デザインがカッコイイ缶を集め出したのが始まりでした。気づけば部屋中に大量の缶が。エピソードとともに整理しながら発表していきますので、おつきあい頂ければ幸いです。
今回でニューカレドニア編も最後。
トリを飾るのは、さすがの私もちょっとびっくりした一品である。

Ginter
ソフトドリンク チェリーフレーバー
なんぞ、これ?
最終日にホテル近くの小さなコンビニみたいな店で見つけた。
「な…中身が見えてる缶ジュース!?」
最初はガラス製のワンカッブ酒か何かと思ったが
奇妙な形をしている。
「ガラス…じゃない。」
この形は…見覚えがあるぞ?
ペットボトルの下半分!?
それに缶のフタを付けた!?
ぅわんだほ~!!!
こんな珍しいもの、当然ゲットしないわけがないんだが、
さらに驚きなのが、堂々とカタカナが書いてあること。
非常~にナチュラルにデザインされていて、何でだ?
もしかしてこれ、日本で作ってるの?
いや、見たことはないし、原料表記やメーカー名は明らかに日本ぽくない。
しかし、ここまで自然にカタカナを使うとは、やるなニューカレドニア。

ちなみにこれはライチ味もあって、どちらも美味しかった。
日本でもぜひ作ってほしいが、これを見て真っ先に思ったことは、
「分別どうすんだろ…」
ん~、今の日本では難しいかもね。
ああ、外国に来てまでゴミ分別を考えるなんて、
なんて善良な小市民なんでしょ。
こうして、最後の最後にこんな素晴らしい物に出会えて
ニューカレドニアの旅は締めくくられるのでした。
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前回に続き、これまたニューカレドニアで発見した
素敵なデザインの缶。

BLANC
何だかめでたいデザインで、一見なんの缶か分からないが、
どうやらピールのようだ。
書体といい、バーンとクラッカーが弾けたような絵柄といい、
おまけに表面には「フルーティー」って書いてあるから、
もしかして缶入りのシャンパンか?とも疑ったが、
裏面にビールらしき表記があったので、間違いないだろう。
シトロンが入ってるようなので、フルーティーとはそのことか?
それにしても、この賑やかさ。
洋菓子のパッケージにでもありそうだ。
ピールの缶でこの色彩は、日本ではあり得ないよなぁ。
何となく磁器を思わせる白さである。
あ、BLANCって白って意味もあるから、それか~。
とにかく1664年をやたら強調してらっしゃるが、
これは何の年号だろうか。
ワインじゃないんだから製造年じゃなかろうし…。
このピールが1664年に初めて作られたのか?
えーと、ざっと345年前…?
345年前!?
そんな伝統的なビールにしては、かなりポップなデザイン。
どーゆーこと?
えー、この謎はおよそ48時間後に解けます。
今日はまさにニューカレドニアの飲み物。
だって「ニューカレドニアのビール」って書いてあんだもん。

MANTA
いや、それでね、書くことないんだよね、これ。
だって、南国候(そうろう)なんだもん。
マンタだよ、マンタ。
なぜマンタ?って、そりゃ、海にいるからさ、みたいな?
マンタいるんだって、ニューカレドニア。
さすがに見なかったけどねー。
もっと離島まで行って深いところでスキューバしたら
見られるかもしれないらしい。
でも、こうしてデザインに用いるぐらいなんだから、
ニューカレドニアといったらマンタ、ってことなんだろうかね。
何にしても、デザイン的にはとっても良いんだよねー。
マンタのデザインが古代帝国に出てきそうな感じで
単純に「すげーカッコイイ」と思う。
ヒレの部分とか、波になってんだよ?
日本のビール缶のデザインも昨今派手になってきたけど、
文字の使い方といい、このセンスには負ける。
赤と金のカラーリングも秀逸で、
なにやら王侯貴族的な気品すら感じそうだ。
恐るべし、ニューカレドニア。
しかし、このビール、どこが作ってるんだろう。
ニューカレドニアのビールと書いてあっても、
ニューカレドニアで生産しているかはわからない。
フランス語表記で読めない上に、
原材料とかの表記が、どこにも見あたらないのだ。
はっ!
このいい加減さが、地ビールの証拠!?
今回の缶は、見た目怪しさ500%。
その名も「カルト」。
真っ黒い缶に赤い文字。
なぜ、このデザインとネーミングなのか。
何を目指してるのだろうか。
それとも何か必然性があるのだろうか。
いやー、いろいろありそうなんで、あまり深くは突っ込むまい。
ある日突然、消されてしまうのもイヤだし。

CULT
炭酸飲料 250ml
炭酸水、砂糖、ガラナカフェイン、高麗人参、香料、カラメル
とりあえず原料表示を見る限り、怪しいものは入っていない。
しかし、それとは別に何か書いてある。
なになに…、
「小さい子には飲ませないでください」?
………ますます危険な香りがする。
よくよく見ると、カフェインが320ml/lと書いてある。
これって、1リットル中に320ミリリットル入ってるよって意味でいいのか?
1リットルは1000ミリリットルだから、つまり全体のほぼ3分の1が
カフェインで占められてるってことか?
…それって、多すぎないか?
裏面に「ENERGY ACTIVATOR」と書いてあり、
直訳すると「エネルギー活性剤」である。
高麗人参も入ってることだし、
つまりは「飲んだら元気になるよ」ってことだろう。
オロナミンCみたいなものか?
それにしてもカフェインの量が尋常ではない気がする。
「眠眠打破」みたいなものだろうか。
そりゃー、子どもが飲んだら爆発しちゃうかもな。
先日、眠眠打破を飲んだあとに体がおかしくなって
救急車で運ばれた中学生がいたっけ。
ケロッとして帰ってきたけど、刺激が強すぎたに違いない。

だいたい、この絵はなんだ。 明らかに怪しいではないか。
デザイン全体から漂うカルトっぽさが不気味で仕方がない。
飲んだら色んな意味で元気になるかもね。
さすが、「カルト」というネーミングを冠するだけのことはある。
日本じゃ、絶対発売されないね。