあ、なにをすればいいんですか?」


「長野オリンピックについて何かひと言叫んで欲しいんです。」

「はあ。叫ぶんですか。」


「記念品も出ますから。」

このひと言で決定。いったいどんな記念品だろう。

私はカメラの前に立ち、合図とともに力いっぱい叫んだ。
叫んでくださいというから叫んだのだ。
しかし、恐らくこんなに大声で叫んだ人はいないのだろう。
スタッフも周囲のヤジウマも、若干引き気味に驚いていた。
やりすぎたか、と気づいて顔が熱くなったが、すでに手遅れ。
その昔、演劇部で鍛えた私の喉は、気合いを入れると
結構な声量が出るのだった。

「バッチリです!夕方6時から放送しますので。」

それにしても、こんな取材なんか受けて大丈夫だったろうか。
まあ、放送されるとも限らないし、どうせ使われても一瞬だろう。
それよりも記念品て何だろな~♪

「はいこれ。」

手渡された記念品は、期待したオリンピック関係のグッズなどではなく
単にテレビ局のバッジか何かだった。…がっかり。
(記憶にないぐらいだから、本当にたいした物ではなかったのだろう。)

夕方放送といわれても、長野にいた私はその番組を見ることはできなかった。
そして翌日、何も考えずに出勤すると職場のホワイトボードに

「白馬氏、長野駅前にて発見!」 

と、デカデカと書かれていた。これにはまいった。

「お、オリンピックバカの登場だ!」

「あのー、映ったんですか?」

「映ったもなにも、あんたが叫んだところでタイトルが出たよ。」

「どひゃー!」

今となっては、いい思い出ですな。
…て、もう10年前の話だよ。 どひゃー!




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